OBV(オンバランスボリューム)とは
OBVとは「On Balance Volume」の略で、主に株式投資で活用されるテクニカル指標です。
トレンド系の出来高指標として
短期売買の売買タイミングを計るためのテクニカル指標として広く知られています。
FXトレーダーには馴染みの薄いテクニカル指標です。
OBV(オンバランスボリューム)はグランビルの法則で有名なグランビル氏が考案しました。
グランビルの法則は以下の記事を参照してください。
グランビル氏は、グランビルの法則で有名になりましたが、
実は最大の功績は、グランビルの法則ではなく、
OBV(オンバランスボリューム)を開発したことです。
グランビル氏は、出来高が市場の背景にある価格を動かす力と考えており、
出来高は価格に先行する傾向を持つということを発見し、
出来高の変化に基づく、
市場の大きな価格変動を捉えるためにOBV(オンバランスボリューム)を開発しました。
OBV(オンバランスボリューム)の計算式
OBVは、現在のローソク足の終値が前の終値より高い場合、
その足の出来高を前回のOBVに足します。
現在のローソク足終値が前の終値より低い場合、
その足の出来高を前回のOBVから引いて、
出来高の変化を追跡します。
当日終値が前日終値と等しい場合は
という形になります。
OBV(オンバランスボリューム)の使い方
向きを見る
OBVの上向き上昇の場合は、
ローソク足終値が前回終値を繰り返し超えているので、
短期~中期の上昇トレンドが発生しています。
OBVの下向き下落の場合は、
ローソク足終値が前回終値を繰り返し下回っているので、
短期~中期の下降トレンドが発生しています。
ラインの傾きを見る
OBVのラインの傾き(変化量)は、価格の上昇力・下落力を分析するのに役立ちます。
OBVの上昇幅はその陽線の出来高の大きさであり、
価格を押し上げようとする買い勢力のパワーを表します。
OBVの下落幅はその陰線の出来高の大きさであり、
価格を押し下げようとする売り勢力のパワーを表します。
高音安値の更新を見る
ダウ理論では「トレンドは出来高でも確認されなければいけない」というルールがあります。
このルールはOBVの高値と安値を見ることで、トレンドが継続するかどうかや
トレンド終了の兆候を見つけることができます。
OBVの高値・安値がともに切り上げる場合は、上昇トレンドの継続を示唆します。
OBVの高値・安値がともに切り下がる場合は、下降トレンドの継続を示唆します。
ダイバージェンスを見る
OBVはダイバージェンスという逆行現象から相場分析ができます。
ダイバージェンスとは、実際の相場とは逆方向に向かって動いている状態のことを言います。
価格が安値切り下がり、OBVが安値切り上がりしている場合は、
買いのダイバージェンスが発生しています。
価格が高値切り上がり、OBVが高値切り下がりしている場合は、
売りのダイバージェンスが発生しています。
OBV(オンバランスボリューム)のダウンロード
OBVはMT5ではボリューム系のインジケーターで標準搭載されていますが、
OBVはMT4には標準搭載されていませんので、
概要欄にリンクを貼っておきますので、ダウンロードして活用してみてください。
まとめ
OBV(オンバランスボリューム)は馴染み薄いインジケーターですが、
株式投資はもちろん仮想通貨や為替などにも出来高が大きく影響してくるので、
活用することができます。
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