FXの資金管理で勝てるようになるための具体的な方法についてまとめてみた
今回は、FXの資金管理についてです。
トレードしているのに上手く利益が残らないんだよね。
今回の記事で資金管理について
しっかりと学んでいけば、
手元に利益がプラスで残るようになるよ!!
FXにおいて、資金管理はトレード手法やノウハウよりも大切になるので、
ぜひ、今回の記事でマスターしましょう。
FXは資金管理が全て
FXでは手法やロジックなどが大切だと言われていますが、
それ以上に大切なのは、資金管理だと思っています。FXは資金管理が全てです。
限定したリスクの中でどれだけのリターンを得ることができるかがトレードになります。
この限定したリスクを考えるのが資金管理になります。
FXでは資金管理ができる人とできない人で結果が大きく異なってきます。
例えば、1勝9敗でも稼げるFXのトレーダーがいる一方で、
9勝1敗でも稼げないFXのトレーダーがいます。
これは現実的にありえる話です。正直FXでは勝率はあまり関係ありません。
例えば10万円の資金で9勝して20万円になった時に勢いでロットを上げて
1敗で20万円負けるという可能性はあります。
逆に9敗負けて、資金が5万円になっても1勝で15万円利益を出す人もいます。
それだけ、資金管理が重要であるということです。
FXのトレードで稼ぎたいのであれば、
・安定した勝率が出せたときに資金が増える資金管理方法を身につける
ことも重要になります。
FXは資金管理だけで稼ぐことが可能か?
FXは資金管理だけで勝つことは可能です。
1回のトレードの利確や損切りラインを決めてトレードを行い、
許容できる損失を考慮して利益を狙います。
しっかりと資金管理のルールを作り、トレードしていけば損失を抑えながら利益を増やせます。
もちろん適当にエントリーして勝てるほどトレードは甘くないので、
しっかりとテクニカル分析などを行いエントリーする必要がありますが、
資金管理を活用することで損失を減らして損小利大のトレードが可能です。
FXで負けないための資金管理のルール
FXで負けないための資金管理のルールは主に4つです。
②損失を限定すること
③精神的に耐えられるロット数にすること
④リスクリワードと勝率を考えること
余剰資金で投資をすること
FXのトレードは必ず余剰資金で行うは当然中の当然ですね。
生活の一部や借金をしてまで投資をしてしまうと、
そのお金を減らしたくないという感情が優先されます。
FXでトレードする場合は余剰資金で行いましょう。
損失を限定すること
どんなトレード手法やノウハウでも投資において一番大切なのは損失を限定させることです。
つまり、損切りです。損切りができない人はまず勝てるトレーダーにはなれません。
勝てるトレーダーというのは、勝率が低くても損小利大を実践しています。
損小利大をするためには明確な損切りラインをしっかりと設定して
含み損を抱え続けるのではなく、負けそうなときはしっかりと損切りをして
取れる時にしっかり取れるトレーダーこそ良いトレーダーです。
精神的に耐えられるロット数にすること
よく、ロット数はどれくらいが良いですか?という質問を受けますが、
あなたがそのロット数でドキドキしながらチャートをずっと見ずにはいられない状態は、
あなたにとってそのロット数は大きいということです。
自分が安心してトレードできるドキドキしない程度のロット数で、
トレードすることを心がけましょう。
FXの単利と複利
FXの単利と複利について話していきます。
複利:元本を元手に生み出した利益も含めて運用する
ということになります。
具体的な例を上げて単利と複利でどれくらい差が出るのか考えてみます。
100万円の元本を年利10%で20年運用した場合を設定しましょう。
単利の場合は元本はずっと100万円のまま年間10万円の利益を20年間
10万円×20年間=200万円の利益でることになります!
複利の場合は1年目は元本100万円で10万円の利益。
2年目は1年目の元本と利益を足した110万円を元本として、
それに対して年利10%にあたる11万円が利益。
3年目は2年目の元本と利益を足した121万円を元本として、
それに対して年利10%にあたる12.1万円が利益。
シュミレーションのように計算していくと20年で572万7500円の利益が出ているんです!
単利と複利では、372万7500円も差が出ることがわかりました。
先程の単利と複利を見ると、複利のほうが良いのでは?
と思われがちですが、資金が無いうちは単利トレードが推奨です。
なぜ単利トレードが推奨なのか説明していきます。
もし、あなたが毎日負けることなく勝ち続けることができるのであれば、
当然、単利運用よりも複利運用の方が効率的に資金が増えていきます。
しかし、FXのトレードは勝ったり負けたりを繰り返すので、
複利で運用した場合は、単利運用よりも効率が悪くなります。
ブログやSNSでよく目にするのは、
10万円の資金で1日10pipsだけを稼ぎ、複利で運用すれば1年で1億円!
などの話です。
確かに10万円の資金を、レバレッジ25倍で枚数上限無しに10pipsで複利運用すると、
293日で1億円に達します。
しかし、これはあくまでも全く負けることなく勝ち続けた場合の話で、
実際には負けることも必ずあります。
つまり、毎日勝ち続けることはFXでは不可能に近いので、
資金が無いうちから複利運用を行うと溶けやすくなります。
FXで負けない資金管理の具体的な手順について
FXの具体的な資金管理の手順について説明します。
②損切り幅を設定する
③ロットサイズを設定
④利確ラインを設定
1回のトレードの損失許容額を決める
資金管理でまずやるべきことは、
1回のトレードでどれだけの損失までなら許容できるのか?ということを決めることです。
つまり、あなたのリスク許容度を知る必要があります。
リスク許容度とは、収益がマイナスになった時にどれくらいまでなら、
マイナスを受け入れることができるかという度合いのことです。
FXではリアルマネーを投入しているので、含み損や損切りなどすると、
どうしても感情が優先されて論理的な冷静なトレードができなくなってしまいます。
ですので、自分が1トレードあたり最大でどれだけの損失までなら許容できるのかを
ルールを決めます。
損切り幅は1回のトレードで1〜2%に設定するようにしましょう。
より安全にトレードする場合は1回のトレードを1%にしたり、
逆にリスクを取れる人は、1回のトレードを5%以上にしたりも良いでしょう。
2%以上5%未満:ある程度のリスクとある程度の利益を得たいタイプの人にオススメ
5%以上10%未満:積極果敢にリスクを取り大きな利益を得たいタイプの人にオススメ
損切り幅の設定
次に損切り幅の設定です。損切りは資金管理の中で非常に重要です。
損切に正解はあっても、利確に正解はありません。
なぜなら、未来のチャートの値動きは誰も予想することはできませんが、
損切りは予め自分が決めておくことができます。損切の正解は根拠が否定される場所です。
例えば、ダウ理論の押し安値や戻り売りのラインに損切りラインを設定したり、
ダブルトップやダブルボトムの天井や底に損切りライン設定したりなどです。
勝てるトレーダーというのは、勝てる場合の値幅だけを気にしているわけではないです。
限定されたリスクでいかに利益を取るかです。つまりリスクリワードを意識しています。
リスクリワードとは、1回のトレードにおける損失額:利益額の比率のことです。
実はリスクリワードと勝率は反比例関係にあります。
リスクリワードが悪くても勝率が良ければ利益を上げることができますし、
逆に勝率が悪くてもリスクリワードが良ければ利益をあげることができます。
1:2のリスクリワードの場合→勝率33%が損益分岐点(プラマイゼロ)
1:3のリスクリワードの場合→勝率25%で損益分岐点(プラマイゼロ)
リスクリワードを高く
勝率50%でリスクリワード1:1(期待値1.0)よりも良い手法がなければ、
いくら良い資金管理をしたとしても必ず負けます。
ですので、利益が損失より大きい方が安心な人はリスクリワードを高く設定し、
勝数が負け数よりも多いほうが安心な人は勝率を高く設定するのが良いです。
ロットサイズを設定
FXでトレードをする場合に、ロットを上げるタイミングを迷うと思います。
ロットを上げるタイミングもリスク許容度ベースで考えるということが大切です。
あなた自身のリスク許容度が上がっていかなければ、ロットを上げることができません。
焦ってロットは上げようとせずに、
自分の証拠金の範囲でのロットを選択するようにしてください。
ロット数の決め方は、先程決めた1回損失許容額と損切り幅が決まれば、
自然とロット数を算出することが可能です。
例えば、10万円の証拠金で1回の損切り幅を2%にすると2,000円ですので、
そこから損切りまでの距離であるピップスを決めましょう。
10ピップスに決めたとすると、10万通貨で取引する場合はロットは0.2ロットになります。
同様の条件で20ピップスであれば0.1ロットになります。
このように1回エントリーの損失許容額と損切り幅のピップスを決めることで、
自動的に証拠金に合ったロットが算出されます。
利確ラインを設定
FXのトレードの中で最も難しいのは利確だと言われています。
例えばAさんとBさんがいてそれぞれの利確ラインを比較すると、
Bさんのほうが利益を伸ばしきれているためリスクリワードが良いですが、
Aあんは上手く伸ばしきれていないためリスクリワードが低いです。
つまり、同じエントリーを行っても利益を伸ばせるかどうかでリスクリワードが変わってきます。
利確タイミングを測るためにオススメなのが
・値幅観測論
フィボナッチエクステンションとは、
フィボナッチリトレースメントの線の引き方を逆にして活用する利確ターゲットを探る方法です。
フィボナッチエクステンションの161.8%は利確ラインとして活用できます。
値幅観測論は一目均衡表で三大骨子と呼ばれる3つの重要な理論のうちの一つが値幅観測論で、
高値と安値を用いて均衡点を算出するものです。
値幅観測論のN値、V値、E値なども利確ターゲットとして活用することができます。
まとめ
FXの資金管理を理解するということは、勝てるトレーダーになるための必要な要素になります。
これは裁量トレードでも自動売買(EA)のトレードでも必要になってくるので、
ぜひマスターしておきましょう。
もし裁量トレードでメンタルコントロールなどが難しいと感じた人は
ぜひ自動売買(EA)を活用しましょう。