ボブ・ホルマンが愛用しているスキャルピングトレード手法
『70ティックチャート』について徹底解説してみました。
70ティックチャートとは
そもそもティックチャートとは、通常のチャートのように
時間あたりに対してローソク足が形成されるのではなく、
『実際に売買が行われた回数である値動き』に対してチャートが作られます。
70ティックチャートは、
ボブ・ボルマンというスキャルピングトレードの第一人者が愛用している手法です。
ボブ・ボルマンとは、自己資金のみで運用している独立系トレーダーです。
彼はティックチャートの中でも70ティックチャートを愛用しています。
70ティックチャートとは、
70回の値動きで1本のローソク足が形成されるティックチャートになります。
以下の画像は70ティックチャートと1分足のローソク足を比較したものです。
今回は、ボブ・ボルマンの70ティックチャートについて紹介していきたいと思います。
70ティックチャートの特徴
70ティックチャートの特徴について説明します。
・相場の本質的な動きを表す
ティックの回数を基準に形成される
ティックチャートはティックの回数を基準に形成されます。
ローソク足のような時間を区切りにしたものではなく、値動きを基準にしています。
70ティックチャート:70回の値動きがあるたびにローソク足が形成される
相場の本質的な動きを表す
70ティックチャートは、相場の本質的な動きを表しています。
というのも、通常のローソク足では見ることができない、
トレーダーの心理などが値動きから判断することができます。
相場のリアルな動きをローソク足よりも把握しやすいです。
チャートがシンプル
ボブ・ボルマン氏の70ティックチャートが使うインジケーターは以下の2つのみです。
・EMA20
非常にシンプルな構成となっています。
70ティックチャートのトレード概要
70ティックチャートのトレード概要について説明します。
通貨ペア
通貨ペアは、何でも良いですが、
ボブ・ボルマン氏はユーロドル(EUR/USD)を推奨しています。
プライスアクションをベースにトレード
70ティックチャートではプライスアクションをベースにトレードします。
プライスアクションとは、ローソク足の動きのみを注目してトレードするテクニックです。
プライスアクションについては以下の記事を参照してください。
プライスアクションはテクニカル指標に比べて反応が早く正確です。
EMAを活用する
70ティックチャートでは『EMA』も活用します。
EMAとは指数平滑移動平均線です。
前日の価格の影響が一番強くなるように設定されており、価格を平均したものです。
ダマシは多いですが、トレンドの変化に敏感でありスキャルピングトレード向きです。
ボブ・ボルマン氏は『20』の期間を使うことを推奨しています。
個人的には『21、100、200』などの期間が機能すると思うのでオススメです。
形成される時間からボラティリティを判断
形成される時間からボラティリティを判断することができます。
形成される時間の目安はこちらになります。
30秒以上:市場参加者が普通でボラティリティも普通
60秒以上:市場参加者が少なくボラティリティが低い
70ティックチャートのトレード手法
70ティックチャートのトレード手法について説明します。
ボブ・ボルマン氏は70ティックチャートを7つのエントリー方法を紹介しています。
②:ファースト・ブレイク(FB)
③:セカンド・ブレイク(SB)
④:ブロック・ブレイク(BB)
⑤:レンジ・ブレイク(RB)
⑥:インサイド・レンジ・ブレイク(IRB)
⑦:アドバンスト・レンジ・ブレイク(ARB)
ダブル同時線ブレイク(DB)
ダブル同時線ブレイク(DB)はトレンド発生中の
押し目や戻りであるプルバックが発生した相場で、
『同時線が2つ以上連続して発生した場合』にその同時線の高値か安値を
トレンド方向にブレイクしたところ狙うエントリー方法です。
同時線とは同じ実体の大きさをしている足を指します。
・トレンド側の足のライン同時線が2pips以上離れたら見送りする
・ローソク足がラインをしっかりとブレイクしたのを確認してからエントリーする
ファースト・ブレイク(FB)
ファースト・ブレイク(FB)は明確なトレンドが発生している場合に、
一旦最初の値の戻しを試してから、
再度トレンド方向にブレイクしたところを狙うエントリー方法です。
ファースト・ブレイク(FB)をする際の注意点は以下の3つになります。
・わかりやすい値戻し後の反転
・最初の値戻し以外にはエントリーしない
セカンド・ブレイク(SB)
セカンド・ブレイク(SB)は、ブレイクが2回連続したところを狙うエントリー方法になります。
セカンド・ブレイク(SB)の特徴としては、
ファースト・ブレイク(FB)とセカンド・ブレイク(SB)の間の足は、
『1〜4本程度』しかないです。
また、2つのブレイクがまとまっているので、
上昇トレンドでは『W』下降トレンドでは『M』の形になります。
ブロック・ブレイク(BB)
ブロック・ブレイク(BB)とは、
トレンドが発生した後に一度小レンジが発生する場合がありますが、
その小レンジがトレンド方向にブレイクしたところを狙うエントリー方法になります。
レンジ・ブレイク(RB)
レンジ・ブレイク(RB)とは、
ボックスレンジがブレイクしたところを狙うエントリー方法になります。
・高値や安値が徐々に切り上がるか切り下がっている
インサイド・レンジ・ブレイク(IRB)
インサイド・レンジ・ブレイク(IRB)は、
レンジ・ブレイク(RB)のレンジ内で発生している
小さいレンジをブレイクしたところを狙うエントリー方法になります。
アドバンスト・レンジ・ブレイク(ARB)
アドバンスト・レンジ・ブレイク(ARB)は2つのパターンがあり、
レンジ・ブレイク(RB)後に値を戻してから、
再度ブレイクしたところを狙うエントリー方法になります。
要するにロールリバーサルのエントリー方法になります。
利確
利確は10Pipsで行うようです。
損切り
損切りは10pipsで行うようです。
70ティックチャートのダウンロード
70ティックチャートのダウンロードは以下のリンクから可能です。
70ティックチャートを詳しく説明している本
もし、今回70ティックチャートについてもう少し詳しく学びたいという方は、
以下の本を購入することをオススメします。
まとめ
今回は70ティックチャートについて説明しました。
世界には様々な多種多様なFX手法が存在しますので、
自分に合ったものを選び極めてトレードしていってください。
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