ハル移動平均線(HMA)とは
ハル移動平均線(HMA)はAlan Hullによって2005年に作成された移動平均線になります。
ハル移動平均線(HMA)も基本的には移動平均線の1種になります。
海外のFXトレーダーには人気の移動平均線になります。
移動平均線の中では近年に誕生した新しい移動平均線です。
ハル移動平均線(HMA)は、多くの種類の移動平均線が弱みとしている遅延を軽減して、
さらにダマシも少なくするよう開発されたものです。
実際に他の移動平均線と比べても直近の値動きに最も反応していることがわかります。
単純移動平均線は、指定した期間の平均値から引いているグラフですので、
トレンドを把握するためには非常に便利です。
しかし、短期のチャートであれば移動平均線が、
トレンドに反応している間にトレンドが終わっていることもあります。
ハル移動平均線(HMA)は加重移動平均を活用するので、
直近の価格推移がグラフに大きく作用し、単純移動平均線の欠点を克服しています。
ハル移動平均線(HMA)の計算式
単純移動平均線は終値を足して、ローソク足の本数で割るという単純な計算ですが
ハル移動平均線(HMA)の場合は2本の加重移動平均を使い計算を行います。
まず最初に計算する期間を決めます。
その期間の加重移動平均とその半分の期間の加重移動平均を求めます。
期間の半分の加重移動平均を2倍したものから期間全てで求めた加重移動平均を引きます。
ハル移動平均線(HMA)の期間
ハル移動平均線(HMA)の期間ですが基本的には好きな期間を選ぶのが良いと思います。
200MAなどで環境認識としても活用することができます。
ハル移動平均線(HMA)の使い方
ハル移動平均線(HMA)の使い方について説明します。
傾きからトレンドの強さを判断する
ハル移動平均線(HMA)では、
通常の移動平均線と同様に傾きでトレンドの有無を判断することができます。
傾きがある:トレンド
トレンドの押し目買いや戻り売りで利用する
ハル移動平均線(HMA)は、トレンドの押し目買いや戻り売りで利用するのが一般的です。
以下はハル移動平均線(HMA)の押し目買いです。
以下はハル移動平均線(HMA)の戻り売りです。
ゴールデンクロスやデッドクロス
ハル移動平均線(HMA)はゴールデンクロスやデッドクロスなどの
移動平均線でのおなじみのタイミングとしても利用することができます。
以下は長期をEMAで短期をHMAの2本でゴールデンクロスのエントリータイミングです。
以下は長期をEMAで短期をHMAの2本でデッドクロスのエントリータイミングです。
ハル移動平均線(HMA)のパーフェクトオーダー手法
ハル移動平均線(HMA)を活用したパーフェクトオーダー手法があります。
![](https://i0.wp.com/fx-ea-system-project.com/wp-content/uploads/2018/09/FX-EA-System-Project-8.jpg?resize=160%2C90&ssl=1)
今回はEMAを組み合わせて活用する方法をご紹介します。
中長期のEMAと短期のハル移動平均線が上昇パーフェクトオーダー時に
ハル移動平均線の色が切り替わるタイミングでロングエントリーを行います。
中長期のEMAと短期のハル移動平均線が下降パーフェクトオーダー時に
ハル移動平均線の色が切り替わるタイミングでショートエントリーを行います。
ハル移動平均線(HMA)のMACDの手法
ハル移動平均線(HMA)を活用したMACDの手法があります。
MACDについて以下の記事を参照してください。
![](https://i0.wp.com/fx-ea-system-project.com/wp-content/uploads/2020/01/15.png?resize=160%2C90&ssl=1)
通常のMACDとカスタムインジケーターのMACDを組み合わせて
ハル移動平均線が上昇トレンド時に
MACDがゴールデンクロスしているタイミングでロングエントリーを行います。
ハル移動平均線が下降トレンド時に
MACDがデッドクロスしているタイミングでショートエントリーを行います。
ハル移動平均線(HMA)のインジケーター
ハル移動平均線(HMA)のインジケーターについて紹介します。
Hull moving averageは上昇と下降の色が分けられている
ハル移動平均線(HMA)のインジケーターです。
Hull moving averageのダウンロードはこちら
まとめ
今回は、ハル移動平均線(HMA)についての紹介でした。
移動平均線を活用しているトレーダーはもし興味があればぜひ活用してみてください。
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