今回は、FXの自動売買のEAはリスクリワードレシオと
勝率で資金管理するということについてです。
リスクリワードレシオと勝率
みなさんFXではリスクリワードレシオと勝率が重要だということをご存知ですか?
結構多くの人が『勝率』だけに目が行きがちですがFXではリスクリワードレシオも大切なんです。
今回はリスクリワードレシオと勝率についてまとめていきたいと思います。
FXで利益を伸ばすための2つのポイント
FXで利益を伸ばすための2つのポイントがあります。
・勝率を高める
・リスクリワードレシオを良くする
という方法です。
多くの人が勝率を高める方法を選ぶと思います。
勝率とは、総トレード回数の中での勝利トレードの割合です。
例えば10回トレードして9回勝てば勝率90%です。
90%と聞くととても高い勝率ですが、
勝率が90%あったとしてもFXで必ず稼げるかと言うとそうではないです。
もし10回のトレードのうち9回小さく勝って1回大きく負ければ
勝率90%でも資産はマイナスになります。
逆説を考えれば勝率が10%でもトレードの内容次第では資産がプラスになる可能性があります。
勝率10%で資産をプラスにするのは至難の業ですが、勝率が30%や40%であれば
難易度は下がります。
今回は勝率だけを鵜呑みにしないことと、
リスクリワードレシオについて理解してもらいたいと思います。
リスクリワード・レシオをよくするということは、低い勝率でも資産が増えるよう
トレードの内容を調節していくことです。
FXのトレード初心者がよく質問してくるのは、
「勝率は何%なんですか?」
という勝率ばかり目が行きがちですが、長くFXで利益を出すためには
勝率よりもリスクリワードレシオが重要になります。
リスクリワードレシオとは
リスクリワードレシオとは、トレードにおける「平均利益額」と「平均損失額」の比率のことです。
リスクリワードレシオの計算ですが、
例えば、ある期間において平均利益額が5万円で平均損失額が1万円だったとします。
平均利益額(5万円)/平均損失額(1万円)
つまりリスクリワードレシオは1:5になります。
FXではあまり勝率に意味がなくその分損小利大を考えることが大切であり、
その指標となるのがこのリスクリワードレシオです。
もちろんリスクリワードレシオが高いから良いという単純なものではなく、
トレードでプラスにするのは勝率とのバランスが重要になります。
リスクリワードレシオと勝率の比較
リスクリワードレシオと勝率の比較した表です。
リスクリワードレシオ | 勝率 |
1.8 | 36% |
1.6 | 39% |
1.4 | 42% |
1.2 | 46% |
1.0 | 50% |
0.8 | 56% |
0.6 | 63% |
0.4 | 72% |
0.2 | 84% |
0.1 | 91% |
これをどう見てほしいのかと言うと、
例えば、リスクリワードレシオが1.8あれば、
勝率は36%あれば利益が出る計算であるということです。
逆に勝率91%あったとしても
リスクリワードレシオが0.1以下であればマイナスだということです。
リスクリワードレシオは単独で分析するのではなく勝率とセットで分析します。
リスクリワードレシオは勝率に反比例する性質があります。
FXの自動売買のEAをリスクリワードレシオで評価する
FXの自動売買のEAをリスクリワードレシオで評価%してみましょう。
勝率が高く一回の利益が少ないFXの自動売買のEAは
リスクリワードレシオが低くなる傾向があります。
それは先程の反比例の性質があるからです。
勝率90%:リスクリワードレシオ0.2
という数値であればスキャル系に多いEAだと判断できます。
利益が500円、損失2500円で勝率90%であれば
10回のトレードで利益が4500円損失が2500円
プロフィットファクターは、
4500円/2500円=1.8
つまり優秀なEAだと判断できますね。
今度は勝率を抑えてみましょう。
勝率50%:リスクリワードレシオ2.0
これはスイング系のEAの成績に多いですね。
利益が2000円、損失1000円で勝率50%
10回のトレードで1万円、損失5000円
プロフィットファクターは
1万円/5000円=2.0
これも素晴らしい成績ですが、トレード回数が少ないですね。
といった感じで分析すると色々な側面が見えてきます。
まとめ
今回は、耳慣れないリスクリワードレシオについて説明しました。
多くの人が勝率ばかりに気を取られていますが、今回の記事を読んだ方は
リスクリワードレシオについて理解してくれたと思います。
より良いFXのトレードを心がけましょう。
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