フラクタル構造とは?
フラクタル構造とは部分が全体に相似している構造のことです。
もう少し平たく言うと部分が全体を作ることです。
どんなに小さな一部分を取っても、それが全体と同じ形をあらわしている構造です。
チャートの一部を切り取って拡大した時に、同じパターンになっている特性を言います。
このフラクタル構造は自然界でも多く見られます。
雪の結晶、海岸線、ブロッコリーなどはフラクタル構造をしています。
・海岸線
・ブロッコリー
FXでも同じように下位足は上位足の一部分であるのでフラクタル構造が適応できます。
つまり、どの時間軸でも値動きのパターン自体は同じということです。
このフラクタル構造の性質を理解することでよりトレードの精度が上がります。
今回はフラクタル構造についてわかりやすく解説して行きたいと思います。
エリオット波動はフラクタル構造になっている
エリオット波動はフラクタル構造になっています。
エリオット波動については以下の記事を参照してください。

エリオット波動では5つの波が作られます。
日足の1波の中は1時間足の1〜5波が形成されており、
1時間足の1波の中には15分足の1〜5波が形成されています。
つまり、エリオット波動は時間足をズラスことでマトリョーシカ人形のように
1つの波を拡大するとそこには5つの波が隠れているということになります。
フラクタル構造を理解するとMTF分析(マルチタイムフレーム分析)がもっと理解できる
FXでは下位足は上位足の一部分ということをフラクタル構造で理解すると、
複数の時間足でトレードする活用した
MTF分析(マルチタイムフレーム分析)をより理解することができます。
MTF分析(マルチタイムフレーム分析)とは、
異なる時間軸のチャートを見て、現在の相場状況やトレンドを把握して、
優位性やエントリーポイントを探る分析方法です。

基本的にはチャートを上位足から下位足の順番に見ていきます。
また、私は『上位足・基準足・下位足』の3つのマルチタイムフレームでトレードしています。
基準足:現在の状況を把握してエントリーのシナリオを立てる時間足。
下位足:エントリーのタイミングを狙う時間足。
この3つからエントリーできるタイミングを探っていきます。
FXのフラクタル構造の手法や使い方
FXのフラクタル構造の手法や使い方について説明します。
ダブル系inダブル系
上位足のダブルトップが出現して右の山部分を下位足に落とし込むと、
下位足でもダブルトップが出現していることがあります。
このように上位足のダブルトップの中にある下位足がダブルトップになっているポイントで、
トレードすると非常に精度が高くなります。
ヘッドアンドショルダー系inヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダー系inヘッドアンドショルダーというのは、
上位足のヘッドアンドショルダーが出現して右肩部分を下位足に落とし込むと、
下位足でもヘッドアンドショルダーが出現していることがあります。
このように上位足のヘッドアンドショルダー系の中にある
下位足がヘッドアンドショルダー系になっているポイントで、
トレードすると非常に精度が高くなります。
FXでフラクタル構造で活用できるインジケーター
FXでフラクタル構造で活用できるインジケーターをご紹介します。
CustomCandle6は、
『現在のチャートに上位足のローソク足を重ねて表示する』インジケーターです。
今の時間足で見ているローソク足が、上位足ではどのように表示されているかを確認することで、
フラクタル構造を意識してトレードすることができます。

まとめ
今回はフラクタル構造について解説しました。
フラクタル構造を理解すること、
FXのトレードで優位性の高いポイントでエントリーすることが可能になります。
ぜひ、フラクタル構造を理解してトレードスキルを高めてください。
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