FVG(Fair Value Gap)とは
FVG(Fair Value Gap)とは、3本分のローソク足の関係を見た
SMCトレードのプライスアクションの一つです。
左右のローソク足が真ん中のローソク足のギャップ(隙間、価格差)があれば、
そのギャップを埋める動きをするという法則です。
「窓埋め」に近いプライスアクションです。
別名で「Hidden Gap(隠れた窓)」とも呼ばれます。
FVG(Fair Value Gap)の仕組み
通常はどの価格帯でも売買が行われます。
強いトレンドが発生すると、需要と供給のバランスが崩れて、
注文が約定せずに大きなトレンドが発生します。
つまり「インバランス」な状態になるのです。
そして、このインバランスはバランスの取れた状態に戻るため、ギャップを埋める動きをします。
これがFVGになります。
FVG(Fair Value Gap)はDisplacementが起点になる
Displacementとは、大陽線や大陰線のことを言います。
Displacementには「変位」や「移動」という意味があります。
1本または数本で作られる大きなトレンドです。
相場が大きく動くということは、それだけ市場参加者も視覚的に意識することがわかります。
よって「Displacementのローソク足を起点にFVGが発生しやすい」です。
Consequent Encroachment(CE)
Consequent Encroachmentは、CEとも略され呼ばれます。
直訳すると、「結果として生じる侵害」で意味がわからないです。
Consequent Encroachmentを簡単に説明すると、
「50%を割り出してトレードする考え方」です。
Consequent Encroachmentの50%は「半値」であり、
ある価格帯の半値を導き出してトレードを行います。
Consequent Encroachmentを意識してトレードするということは、
よりエントリーのリスクリワードが高くなります。
一方で半値に達しない場合はノーエントリーになるため、
機会損失になりエントリーチャンスが少なくなります。
一長一短ではありますが、質の高いトレードをする上で重要な考え方になります。
Consequent Encroachmentの使い方で、最も使用頻度の高いのは「FVG」です。
FVGの中にはDisplacementを起点とした大きなギャップが発生することもあります。
その大きなFVGの50%が、Consequent Encroachmentになります。
別名で「50%FVG」などとも呼ばれます。
50%ラインでのタッチでエントリーすることで、
深い押し目や戻りでエントリーすることが可能です。
FVG(Fair Value Gap)の異なるタイプ
FVG(Fair Value Gap)の異なるタイプについてご紹介します。
iFVG(Inversion Fair Value Gaps)
iFVGとは「Inversion Fair Value Gaps」の頭文字を取ったものです。
FVGが発生したが無視された価格帯です。
FVGの価格帯をブレイクして終値が確定したあとは、
価格が終了した方向にサポレジラインとして機能します。
Inversionの意味は「反転や裏返し」です。
つまり、ブレイク後に逆にサポートされる価格帯になります。
BPR(Balanced Price Range)
BPRとは「Balanced Price Range」の頭文字を取ったものです。
重複したFVGのサポレジ転換のようなイメージです。
「Double Fair Value Gap」と呼ばれることもあります。
それぞれの上昇と下降でFVGが発生し、FVGが重複した価格帯をBPRと言います。
FVG(Fair Value Gap)の使い方
FVG(Fair Value Gap)の使い方ですが、
FVG(Fair Value Gap)が発生すると、価格はFVGに再度、近づこうとする動きが発生します。
この動きを利用して押し目買いや戻り売りを狙っていきます。
FVG(Fair Value Gap)のインジケーター
FVG(Fair Value Gap)のインジケーターは、
以下のリンクからダウンロードしてください。
FVG(Fair Value Gap)のインジケーターのダウンロードはこちら
FVG(Fair Value Gap)のまとめ
FVG(Fair Value Gap)は、SMCトレードのプライスアクションの一つです。
Displacementのローソク足を起点にFVGが発生し、
再度その価格帯まで戻ってきます。
この性質を活用して押し目買いや戻り売りを狙って見てください。
コメント