FXで活用できる心理学について徹底解説してみた
FXの心理学について
今回は、FXの心理学について説明していきます。
心理学は非常にFXでは有効的な知識になります。
自分が陥ってしまいがちな心理的状況や、
逆に相手の心理状況を逆手に取ったトレードなど行うことができます。
今回は、FXのトレードで大切な心理学についてご紹介したいと思います。
心理学というのは名前からして難しそうだ。
初心者でもわかりやすいように丁寧に書いてあるから
心理学についてはバッチリよ!!
これからFXで心理学を活用してトレードしましょう。
FXというのは9割が負けており、残りの1割だけが勝つことができると言われています。
なぜ多くの人がFXで負けて少数の人がFXで勝てるのか?
トレードの手法やロジックなどもありますが、
トレーダー心の心理的な問題というのが非常に重要になっています。
・ここで買えば稼げるはず
・ここで売れば稼げるはず
・ここまで上がったら売ってみよう
・ここまで下がったら買ってみよう
・ここが限界だから損切りしよう
相場というのは人が操作しているので、トレーダーの心理状況がチャートに反映されます。
これはあなた自身ももちろん多くのトレーダーも人間である以上、
心理というのが働きます。
つまり、人が相場を操作している以上人の心理がFXでは重要になるということです。
FXにおいて心理学を学ぶことで他のトレーダーよりもトレードで優位に立つことができます。
今回はFXの心理学について詳しく書いていこうと思います。
行動経済学とは
行動経済学を心理学を話す前にご紹介したいと思います。
なぜ、行動経済学がFXと心理学に関係するのかというと、
この行動経済学は経済は感情で動くという考えがベースとなっています。
古典的な経済学では、人間は利益が最大になるように合理的に行動すると仮定されていますが、
現実的に考えるとそうではありません。
特に、FXなどの金融市場というのは合理的に行動するだけではなく、
人間の感情が相場に反映されやすいです。
だからこそFXでは人の心理である心理学を学ぶことでFXで稼ぐことに繋がるということです。
FXの心理学を学ぶ2つの理由
FXの心理学を学ぶ2つの理由についてご紹介したいと思います。
心理学を活用して自分の性格などを分析しFXに活かせる
FX自分の強みと弱みをしっかりと理解する必要があるからです。
あなた自身がどのような性格で自分の強い部分を伸ばしていき、
弱い部分を意識してコントロールしていくことで、劇的にFXのトレードが変化します。
ですので、しっかりと自分を見つめ直すことや
分析すると言った意味で心理学を学ぶことが大切です。
多くのトレーダーの感情を理解することができる
FXの相場は人が動かしているので、
あなたの感情はもちろん、多くのトレーダーも感情によりトレードしています。
つまり、心理学を学ぶということはチャートの先にいる
トレーダーの心理状況を把握することができ、大衆心理を理解することができるわけです。
大衆心理を理解できるようになれば、
どのタイミングで大きく動くのかやどの目線を持っているのかなど
トレーダーの心理状況を丸裸にすることができます。
今までは相場に振り回されている側だったのに対して
心理学を学ぶことで相場を動かす側になれるということです。
FXの大衆心理について
大衆心理とは社会を構成する集団化合理的な判断を行わず特定の方向や意見に流される心理です。
本来人間は判断能力があるのですが、合理的な判断を行使せず、
その場の雰囲気や周りの意見に流されてしまう時こそ大衆心理が影響している状態です。
FXの病気について
FXには病気が存在します。これは自分の心理状況によって起こる精神病みたいなものです。
代表的な病気が
・タジタジ病
が存在します。これらは自分のトレードメンタルによって引き起こされます。
ポジポジ病
ポジポジ病とは、多くのトレーダーなら誰でも一度かかかるFXの病気です。
ポジポジ病は、ポジションを沢山持つ、
トレード回数を多くした方が沢山儲かるという思いですぐにエントリーをしたがる病気です。
タジタジ病
タジタジ病とは、ポジションを取るのにたじろいでしまって、
一向にエントリーできない状況をタジタジ病と呼んでいます。
タジタジ病は、損切りが続いたからこれ以上資金を減らすのが怖いので、
本来ルール通りであればエントリーポイントなのに見送ったり、
まだ利確ポイントでないのにすぐに利食いしたりなどしてしまう人です。
FXの代表的な心理学
FXの代表的な心理学についてご紹介します。
プロスペクト理論
プロスペクト理論とは、行動経済学者のダニエル・カーネマン氏とエイモス・トベルスキー氏が、
1979年に提唱した学説です。
プロスペクト理論は、
利益や損失に関わる意思決定のメカニズムをモデル化した行動経済学の理論になります。
プロスペクト(prospect)は、英語で「期待」や「予想」という意味です。
予想される利害額や確率などの条件によって、
人間がどのように意思決定を行なうのかをモデル化したものです。
人は利益が確実に入るという状況であれば、
リスクを回避して確実な利益を取ろうとしてしまいます。
では、2つの質問に答えていください。
この結果で多いのは、質問1がAで質問2がBを選ぶという結果でした。
このプロスペクト理論をFXに置き換えて話せば、
・損失した場合に損失自体から逃れようとしてリスクを負ってでもそれとなんとかしようとする
こうしたプロスペクト理論の習性を人間は誰でも持っています。
FXで勝つには利益を伸ばして損失を少なくする必要があるわけですから、
プロスペクト理論とは全く逆の事を考えないと勝つ事は難しいという事です。
サンクコスト効果(コンコルド効果)
サンクコスト効果(コンコルド効果)はFXでは非常に有名な心理学になります。
サンクコスト効果とコンコルド効果は同じ意味になります。
サンクコスト効果・コンコルド効果とは、簡単に説明すると
『過去に発生した出来事がもったいないという心理によって現在の意思決定に影響を及ぼす』
という意味です。
もう少し簡単に説明すると、
あなたが好きになった人にフラれた場合、普通ならそれで諦めますが、
何回もデートやプレゼントでお金を使っているので引くに引けなくなっている
そんな心理状況もサンクコスト効果・コンコルド効果になります。
サンクコスト効果・コンコルド効果をFXに置き換えると
サンクコスト効果・コンコルド効果をFXに置き換えると
今まで稼いだお金がコツコツドカンで減ってしまった場合
取り戻すためにギャンブルチックにトレードしてしまいがちになったり、
含み損を抱えた時にトレードに費やした時間やお金を考えると損切りできない
などが該当します。
サンクコスト効果・コンコルド効果をコントロールするには
過去のことを忘れて今の現状をベースに判断することが大切です。
過去を振り返ることは大切なのですが、
過去の要因が足を引っ張りうまく未来へ進めなければ意味がありません。
過去のサンクコスト効果・コンコルド効果を無視して投資判断ができるようになりましょう。
認知的不協和
認知的不協和とはアメリカの心理学者のレオン・フェステンガーによって提唱された理論です。
この理論は、
『自分が納得のいかない事実に遭遇すると、それを合理化しようとして異なる事実を作り上げる』
というのが認知的不況和になります。
人間というのは自分の中にある「つじつまの合わない矛盾」を嫌う生き物です。
例えば本能的に人間は健康でありたいと思いますが、
たばこを吸ったりお酒飲むということは健康でありたいという本能とは一致しない行動です。
ですが、
「タバコを吸い続けていても健康的に長生きしている人はたくさんいる!」
「お酒をやめるとイライラして仕事に支障が出るので、やめないほうがいい!」
というように致しないことに不快感を感じることを認知的不協和と言います。
認知的不協和をFXに置き換えると
認知的不協和をFXに置き換えると、
FXで含み損を抱えて損切りができない場合に
人の心理状況は損失を認めようとはしない心理が働きます。
損失を認めようとしない心理状況こそ認知的不協和の状況に陥っています。
損切りができない時、人の心の中では損失を認めようとしない心理が働いています。
認知的不協和を克服するには
認知的不協和をコントロールするには、
トレードをする前から予め損失が出ることを想定しておくことが大切です。
損失が出た時に認知的不協和が起こらず自然と損切りすることができます。
損失を想定することで認知的不協和を解消する方法になります。
アンカリング効果
アンカリング効果とは、最初に提示した価格や情報が人の基準に大きな影響を及ぼす傾向がある
という心理効果です。
アンカリング効果をFXに置き換えると、
例えばサイトやニュースでドル円が上がりますよと言っていたのも関わらず実際は下がっている。
つまり、アンカリング効果でドル円が上がるという情報が頭に残ってしまい、
買い目線でトレードしまいがちになってしまうといったことです。
アンカリング効果を克服するには、
サイトやニュースの情報は1つの指針でしか無いということです。
あくまでも参考にするだけで、
トレードは自分が相場を見て判断して売買を行うということが大切になります。
ヒューリスティック
ヒューリスティックとは人が判断や意思決定をする際に無意識に使っている法則や手がかり
を意味しています。
この法則や手がかりというのは『経験』に基づいているのでヒューリスティック=経験則
という感じで覚えてもらえれば大丈夫です。
アンカリング効果のようにバイアスが掛かっている状態ですね。
ヒューリスティクスをFXに置き換えると、
FXでトレードのエントリーをする際に瞬時に判断せざる負えないので、
今までの経験則からトレードしまいがちになります。
言わば感覚的なトレードがヒューリスティクスになります。
ヒューリスティクスを克服するには、自分の中の決められたトレードルールを
徹底して守ることでヒューリスティクスによるバイアスのかかった判断を避けることができます。
FXでメンタルコントロールする方法
FXにおけるメンタルコントロールについて説明していきたいと思います。
私は勝てるトレーダーの一つの指標としてメンタルコントロールが上手であることを掲げています。
FXではメンタルコントロールは非常に重要になります。
もし、メンタルコントロールが下手な人が、
どれだけ優れたノウハウを持っていても資産は溶けると思います。
つまり、メンタルコントロールは手法やノウハウ以上に
重要なトレーダーの素質であるということです。
ですが、このメンタルコントロールはある程度自分でコントロールすることができます。
FXでメンタルコントロールする方法は主に3つあります。
②トレードノートを作る
③FXの自動売買(EA)を活用する
自分のトレードルールを作る
自分自身のトレードルールをしっかりと作りましょう。
FXや投資の世界には100%というものは存在しません。
トレードのルールに一貫性がなければ不安が襲いメンタルがブレます。
自分のトレードに一貫性がありルールを守れば、ブレることがありません。
決めたトレードルールを守れるかが勝てるトレーダーになる方法だと私は思っています。
トレードルールを作り際の目安は下記の項目です。
・どの通貨ペアで取引するか
・損切りはいくらでするか
・エントリーポイントはどこか
・使う手法は何か
・参考するインジケータは何か
・ポジションはいくつまで管理するか
・利益の目安はいくらか
そしてトレードルールは
・改善のしやすさ
・相場への柔軟性
を考慮しながら作成していきましょう。
トレードノートを作る
FXで稼ぎたいならトレードノートをしっかりつけることが大切です。
トレードでは日々の振り返りというのは非常に大切で、
何事も問題を見つけて分析して改善を行うというサイクルが大切です。
トレードノートを書くことで自分がどのような状態でメンタルが安定しないのかがわかります。
FXの自動売買(EA)を活用する
FXの自動売買ではメンタルコントロールが必要ありません。
FXの自動売買では、感情的にトレードすることなくシステムが淡々とトレードしてくれます。
FXで負ける大きな要因は感情的にトレードしてしまうという部分をカバーしてくれるわけです。
もし、メンタルコントロールに自信がない方はFXの自動売買を試してみるべきですね。
まとめ
いかがただったでしょうか?
今回はFXの心理学についてご紹介しました。
多くのトレーダーがこうした心理状況によって負けてしまったり、
逆にこうした知識を知って自分でコントロールして勝てるようになったりと
FXはトレード手法やロジックよりも
こうした自分自身のメンタルの部分が非常に重要だということがわかります。