FXのRVIの計算式・設定や最強の組み合わせや手法などをわかりやすく解説してみた
目次 RVIとはRVIの計算式RVIとRSIの違いRVIとストキャスティクスの違いRVIの期間や設定RVIの使い方ゴールデンクロス・デッドクロスダイバージェンスRVIと組み合わせると良いテクニカル指標ボリンジャーバンドA […]

- RVIとは
- RVIの計算式
- RVIとRSIの違い
- RVIの期間や設定
- RVIの使い方
RVIとは

RVI(Relative Vigor Index/相対活力指数)とは、
「値動きの勢い(Vigor)」を測るオシレーター系のテクニカル指標です。
RVIはジョン・エーラス氏が考案し、2002年に米国のテクニカル分析専門誌『Stocks & Commodities』で発表されたと言われています。
MT4・MT5に標準搭載されている指標で、始値と終値の差を高値と安値の値幅で割ることで、
「その期間の値動きのうち、どれだけ終値方向に力強く伸びたか」を数値化しています。
終値が始値より大きく上に離れているほどRVIは高くなり、逆に大きく下に離れているほどRVIは低くなるという単純な発想がベースです。
①Relative Vigor Index(相対活力指数)=本記事のRVI。ジョン・エーラス考案。始値と終値の関係から算出。MT4/MT5標準搭載
②Relative Volatility Index(相対的ボラティリティ指数)=ドナルド・ドーシー氏が1993年に考案。標準偏差から算出。MT4/MT5には標準搭載されていない
書籍やサイトによってはこの2つが混同されて紹介されていることがあるので、
「MT4のRVIインジケーターを使いたい」という場合は①のRelative Vigor Indexを指している、と覚えておくと迷いません。
RVIの計算式
RVIは「始値と終値の差」と「高値と安値の値幅」の比率を、後述する加重移動平均でなめらかにして算出します。
実際の計算方法は以下のようになります。
b = 高値 − 安値
NUM = (a + 2×a[1本前] + 2×a[2本前] + a[3本前]) ÷ 6
DENOM = (b + 2×b[1本前] + 2×b[2本前] + b[3本前]) ÷ 6
RVI = N期間のNUMの単純移動平均 ÷ N期間のDENOMの単純移動平均
シグナルライン = (RVI + 2×RVI[1本前] + 2×RVI[2本前] + RVI[3本前]) ÷ 6
「2倍・2倍」という重み付けが入っているのは、直近と1本前の値動きをより強く反映させるための加重移動平均(4本の対称加重移動平均)だからです。
単純平均ではなくこの加重平均を使うことで、RVIのラインがギザギザになりすぎず、値動きの向きの変化を早めに拾えるようになっています。
言葉だけだと分かりにくいので、簡単な数値例で確認してみます。直近4本の始値・終値・高値・安値が以下だったとします。
3本前:始値110.20/終値110.10/高値110.25/安値110.05(a=−0.10、b=0.20)
2本前:始値110.10/終値110.35/高値110.40/安値110.05(a=0.25、b=0.35)
1本前:始値110.35/終値110.50/高値110.55/安値110.30(a=0.15、b=0.25)
このとき「1本前」を基準に、その1本前・2本前・3本前(=2本前・3本前・4本前のデータ)を使って計算すると、
NUM=(0.15+2×0.25+2×(−0.10)+0.20)÷6=0.65÷6≈0.108、DENOM=(0.25+2×0.35+2×0.20+0.40)÷6=1.75÷6≈0.292となり、
この1本分のRVI要素は0.108÷0.292≈0.37(=終値方向に値幅の約4割弱伸びた状態)になります。
これをN期間分(MT4のデフォルトは10)平均したものが実際にチャートへ表示されるRVIの値です。
NやMなどの変数では、過去のどれくらいの本数をベースにするかという基準になります。
基本的にRVIは『10』や『14』などが一般的に使用されています。
あまりにも大きな数字を入れると範囲が広すぎて直近の値動きが機能しなくなります。
RVIとRSIの違い
RVIとRSIの違いですが、
RSI(Relative Strength Index)は「変化幅」だけを見ているオシレーター系のテクニカル指標です。

RSIは一定期間の値上がり幅と値下がり幅の比率から「買われすぎ・売られすぎ」を判定します。
一方RVIは始値と終値の位置関係(ローソク足の実体の向き)を高値安値のレンジで正規化している点が大きく異なります。
RSIは「どれだけ動いたか」の量を見ているのに対し、RVIは「動いた中でどちらの方向に力強く終わったか」の質を見ている、とイメージすると区別しやすいです。
RSIはトレンドの過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を見るテクニカル指標ですが、
RVIはローソク足レベルでの勢い(トレンドの推進力)を見るテクニカル指標という違いがあります。
RVIとストキャスティクスの違い
RVIと混同されやすいもう一つの指標がストキャスティクスです。
ストキャスティクスは「終値が直近の高値・安値レンジのどの位置にあるか」だけを見ており、始値の情報は使いません。
そのためコマや十字線のように始値と終値がほぼ同じローソク足が続いても、終値の位置さえ高ければストキャスティクスは高い値を示します。
RVIは終値だけでなく始値との差も計算に使うため、実体が小さく方向感の乏しいローソク足が続く局面ではRVIの値も伸びにくく、値動きの「本気度」がより反映されやすい設計です。
使い分けの目安としては、値上がり・値下がりの過熱感を見たいならRSI、レンジ内でのポジションを見たいならストキャスティクス、ローソク足の実体が示す推進力を見たいならRVI、という整理になります。
RVIの期間や設定
RVIの期間や設定ですが、10や14などが使用されます。
MT4では「10」がデフォルトなので、基本的にはデフォルトの10の期間を使いましょう。
期間を短くする(例:5〜8)とダマシは増えますがサインが早く出るため、デイトレードやスキャルピングで反応の速さを優先したい場合に検討する価値があります。
逆に期間を長くする(例:20前後)とラインが滑らかになりダマシは減りますが、サインが出るタイミングが遅れるため、スイングトレードなど大きな流れを追いたい場合に向いています。
シグナルラインの計算に使う本数(前述の計算式の4本平均部分)はMT4の標準設定では固定されており、通常は変更しません。
RVIの使い方
RVIの使い方について説明していきます。
RVIには『RVIライン』と『シグナルライン』の2本のラインが表示されています。
MACDなどと同じように2本のラインを活用してトレードしていきます。
また、RVIは相対的な値動きの大きさを指数化しているので、
数値の『上限や下限』といった考えは無いです。
基本的には、以下のように考え方になります。

0を基準として0より下であれば→下降方向への勢いが強い
また、始値と終値の差が値幅に対して大きいほど(実体の大きい陽線・陰線が続くほど)直近のRVIが大きくなります。
ゴールデンクロス・デッドクロス
RVIの買いサインは主に2つです。
・RVIラインがシグナルラインを上抜いたら買いサイン
RVIの売りサインは主に2つです。
・RVIラインがシグナルラインを下抜いたら売りサイン
この2つのサインには強弱があります。0ラインより上(プラス圏)でシグナルラインを上抜くゴールデンクロスは、すでに上昇の勢いが出ている中での押し目からの再上昇を示すため信頼度が高めです。
反対に、0ライン付近で発生するクロスは方向感の乏しいレンジ相場でも頻発するため、単独で飛びつくとダマシに遭いやすくなります。
RVIのクロスで売買する場合は、他のテクニカル指標と組み合わせないとダマシが多くなるので、次章の組み合わせ手法も合わせて確認してください。
ダイバージェンス
RVIはオシレーター系指標に共通するダイバージェンスという逆行現象から相場分析ができます。
ダイバージェンスとは、実際の相場とは逆方向に向かって動いている状態のことを言います。

価格の安値が切り下がっているのに、オシレーターのRVIの安値が切り上がっていれば、
買いのダイバージェンス(下落の勢いが失われているサイン)が発生しています。
価格の高値が切り上がっているのに、オシレーターのRVIの高値が切り下がっていれば、
売りのダイバージェンス(上昇の勢いが失われているサイン)が発生しています。
たとえば「安値Aで−0.6、その後の安値Bで価格はAより下なのにRVIは−0.3」のように、価格の安値更新にRVIの値が追随していない状態が典型的な買いダイバージェンスの形です。
ダイバージェンス発生だけでその場でエントリーするのではなく、実際にローソク足が反転を示す(直近の高値・安値を明確に更新するなど)のを確認してからエントリーすると、ダマシを減らせます。

RVIと組み合わせると良いテクニカル指標
RVIは単体だけで使用するとダマシが多く機能しないので、
RVIと組み合わせると良いテクニカル指標についてご紹介します。
ボリンジャーバンド
RVIはボリンジャーバンドとも組み合わせるのも良いです。

ボリンジャーバンドは標準偏差から値動きの拡大・縮小を捉える指標で、値動きの実体そのものを見るRVIとは着眼点が違うため、片方の弱点をもう片方が補いやすい組み合わせです。
ボリンジャーバンドのスクイーズからエクスパンションへの方向性が、RVIのクロスと合わせることでより可視化できます。
RVIが0付近をウロウロしている局面はボリンジャーバンドもスクイーズ状態になっていることが多いです。

RVIが0から乖離してシグナルラインをクロスしているタイミングでは、ボリンジャーバンドもエクスパンションしていることが多くなります。

実践的には「バンド幅が狭いスクイーズ中はRVIのクロスサインを見送り、バンドが開き始めた(エクスパンション)タイミングで発生したRVIのクロスだけを採用する」というフィルタリングが有効です。
ADX
ボラティリティを判断する際にADXを組み合わせるのも良いでしょう。

RVIは始値・終値・高値・安値の位置関係からトレンドの推進力を見ていますが、
ADXは方向の正負を問わずトレンドの強さそのものを数値化しているため、別々の計算式からトレンドの有無を相互的に判断できます。
RVIがクロスしてもADXが20以下であればトレンドの強さが不足しているため、その後の値動きが伸びずレンジに巻き戻される可能性が高くなります。

ADXの値が30以上のタイミングでRVIがクロスすると、
すでに強いトレンドが発生しているサインなので、その方向に乗ってエントリーする根拠として使いやすくなります。

移動平均線(トレンドフィルター)
RVIのクロスはレンジ相場でも頻発してしまう弱点があるため、上位足の移動平均線を「今どちら向きにトレードすべきか」のフィルターとして使うのも実践的です。
たとえば200EMAより上にレートがある局面では「RVIの買いサインのみ」、200EMAより下にある局面では「RVIの売りサインのみ」を採用し、逆方向のサインは無視するというルールにすると、
トレンドと逆行するクロスに飛びつくダマシを機械的に減らせます。RVI単体の判断に自信が持てない場合は、まずこのシンプルなフィルターから試してみてください。
まとめ
今回はRVI(Relative Vigor Index)について解説しました。
RVIは、始値・終値・高値・安値というローソク足の基本情報だけから値動きの推進力を数値化できる、ベースとなるRSIとはひと味違う視点を持つテクニカル指標です。
RVIラインとシグナルラインという2本のラインを活用してトレンドの勢いを判断できるため、
比較的にFX初心者でも判断しやすいのでおすすめです。ただし単体では0ライン付近やレンジ相場でダマシが増えるため、ボリンジャーバンド・ADX・移動平均線など性質の異なる指標と組み合わせて使うことを意識してみてください。