FXのRCIの計算式・期間・使い方やオススメの手法についてわかりやすく解説してみた
目次 RCI(Rank Correlation Index)とはRCIの計算式実際に計算してみるRSIとRCIの違いRCIの期間RCIの使い方短期・中期・長期を組み合わせた基本の見方トレンド転換として使用パーフェクトオー […]

- RCI(Rank Correlation Index)とは
- RCIの計算式
- RSIとRCIの違い
- RCIの期間
- RCIの使い方
RCI(Rank Correlation Index)とは

RCIとは、英語でRank Correlation Indexの頭文字を取ったものです。
日本語に翻訳すると、「順位相関係数」という意味になります。
順位相関係数とは1,2,3….というような順位データを使って、
2つのデータ間の相関性を測る方法になります。
順相関であれば+100%に近い数字で、逆相関であれば-100%に近い数字が出てきます。
RCI(Rank Correlation Index)では、分析期間の
・価格の順位
の間にある相関性を順位相関関係数で測り描画するインジケーターになります。
RCI(Rank Correlation Index)は、日付(時間)と価格それぞれに順位をつけることによって、
両者にどれだけの相関関係があるのかを計算し、
相場のトレンドとその勢い、過熱感を知ることができるインジケーターになります。
直近が高値なら順位が近く、直近が安値になるほど日付の順位と価格の順位がズレていく、という仕組みを理解しておくと、後述する計算式や売買サインの意味が一気に腑に落ちるので覚えておきましょう。
RCIの計算式
RCIの計算式についてです。
d:「日付の順位」と「価格の順位」の差を2乗し、合計した数値
n:期間
日付の順位:当日(最新の日付)=1、として遡りながら、2,3,4・・・と順位をつけます。
価格の順位:期間中の最高値=1、として、高い順に2,3,4・・・と順位をつけます。
この計算式は統計学の「スピアマンの順位相関係数」をそのまま応用したものです。スピアマンの順位相関係数は、2種類の順位データがどれだけ同じ並び順になっているかを-1〜+1の範囲で表す指標で、RCIはこれを100倍しただけの数値になります。日付の順位と価格の順位が完全に一致していれば+100%、完全に逆転していれば-100%、規則性がなければ0%に近づきます。
実際に計算してみる
言葉だけでは分かりにくいので、期間9(n=9)で実際に計算してみましょう。仮に直近9日間の終値が、当日に向かって一直線に上昇し続けていたとします。
日付順位2:110.20円 → 価格順位2 d=0
日付順位3:109.80円 → 価格順位3 d=0
日付順位4:109.50円 → 価格順位4 d=0
日付順位5:109.30円 → 価格順位5 d=0
日付順位6:109.00円 → 価格順位6 d=0
日付順位7:108.70円 → 価格順位7 d=0
日付順位8:108.40円 → 価格順位8 d=0
日付順位9(9日前):108.00円 → 価格順位9(最安値) d=0
このように「新しい日ほど価格が高い」という綺麗な右肩上がりの相場では、日付の順位と価格の順位が完全に一致するため、d(差の2乗の合計)は0になります。これを計算式に当てはめると、
RCI=(1-(6×0)÷(9の3乗-9))×100=(1-0)×100=+100%
となり、理論上の上限である+100%が算出されます。逆に一直線の下降相場ならRCIは-100%になります。
では、この9日間の途中で1日だけ小さな押し目(調整の下落)が入り、順位が入れ替わったケースを考えてみましょう。仮にd(差の2乗の合計)が8になったとすると、
RCI=(1-(6×8)÷(9の3乗-9))×100=(1-48÷720)×100=約93.3%
と、100%からわずかに下がります。つまりRCIは「価格そのものの上げ幅」ではなく、「新しい日ほど高値を付け続けているかどうかという順序の綺麗さ」を数値化している点がRSIなど他のオシレーターと根本的に異なります。押し目や戻りが入るたびに数値が敏感に反応するため、トレンドの勢いが崩れ始めたタイミングを察知しやすいのが特徴です。
RSIとRCIの違い
RSIとRCIの違いについて説明します。

まず、RSIとRCIはレートの範囲が異なります。
RSIは0%から100%の範囲で推移します。RCIの場合は-100%から+100%の範囲で推移します。
また、RSIはn日間の間で下落と上昇どれだけ比率に差が生まれたのかを表していますが、
RCIはn日間の間で、間近の価格が順位として何番目の強さ・影響力なのかを表しており、
名前は似ていても全く異なるテクニカル指標であることがわかります。実務上の使い分けとしては、RSIは「値幅を伴った買われすぎ・売られすぎ」の判定に強く、RCIは「値幅の大小に関係なく、直近まで一方向に動き続けているかどうか」の判定に強いという違いがあります。急騰・急落のような値幅の大きい相場ではRSIが早めに反応しやすい一方、RCIは値幅よりも順序を見るためダマシに強く、じわじわ続くトレンドの継続力を測るのに向いています。
RCIの期間
RCIの期間は基本的にデフォルトのものを活用しましょう。
中期:26
長期:52
になります。このRCIの9,26,52の数値を見てあっと思った人は鋭いです。
RCIの期間は実は一目均衡表がベースになっています。

一目均衡表では「9、17、26」を基本数値としており、
「33、42、52、65、76」などを複合数値と呼びます。
この中から短期の反応速度を重視して「9」、トレンドの節目を捉えやすい「26」、そして相場の大きな流れを掴む「52」の3つが、短期・中期・長期RCIの標準設定として広く使われています。裁量で数値を変えることも可能ですが、多くのトレーダーが同じ期間を見ているという点自体が節目として機能しやすいため、初心者のうちはこのデフォルト設定を崩さないことをおすすめします。
RCIの使い方
短期・中期・長期を組み合わせた基本の見方
短期(9)は3つのRCIの中で一番反応しやすく、±80〜±100の間を頻繁に往復します。
中期(26)は3つのRCIの中で中間の期間になり、短期ほど頻繁には動かず、目先のトレンドの方向性を確認する役割を持ちます。
長期(52)は一番期間が長く、一度方向を示すとその状態がしばらく続きやすい(反転しにくい)という特徴があります。つまり長期RCIは相場の「大きな地図」、中期RCIは「今の道路(トレンドの向き)」、短期RCIは「曲がるタイミング」を教えてくれる存在だとイメージすると使い分けやすくなります。
具体的な組み合わせ方は次の手順です。
②中期RCIが長期RCIと同じ方向を向いているかで、トレンドの信頼度を確認する
③短期RCIが±80〜±100圏で反転したタイミングを、実際のエントリーの合図として使う
長期・中期が上向き(または+80以上)で揃っているときに、短期RCIが-80以下から上向きに反転したポイントは、押し目買いのタイミングとして機能しやすくなります。逆に長期・中期が下向き(または-80以下)で揃っているときに、短期RCIが+80以上から下向きに反転したポイントは、戻り売りのタイミングとして機能しやすくなります。短期RCIだけを単独で見てしまうと、レンジ相場で何度も往復するダマシに巻き込まれやすいため、必ず中期・長期で環境認識をしてから短期で合図を取る、という順番を守ることが重要です。
RCI(Rank Correlation Index)も他のオシレーター系指標と同じように、指標が上昇して高値水準にあれば「買われすぎ」、指標が下落して安値水準にあれば「売られすぎ」と見て、買われすぎ・売られすぎの判断をします。

トレンド転換として使用
RCIは-100%〜+100%までの数値で表示されます。
一般的な逆張り手法として利用する場合は-95%以下からの反発は買いと判断します。
また、-80%以下で推移した相場が-80%以上に戻るタイミングは、
上昇の転換シグナルとして機能します。
逆に+95%以上からの反発は売りと判断します。
また、+80%が+80%以下へと推移した場合は下降転換シグナルとして利用できます。
±95%という極端な水準は、先ほどの計算式で見た通り「直近まで一直線に上昇(下降)し続けていた」状態に近いことを意味します。一直線の値動きは長く続かないことが多いため、そこからの反発・反落は転換の初動として比較的信頼度が高くなります。ただしレンジ相場では±80ラインを何度も往復するだけのダマシが頻発するため、後述するパーフェクトオーダーやダイバージェンス、他指標との組み合わせで信頼度を補強することが実践では重要です。
パーフェクトオーダーとして使用
RCIでは短期・中期・長期それぞれの方向性が一緒になった場合に
パーフェクトオーダー時にエントリーを行うことができます。
以下はRCI3本が-80ですべて上昇し始めているのでロングエントリーを狙うことができます。

以下はRCI3本が+80ですべて下降し始めているのでショートエントリーを狙うことができます。

パーフェクトオーダーは、先に説明した「短期・中期・長期を組み合わせた基本の見方」を最も分かりやすく視覚化した形と言えます。3本すべてが同じ方向を向いて並んでいるということは、短期的な値動きだけでなく中期・長期のトレンドまで同じ方向に一致しているということなので、単独のRCIで判断するよりもダマシが少なく、エントリー後の値幅も伸びやすい傾向があります。
ダイバージェンス(逆行現象)として使用
RCIは「価格の順位」を使う指標であるという性質上、価格そのものの値幅よりも「値動きの勢いが続いているかどうか」を敏感に反映します。この性質を利用したのがダイバージェンス(逆行現象)の見方です。
価格が前回の高値を更新しているにもかかわらず、RCIの高値が前回の山よりも切り下がっている場合、見た目の値上がりとは裏腹に上昇の勢い(直近まで一方向に伸び続けている度合い)が弱まっているサインであり、その後の反落に警戒が必要です。逆に、価格が前回の安値を更新しているにもかかわらずRCIの安値が前回の谷よりも切り上がっている場合は、下落の勢いが弱まっているサインで、反発への警戒となります。
ダイバージェンスは天井・底そのものを言い当てるものではなく、あくまで「勢いの鈍化」を示すサインです。実際のエントリーは、ダイバージェンス発生後に短期RCIが±80圏から反転するのを待つなど、他のサインと組み合わせて使うことでダマシを減らせます。
RCIの組み合わせ
RCIの組み合わせについて説明します。
移動平均線
RCIは移動平均線と組み合わせるのもおすすめです。

ローソク足が200MAよりも上にある状態で、
RCIの中長期が+80以上で短期が-80でロングエントリーを狙います。

ローソク足が200MAよりも下にある状態で、
RCIの中長期が-80以上で短期+80でショートエントリーを狙います。

200MAはあくまで「大きな上位足の目線」を確認するためのフィルターです。200MAより上にある間は買い目線、下にある間は売り目線に限定した上でRCIのサインを使うことで、逆張りのエントリーが大きな下降(上昇)トレンドに逆らってしまうリスクを減らせます。
一目均衡表
RCIは一目均衡表と組み合わせるのもおすすめです。
ローソク足が一目均衡表の上にある状態で中長期のRCIが+80以上で、
短期が-80になった場合にロングエントリーを狙います。

ローソク足が一目均衡表のしたにある状態で中長期のRCIが-80以上で、
短期が+80になった場合にショートエントリーを狙います。

一目均衡表の雲は200MAと同様に「上位足のトレンド方向」を確認するフィルターとして機能します。RCIの期間そのものが一目均衡表の数値をベースにしているため、この2つは元々相性の良い組み合わせと言えます。雲を上位足の環境認識、RCIをエントリータイミングの判断として役割分担すると使いやすくなります。
RCIの手法
RCIの手法の中には鳥居万友美のRCI×ボリンジャーバンドの鉄板手法が存在します。
RCIの手法としててシンプルで使いやすいのでおすすめです。

RCIのインジケーターのダウンロード
RCIはMT4にデフォルトでは入っていないので、
自分でRCIのインジケーターをダウンロードする必要があります。
RCIのインジケーターは複数のサイトで無料配布されています。「RCI インジケーター MT4 無料」等で検索し、信頼できる配布元からダウンロードしてください。[要:ダウンロードリンク再設定]
あわせて読みたい: FXのRVIの計算式・設定や最強の組み合わせや手法などをわかりやすく解説してみた
まとめ
RCI(Rank Correlation Index)は、価格の値幅ではなく「日付の順位」と「価格の順位」の相関関係を見ることで、トレンドの勢いと過熱感を捉えるインジケーターです。単体の±80〜±95ラインでの逆張りだけでなく、短期・中期・長期の3本を「地図(長期)→道路(中期)→タイミング(短期)」の順番で組み合わせるパーフェクトオーダーや、価格の高値・安値更新とRCIの山谷を見比べるダイバージェンスまで使いこなせるようになれば、非常に応用範囲の広いインジケーターです。
もし興味がある人は、まずデフォルト設定のまま実際のチャートで動きを観察するところから使ってみましょう。