リスクリワードレシオとは
リスクリワードレシオとは、トレードにおける「平均利益額」と「平均損失額」の比率のことです。
リスクリワードレシオの計算ですが、
例えば、ある期間において平均利益額が5万円で平均損失額が1万円だったとします。
になります。
リスクリワードレシオと勝率
FXで利益を伸ばすための2つのアプローチの方法があります。
②勝率を高める方法
勝率とは、総トレード回数の中での勝利トレードの割合です。
FX初心者はよく「勝率は何%なんですか?」という勝率ばかり目が行きがちですが、
勝率と同様に大切なのはリスクリワードレシオなんですね。
例えば、10回トレードして9回勝てば勝率90%です。
90%と聞くととても高い勝率ですが、
勝率が90%あったとしてもFXで必ず稼げるかと言うとそうではないです。
もし、10回のトレードのうち9回小さく勝って1回大きく負けてしまうと、
勝率90%でも資産はマイナスになります。
逆説を考えれば勝率が10%でもトレードの内容次第では資産がプラスになる可能性があります。
勝率10%で資産をプラスにするのは至難の業ですが、
勝率が30%や40%であれば難易度は下がります。
このリスクリワードと勝率は逆比例しております。
以下はリスクリワードレシオと勝率の比較した表です。
以下はより細かいリスクリワードレシオと勝率になります。
リスクリワードレシオ | 必要な勝率(損益分岐点) |
1.8 | 36% |
1.6 | 39% |
1.4 | 42% |
1.2 | 46% |
1.0 | 50% |
0.8 | 56% |
0.6 | 63% |
0.4 | 72% |
0.2 | 84% |
0.1 | 91% |
リスクリワードレシオが1.8あれば、勝率は36%あれば利益が出る計算であるということです。
逆に勝率91%あったとしてもリスクリワードレシオが0.1以下であればマイナスだということです。
リスクリワードが高ければ必要な勝率も減りますし、
逆に勝率が高ければリスクリワードが低くても問題ありません。
リスクリワードレシオは勝率とセットで考えることが大切です。
リスクリワードは意味ないと言われる理由
計算通りのリスクリワードと勝率を出すことで損益はプラスになり
期待値がプラスな状態になります。
一般的な考え方ではこの期待値がプラスのトレードを繰り返すことで、
資産が増えると言われていますが、この期待値計算は机上の空論になります。
例えば、リスクリワード1:1で勝率を50%でPipsは固定しなかったとしましょう。
利確幅 | 損切り幅 | 獲得Pips | |
1回目のエントリー | 25Pips | 25Pips | 25Pips |
2回目のエントリー | 50Pips | 50Pips | -50Pips |
合計 | – | – | -25Pips |
すると、リスクリワードが1:1で勝率が50%なのにマイナスになってしまいます。
リスクリワードではなく勝率を上げようとしても
勝率が上がるかどうかは、自分ではコントロールすることができません。
なぜなら、相場は常に変化しているため自分ではコントロールできないからです。
リスクリワードは期待値通りの勝率を出さないといけない。
基本的に期待値通りの結果を得るには
・月間で期待値通りの勝率にする
必要があります。
まず、勝率を高くする、低くする以上に難しいことがキープです。
場を経験しているとわかりますが、勝率が高い手法だとしても連続で負けるときが来ま
正しいリスクリワードの決め方や考え方
正しいリスクリワードの決め方や考え方ですが、
結論から言うと、1回のトレードのリスクを下げてリターンを大きくすることが賢いです。
勝率は、常に相場に握られているのでどれだけ勝率を高くしても
結局は相場の気まぐれで大負けてしまうことがあります。
それに対して高いリスクリワードは、基本的に利益の方が大きいので相場に対応できます。
つまり、高いリスクリワードでトレードすることが最も重要だということです。
・専業トレーダーはリスクリワードを1:3以上を目指すこと
リスクリワードは1:2で設定して1:3になっても大丈夫です。
リスクリワードは相場によって変わるため固定はできないからです。
リスクリワード1:2の場合、勝率は33.3%以下でマイナスになります。
資産を増やしていくためには勝率は40%くらい必要になります。
もしリスクリワード1:3であれば勝率は30%で増やしていくことが可能です。
高いリスクリワードでトレードするためには
リスクリワード1:2やリスクリワード1:3などの高いリスクリワードでトレードするためには、
MTF分析(マルチタイムフレーム分析)が必須です。
まず、大きな利幅を取るためには上位足のトレンドの流れをベースに環境認識を行い、
トレンドの見極めていきます。
MTF分析(マルチタイムフレーム分析)でトレードの環境認識が上手くなれば、
リスクリワードを伸ばすことができ、さらに勝率も上げていくことができます。
まとめ
今回は、リスクリワードレシオについて説明しました。
多くの人が勝率ばかりに気を取られていますが、
リスクリワードレシオと勝率を両方考えて、
高リスクリワードでトレードすることが重要だと理解してくれたと思います。
しっかりと資金管理を行い、より良いFXのトレードを心がけましょう。
コメント