FXの適正ロット数
FXのトレードで悩むのがロット数をどれぐらいにすれば良いのかです。
多くのFX初心者は、早く稼ぎたいという気持ちからロット数をなるべく多くするという人がいます。
ロット数を上げるということは、
それだけ利益を得ることに繋がりますが、その反面で損失額も大きくなります。
ロット数が自分の証拠金に対して適正ロットを超えると
冷静な判断能力が維持できなくなるのです。
結果的にはメンタルが乱れて無規律なトレードにより瞬間的に大きな金額を失います。
つまり、FXでは適正なロット数でトレードすることが非常に重要になってくるということです。
自分がどれだけのロットでトレードしたら良いのかわからない方が多いため、
今回はFXでトレードする際の適正ロット数についてご紹介したいと思います。
FXの適正ロット数以上でトレードした場合の問題
FXで自分の証拠金に対して適正ロット数以上でトレードした場合をご紹介します。
利益を伸ばせずチキン利食いになる
適正なロット数以上でトレードをすると、
プロスペクト理論の人間の心理状況上、早く利確したいという気持ちが強くなります。
すると、少し利益出た時にすぐにチキン利食いしてしまいやすくなります。
本来はもっと大きく利益を出せたタイミングでも判断を誤る可能性が高いです。
大きな含み損を抱えると損切りできない
適正なロット数以上でトレードしていると、
プロスペクト理論によって、大きな含み損を抱えた場合、
含み損を損切りして損をしたくないので、損切りできずに塩漬けになります。
すると、含み損を増やしてしまい、最悪の場合そのままロスカットされるケースもあります。
エントリーが怖くなってしまう
適正なロット数以上でトレードしているとエントリーが怖くなってしまう人がいます。
特に投資に慣れていない人ほど大きな金額が動くので不安や恐怖が訪れます。
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方について
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方には、
3つの数字が必要になります。
・1トレードあたりの損失許容額
・損切りまでのPips
が分かれば、あなたのトレードの適正ロットがわかります。
1トレードあたりの損失許容額
1トレードあたりの損失許容額が必要です。
一般的には証拠金に対して2%がベースになっています。
例えば、10万円の証拠金に対して2%であれば、
2,000円が一回のトレードの損切り金額になります。
損切りまでのPips
損切りまでのPipsも重要になります。損切りの決め方は以下の記事を参照してください。
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの計算について
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの計算は以下のとおりです。
例えば、10万円の証拠金でトレードしていたとしましょう。
1トレードあたりの損失許容額を2%に設定します。
損切り幅は20Pipsと仮定した場合は、1ロットでトレードするのが適正ロットになります。
同様に、10万円の証拠金でトレードしていたとしましょう。
1トレードあたりの損失許容額を2%に設定します。
損切り幅は10Pipsと仮定した場合は、2ロットでトレードするのが適正ロットになります。
このように証拠金金額、損切りまでのPips、1トレードあたりの損失許容額の
3つの数字が算出されれば、適正のロットを導き出すことが可能です。
FXの証拠金に適正なロット数を調節するメリット
では、FXの証拠金に適正なロット数を調節するメリットについてご紹介します。
ボラティリティに応じてロットサイズを調節できる
例えば、エントリーから損切り幅までの距離が大きければ、
同じエントリータイミングでもロットサイズは小さくなります。
逆にエントリーから損切り幅までの距離が小さければ、
同じエントリータイミングでもロットサイズは大きくなります。
つまり、適正ロットでトレードすることで、
ボラティリティをなだらかにして、値幅に関係なく同じような利益をもたらしてくれます。
損失を限定してロット数を調節しているので精神的に安心
あらかじめ損失許容額などからロット数を調節しているため、
精神的にも非常に安心できるロット数となります。
ロット数を計算によって決めているから感情がぶれない
ロット数を計算によって決めているから感情がぶれにくいです。
毎回同じように計算式に当てはめてトレードすれば、
感情のブレが無くなり、一貫性のあるトレードをすることができます。
まとめ
FXの適正ロット数は計算式を活用することで自動的に算出することが可能です。
ロット数の決め方などで迷われている方は、ぜひ今回の適正ロット数の計算式を活用してください。
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