FXには注文方法の種類が多く存在する
FXには注文方法の種類が多く存在します。
多くのトレーダーは成行注文を行っていますが、それ以外にも注文方法はあります。
様々な注文方法の仕組みを理解することで、今以上にトレードの幅が広がります。
FXの成行注文
成行注文とは、あらかじめ注文の値段(レート)を設定せずに、
現在の市場の成り行きで行う注文方法のことです。
今すぐに、注文を出したい時に行う注文方法です。
基本的にFXのトレードでは、この成行注文を行います。
成行注文のメリット
成行注文のメリットは、注文を出してから売買を成立させるまでのスピードが早いです。
指値注文よりも優先して取引が処理されるため売買も成立しやすいです。
成行注文のデメリット
相場の変動が激しい場合は、成行注文だと想定外の売買価格になる可能性があります。
スリッページして本来売買したい価格とは異なる価格で注文をすることもあります。
FXの指値注文
指値注文は、今の価格よりも上がったら売るや下がったら買うなどの指定レートに到達した時点で、
自動的に注文が成立する注文方法です。指値注文はMT4で「Limit」として表示されます。
指値注文のメリット
指値注文のメリットは、自分の売買したい価格で取引をすることができます。
想定していない価格で取引が成立してしまうリスクを未然に防ぐことが可能です。
指値注文のデメリット
指値注文のデメリットは、株価が指定した価格まで変動しないと注文が通らないことです。
逆指値注文
逆指値注文は、今の価格よりも上がったら買う
もしくは、下がったら売るという注文方法です。
順張りのトレンドフォローで有効的になります。
また、現在よりも不利な条件に指定を行うので、損切りに多く用いられる便利な注文です。
逆指値注文はMT4で「Stop」と表示されます。
成行注文と指値注文はどのように使い分けるべきか
成行注文と指値注文はどのように使い分けるべきかについてご紹介します。
チャートが見れない時間帯は指値注文が良い
チャートが四六時中見れない場合は指値注文をしておくことで、
自動的にその価格帯に達したらトレードがされます。
私はトレードで基本的には指値注文はしません。なぜならチャートを見る時間があるからです。
しかし、兼業トレーダーの方は時間が無いため指値注文でトレードするというのも良い方法です。
逆張りの根拠や優位性がある時は指値注文をする
指値注文は仕組み上逆張りトレードになります。逆張りで有効なエントリー時に利用しましょう。
・フィボナッチ
・移動平均線
などを根拠にこのラインは反発するだろうという
ある価格ラインでエントリーが決まっている場合は指値注文も良いです。
素早く損切りしたい場合は成行注文が良い
素早く損切りをしたいのに成行注文をしていたら価格が達するのに時間がかかります。
ですので、素早く損切りをする場合は成行注文の方が良いです。
OCO注文
OCO注文とは「One Cancels the Other」を略した言葉で、
2つの注文を同時に発注し、片方の注文が約定すると、
もう片方が自動的にキャンセルになる注文方法です。
OCO注文は、既存ポジションの利益確定の指値注文と、
損切りの逆指値注文を同時に設定するとき使用するケースが多いです。
OCO注文のメリット
OCO注文は確実に利益を増やしていくことができます。
あらかじめ、決済の値を指定しているため、大きな利益を狙うことはできませんが、
損切りの注文も同時に出しておけるので、大きな損失を防ぐことが可能です。
また、相場の動きが難しい時にも使うことができます。
レートの動きがどちらに動くか予想がつかない場合は、
同時に利益確定や損切りの注文を出せるので、
どちらかに動いたとしてもしっかりと対応することできます。
OCO注文のデメリット
OCO注文は指値と逆指値を同時に注文するため、注文の仕方を間違えてしまうことがあります。
指値で注文を出すはずが、逆指値で出してしまうのがあるあるです。
また、OCO注文は予め注文を出すことができますが、
一度注文を出すと自動で修正はしてくれません。
OCO注文の仕方
MT4でOCO注文の仕方は以下のとおりです。
②OCO注文を設定したいポジションを右クリックする
③注文変更または取消しを選択
OCO注文で決済注文を出したい場合は、決済注文ではなく、
注文変更または取消しを選択するにようにしましょう。
IFD注文
IFD注文とは「If done」を略したもので、一般的にイフダン注文と呼ばれ、
FXで広く活用されている注文方法です。
IFD注文では、新規注文と決済注文をセットで同時に発注することができます。
IFD注文で「新規注文+逆指値注文」を行うことで、相場の予想が外れた時を想定して、
ストップ注文を出して損失を限定することが可能です。
自動で自分の買いたい(売りたい)ポイントに到達した時に新規注文をして、
さらに自分の売りたい(買いたい)ポイントに到達したタイミングで決済注文をすることが可能です。
IFD注文のメリット
IFD注文なら一度注文を出すことで、購入注文から決済注文まで自動的に行ってくれます。
そのため、IFD注文は忙しくて相場を頻繁に見ることができないという
兼業トレーダーにおすすめです。
IFD注文のデメリット
IFD注文のデメリットは、IFD注文を入れる際に値動きの予測をして注文を入れます。
しかし、相場は不規則に動くため、必ずしも予想通りに動くとは限りません。
どのような相場でもIFD注文は注文通りに購入・決済するため、
細かい微調整やチェックは人の目で判断する必要があります。
IFD注文の仕方
MT4でIFD注文の仕方は以下のとおりです。
②注文種別は指値または逆指値注文(新規注文)を選択して、Buy Limit,Sell Limit,Buy Stop,Sell Stopのいずれかから新規注文方法を選択します。
③決済逆指値(S/L)もしくは決済指値(T/P)のどちらかだけを設定する
IFO注文
IFO注文は、IFDとOCOを組み合わせた注文方法で、IFDと同様に新規注文でのみ選択できます。
新規注文と同時に、その新規注文が成立した際に初めて有効になる
2種類の決済注文の利益確定のための指値注文と損失限定のためのストップ注文を
全てワンセットで出すことができる注文方法です。
つまり、新規注文(IFD)と新規注文が成立した後の利益確定と損切り(OCO)を
一度に注文できてしまうのがIFO注文です。
IFO注文は、発注しておけば新規注文から決済注文までがすべて自動で行われます。
新規から決済まで条件に達すれば自動的に約定します。
なので、 一日中チャートに張り付くことができない
兼業トレーダーなどはIFO注文が非常にオススメです。
IFO注文のメリット
IFO注文のメリットは利確と損切りが同時に出来る点です。
完璧なリスク管理ができるのでIFO注文はFX初心者におすすめです。
また、一度注文を入れておくことで、指定した価格に達した場合、
自動的に注文が約定されるためチャートに張り付く必要がないです。
IFO注文のデメリット
IFO注文は最初の新規注文が約定しないと取引が始まりません。
そのため、あ現在のレートから離れた値で注文を出した場合は取引が開始されません。
また、価格に達した時点で利確されるのはメリットですが、
その後想像以上にレートが動いた場合はそれ以上利益を伸ばすことができません。
IFO注文の仕方
MT4でIFO注文の仕方は以下のとおりです。
②注文種別は指値または逆指値注文(新規注文)を選択して、Buy Limit,Sell Limit,Buy Stop,Sell Stopのいずれかから、
新規注文方法を選択します。
③決済逆指値(S/L)もしくは決済指値(T/P)の両方設定
まとめ
FXには様々な注文方法が存在します。
FXの注文の仕方一つでトレード戦略が非常に広がりますので、
ぜひ、それぞれの注文方法を理解してトレードに役立てるようにしましょう、
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