ZigZag(ジグザグ)とは
ZigZag(ジグザグ)とはArthur A. Merrill(アーサー・A・メリル)氏が、
考案したテクニカル指標です。
メリルは、相場の形成する様々な波の研究をしており、
メリルが1977年に出版した書籍内でZigZag(ジグザグ)の概念が公開されました。
ZigZag(ジグザグ)はリペイント(再描画)するため、
トレーダーの中では使えないインジケーターと言われることもありますが、
決してそんなことはありません。
今回はZigZag(ジグザグ)について徹底解説していきます。
ZigZag(ジグザグ)の仕組み
ZigZag(ジグザグ)の仕組みについて説明します。
MT4やMT5のZigZagの基本的な仕組みは以下のようになっています。
暫定安値:直近X期間における安値が更新されたとき、その安値が暫定安値となる
高値:暫定高値の発生後に暫定安値が発生すると、その暫定高値が高値として確定する
安値:暫定安値の発生後に暫定高値が発生すると、その暫定安値が安値として確定する
また、ZigZagは以下の場合に確定した高値・安値が削除されてリペイント(再描画)されます。
暫定安値が過去Y期間以内の安値を下回ったとき、その安値が削除される
ZigZag(ジグザグ)の計算式
ZigZag(ジグザグ)の計算式について説明します。
ZigZag(ジグザグ)を計算するパラメータは以下の3つあります。
Deviation:高値と安値の転換率
Backstep:高値と安値を遡って削除する期間
先程、仕組みで説明したX期間が「Depth」でY期間が「Backstep」です。
ZigZagに最も大きな影響を与えるのがDepthです。
Depthを大きくすることで、大きなジグザグが描かれるようになります。
逆にDepthを小さくすると細かなジグザグが描かれるようになります。
MT4やMT5のデフォルトでは「12」に設定されており、
トレンドの大きさで設定値を決めるのが良いでしょう。
ZigZagのBackstepは、
暫定の高値と安値が更新されたら削除するというリペイント(再描画)の部分です。
デフォルトでは「3」と設定されています。
ZigZagが描画するラインに与える影響は大きくはないため、
FX初心者はデフォルトで使用がおすすめです。
ZigZag(ジグザグ)の勝てる最強の使い方
ZigZag(ジグザグ)の勝てる最強の使い方について説明します。
エリオット波動のカウントに使用する
ZigZag(ジグザグ)を使うことでトレンドの波形が見やすくなります。
エリオット波動などをベースにトレードしている方は、
ZigZagを使用するとカウントがしやすくなります。
エリオット波動については以下の記事を参照してください。
ダウ理論の高値安値の更新に使用する
ZigZag(ジグザグ)はダウ理論の高値と安値の更新を確認することができます。
ZigZag(ジグザグ)をベースにダウ理論を確認することで、
今がトレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断することができます。
ダウ理論については以下の記事を参照してください。
海外ではZigZagを「HH、HL、LH、LL」の4つに分類します。
4つの意味は以下の通りです。
HL(Higher Low)=高値を切り上げているところでの安値
LH(Lower High)=安値を切り下げているところでの高値
LL(Lower Low)=安値を切り上げているところでの安値
HHとHLが継続することで上昇トレンド継続です。
LLとLHが継続することで下降トレンド継続です。
サポレジラインに使用する
ZigZag(ジグザグ)はトレンドの高値と安値のラインを表示しているため、
FX初心者でも簡単に重要なサポレジラインを引きやすくなります。
水平線については以下の記事を参照してください。
ZigZag(ジグザグ)の手法
ZigZag(ジグザグ)の手法には「123Pattern」と呼ばれるものがあります。
ZigZag(ジグザグ)の123Patternは
フォーメーションのダブル系やヘッドアンドショルダー系の一部の要素になります。
以下はヘッドアンドショルダー系です。
以下はダブル系です。
ZigZagの123Patternはフィボナッチリトレースメントの
・50.0%
・61.8%
の反発を確認するとさらに精度が高くなります。
ZigZagの123Patternは移動平均線と組み合わせて活用し、
トレンドの方向と合わせるのが良いでしょう。
123Patternエントリー方法は以下の2つがあります。
・グランビル型
フォーメーション型はレンジからトレンドに切り替わるタイミングを狙います。
グランビル型はトレンドの間の小さな押し目や戻りを狙います。
ZigZag(ジグザグ)のオススメのインジケーター
ZigZag(ジグザグ)のオススメのインジケーターは以下の記事にまとめていますので、
興味がある方はダウンロードして活用してみてください。
まとめ
ZigZag(ジグザグ)はリペイント(再描画)しますが、
使い方がわかれば様々な分析として使用することができます。
興味がある方はZigZag(ジグザグ)を活用してみてください。
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