ファンダメンタルズ分析で重要な『地政学リスク』について徹底解説してみました。
地政学リスクとは
FXの相場には日々様々なリスクが起こります。
その中でも最も警戒が必要なのが『地政学リスク』になります。
地政学リスクとは、
『特定地域における、政治・軍事的な緊張の高まりが運用に影響を与えるリスクのこと』です。
地政学リスクが起きた場合、相場が大きく動き始めます。
今まで過去に起こった地政学リスクですが、
・北朝鮮のミサイル発射
など存在します。
911世界同時テロが起きた9月11日時点では、ドル円は121円でしたが115円まで下落しました。
また、北朝鮮のミサイル発射した2017年9月初旬のドル円はリスクが高まり
ドル円は、北朝鮮リスクの高まりによって一時107円台まで値を下げました。
地政学リスクは場合によっては世界経済そのもの自体の先行きが不透明になるリスクもあります。
地政学リスクが発生したことを確認するための3つの指標
地政学リスクが発生したことを確認するための3つの指標についてご紹介していきます。
・VIX指数
・原油価格
リスクオンとリスクオフ
地政学リスクが発生した場合に『リスクオフ』という現象が起こります。
リスクオフとは、リスク資産が売られて安全資産と呼ばれるものが買われる現象です。
安全資産:円,スイスフラン,ゴールドなど。
地政学リスク時には、リスクが発生した国の通貨が通常は売られて、
代わりに安全資産が買われます。
地政学リスクが発生したことがわかった後にはリスクが発生した地域の通貨を売って
安全資産を買うのが一般的です。
リスクオンとリスクオフを確認するなら以下のサイトがオススメです。
VIX指数
VIX指数は『Volatility Index』の略語で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数の
オプション取引の値動きを元にして算出された指数になります。
VIX指数は別名で『恐怖指数』とも呼ばれています。
VIX指数は数値が高いほどトレーダーの不安感が高まっていると判断します。
地政学リスク時には『20以上』になると不安心理が高まっていると解釈されています。
原油価格
原油取引は、ドルで取引されるのが基本です。
原油が売られるということは、ドルが買われることに繋がります。
逆に、原油の価格が高騰すると、原油産出国の通貨が上がます。
また、原油の需給を輸入に頼る国は原油価格が高騰すると、通貨が下落する可能性が高まります。
地政学リスクが発生した場合のトレードの考え方
地政学リスクが発生した場合のトレードの考え方についてご紹介します。
長期でポジションを保有しない
地政学リスクはいつ急変動が起きるかわからないので、
仮にトレードする場合は通常よりもポジションの保有期間を短くすることがオススメです。
ロットをいつも以上に下げてトレードする
地政学リスクが発生するとボラティリティがいつも以上に大きくなります。
ですので、なるべくロットはいつもよりも下げてトレードすることがオススメです。
テクニカル指標が反応しないことを念頭に置く
地政学リスクでの相場はファンダメンタルズの力が強いので、
テクニカル指標が反応しないことがありますので、トレードする際には念頭に置きましょう。
まとめ
金融危機が約10年サイクルで起きているというデータがあります。
以下が過去に起きた金融危機になります。
1997年:アジア通貨危機
2008年:リーマンショック
このように約10年スパンで金融危機が起きていることがわかります。
2020年も約10年スパンのタイミングでもあるので、
地政学リスクが影響する可能性のある年でもあります。
うまく相場の動きを理解して立ち回っていきましょう。
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