FXのモメンタムの設定・使い方・手法についてわかりやすく解説してみた
目次 モメンタムとはモメンタムの計算式MT4/MT5上での実際の計算式と数値例モメンタムとRSIの違いモメンタムの設定や期間モメンタムの使い方トレンドのトレンドの強弱ダイバージェンスダマシが出やすい局面と対処法モメンタム […]

- モメンタムとは
- モメンタムの計算式
- モメンタムとRSIの違い
- モメンタムの設定や期間
- モメンタムの使い方
モメンタムとは

モメンタムとは、相場の勢いや方向性を判断するためのオシレーター系指標になります。
モメンタムの意味は勢い・はずみになります。
基本的にトレードのエントリータイミングを判断するというよりも、
相場が買われ過ぎや売られ過ぎなどを捉える先行指標として利用します。
モメンタムは単純移動平均線の傾きと連動しています。
例えば、モメンタムの値を10に設定した場合、単純移動平均線の傾きは以下のようになります。
モメンタムの値が100ラインよりマイナス→右肩下がり
モメンタムの値が10-ラインと同じ→水平
つまり、モメンタムは単純移動平均線の傾きをグラフ化したものといっても良いです。
モメンタムの計算式
モメンタムの計算式は以下のとおりです。
プラス : 当日の価格 > 過去の価格 ⇒ 上昇トレンドの可能性
マイナス : 当日の価格 < 過去の価格 ⇒ 下降トレンドの可能性
モメンタムの計算式はそこまで難しくは無いです。
モメンタムは2点を結ぶ直線の傾きを計算しています。
AとBの傾きを計算して、それをプロットしたものがモメンタムになります。
モメンタムは当日の終値とN日前の終値の差額を表しています。
当日の終値からN日前の終値を引いて求められるので、短期的な動きを判断しやすいです。
ですので、相場の動きをローソク足よりも早く示してくれます。
差額が大きければトレンドが強く、差額が小さいほどトレンドが弱いです。
MT4/MT5上での実際の計算式と数値例
上記は「差分」としての考え方ですが、MT4/MT5のチャート上に表示されるモメンタムの数値は、実際には次の「比率」の式で計算されています。
この式のおかげで、モメンタムは0を中心にプラス・マイナスで振れるのではなく、100ラインを中心に上下するという、先ほどの「100ラインより上・下」という説明とつながります。
具体的な数値で確認してみましょう。期間14で、ドル円の当日終値が150.500円、14日前の終値が149.800円だったとします。
100を上回っているため、14日前と比べて価格が上昇しており、上昇トレンドの可能性を示唆する数値ということになります。逆に当日終値が149.100円だった場合は、
100を下回るため、下降トレンドの可能性を示唆します。100からの乖離幅(この例では0.47や0.47)が大きいほど、値動きの勢いが強いと判断できます。
モメンタムとRSIの違い
モメンタムとRSIの違いについて説明します。

モメンタムはRSIのような上限と下限が存在しません。
ですので、オシレータ一系テクニカル指標の
買われ過ぎや売られ過ぎを数値として判断することはできないです。
モメンタムの設定や期間
モメンタムの設定や期間ですが、モメンタムの期間はMT4では「14」がデフォルトです。
その他に使用される期間は
・20
・50
・100
などが使われます。基本的には14を使用しましょう。
ちなみにモメンタムは一目均衡表の遅行スパンに類似しています。

一目均衡表には遅行スパンがあります。
遅行スパンはローソク足を26本分左にシフトしたラインになります。
これはローソク足26本前の終値と比較しているということです。
モメンタムを遅行スパンと同じ26に値を設定すると、
遅行スパンとモメンタムは同じ動きを表示してくれます。
モメンタムの使い方
モメンタムの使い方について説明します。
トレンドの
モメンタムは100水準を中心として上下に振れ幅があります。
モメンタムが100以上の場合は現在の価格は、n本前の終値より高い状態です。
モメンタムが100以下の場合は現在の価格は、n本前の終値より低い状態です。

モメンタムの数値は100から大きく乖離するほど、
現在の価格がn本前の終値から離れており、価格の変化率が大きいことを意味します。

モメンタムの買いシグナルは、
100ラインの下にあったモメンタムが100ラインを上抜けした場合です。
モメンタムの売りシグナルは、
100ラインの上にあったモメンタムが100ラインを下抜けした場合です。
トレンドの強弱
モメンタムは角度によってトレンドの強弱を判断することができます。
モメンタムの角度があり傾きが急な場合はトレンドの勢いが強いです。
モメンタムの角度が緩やかで無い場合はトレンドが緩やかに上昇や下降します。

ダイバージェンス
ダイバージェンスとはオシレーターの逆行現象になります。
オシレーター系テクニカル指標は共通する現象になります。
ダイバージェンスについては以下の記事を参照してください。

価格の安値が切り下がり、オシレーターが安値が切り上がりしている状態は
買いのダイバージェンスが発生しています。
価格の高値が切り上がり、オシレーターが高値が切り下がりしている状態は
売りのダイバージェンスが発生しています。

ダマシが出やすい局面と対処法
モメンタムは値動きに敏感に反応する分、以下のような局面ではダマシ(誤ったシグナル)が発生しやすくなります。
②指標発表直後:一時的な急変動でモメンタムが跳ね、トレンド転換と誤認しやすい
③トレンド転換の初動:角度がまだ緩やかな段階でエントリーし、そのまま反転してしまう
これらのダマシへの対処法としては、次の3点が有効です。
・角度(傾き)が急なシグナルのみを採用し、なだらかなものは見送る
・ADXなどのトレンド強弱を測る指標を併用し、レンジ相場ではシグナルを無視する
特にレンジ相場では、100ラインをまたぐたびに買い・売りシグナルが出続けてしまうため、モメンタム単体でのエントリーは避け、他の指標と組み合わせて判断することをおすすめします。
モメンタムと組み合わせの良いテクニカル指標
モメンタムと組み合わせの良いテクニカル指標について紹介します。
RSI
モメンタムは、RSIと組み合わせが良いです。

RSIは相対力指数であり、強さを判断します。
モメンタムのトレンドの勢いとRSIの強さを判断できます。
RSIが70以上でモメンタムが100以上で急激な角度がついている場合にロングエントリーを検討する材料になります。

RSIが30以下でモメンタムが100以下で急激な角度がついている場合に
ショートエントリーを検討する材料になります。

移動平均線
モメンタムは、移動平均線と組み合わせが良いです。

移動平均線でトレンドの方向性を確認し、モメンタムでトレンドの勢いを確認し、
チャートパターンやプライスアクションでエントリーするというのが良いです。

以下は移動平均線がゴールデンクロスでピンバーが発生し、
モメンタムが100以上で角度がある場合にロングエントリーを検討する例です。

移動平均線がデッドクロスでピンバーが発生し、
モメンタムが100以下で角度がある場合にショートエントリーを検討する例です。

ボリンジャーバンド
モメンタムはボリンジャーバンドとの組み合わせも有効です。
ボリンジャーバンドでバンドウォーク(価格が±2σラインに沿って推移する状態)を確認し、同じタイミングでモメンタムが100から大きく乖離して急な角度がついている場合は、トレンドの勢いが強いと判断できます。
逆にバンドの幅が収縮(スクイーズ)している局面でモメンタムが100付近で横ばいの場合は、方向感の乏しいレンジ相場である可能性が高く、エントリーを見送る判断材料になります。
いずれの組み合わせでも、条件が揃ったからといって勝率が保証されるわけではありません。エントリーする際は、必ず損切り注文をセットで入れるようにしてください。
まとめ
今回はモメンタムについて紹介しました。
あまり日本では活用されていないオシレーター系指標ですが、
もし興味があればぜひ活用してみてください。