日本ではあまり知られていない海外でメジャーなテクニカル指標
『NR7(エヌ・アール・セブン)』について徹底解説してみましました。
NR7(エヌ・アール・セブン)とは
NR7(エヌ・アール・セブン)とは『Narrowest range of the last seven bars』の略語で、
過去7本分のローソク足の中で最も値幅が小さくなるプライスアクションになります。
『ローソク足の高値と安値(ヒゲからヒゲまで)の幅』を見ます。
日本ではあまり知られていませんが、海外ではメジャーなテクニカル指標として利用されています。
1990年Toby Crabelが、
『Day Trading With Short Term Price Patterns and Opening Range Breakout』で発表しました。
NR7(エヌ・アール・セブン)が発生すると
次のローソク足はどちらか一方に大きく伸びることが多いです。
Toby Crabel曰く、1990年以前の商品相場でのデータでは『50〜65%』のチャンスがあるようです。
NR7(エヌ・アール・セブン)について徹底解説していきます。
NR7(エヌ・アール・セブン)の特徴
NR7(エヌ・アール・セブン)の特徴について説明します。
・日足がベースのプライスアクション
・順張りはブレイクアウトで逆張りは手仕舞いに活用
簡単で誰でも活用できる
NR7(エヌ・アール・セブン)は7本分のローソク足をカウントするだけなので、
FX初心者でも簡単に活用できます。
日足がベースのプライスアクション
NR7(エヌ・アール・セブン)は基本的に『日足がベース』になっています。
日足でなくても長い時間足であれば活用できます。
順張りはブレイクアウトで逆張りは手仕舞いに活用
NR7(エヌ・アール・セブン)のサインが出た次の足は、
逆張り:手仕舞い
として活用します。
ピボットをベースに逆張りしているトレーダーは危険なので気をつけましょう。
NR7(エヌ・アール・セブン)のトレードについて
NR7(エヌ・アール・セブン)のトレードについて説明します。
エントリー方法
NR7(エヌ・アール・セブン)は一日の値動きの値幅が1週間の間で最も小さいです。
つまり、相場がどちらに動くか迷っている状態です。
基本的にNR7(エヌ・アール・セブン)が発生した後に
高値・安値がブレイクアウトした方向にエントリーします。
NR7(エヌ・アール・セブン)の安値をブレイクアウト→ショートエントリー
NR7(エヌ・アール・セブン)のエントリー精度を高めたい場合は以下の3つがオススメです。
・移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロス
・200SMAを基準にフィルタリング
また、利確は損切り幅の『2〜3倍』を目安にすると良いです。
はらみ足
NR7(エヌ・アール・セブン)は『はらみ足』とも組み合わせが良いとされています。
はらみ足とは『前のローソク足が現在のローソク足が収まっている状態』です。
はらみ足はFXでは中々現れることがなく、その代わりにインサイドバーが起用されます。
こうしたNR7(エヌ・アール・セブン)とはらみ足の組み合わせを
『ID/NR7(インサイドデイ・ナローエスト・レンジ)』と呼んだりします。
投資の格言に『もみ合い放れにつけ』がありますが、
はらみ足からの放れはブレイクになりやすいですね。
NR7(エヌ・アール・セブン)が6本目のローソク足に完全に収まっていれば、
より精度の高いプライスアクションになります。
特に『天井・底』などのポイントで、
ID/NR7(インサイドデイ・ナローエスト・レンジ)が発生するとかなり精度が高くなります。
NR4
NR7(エヌ・アール・セブン)以外にも『NR4』もあります。
NR4は『過去4本分のローソク足の中で最も値幅が小さくなる』場合です。
メジャーなのはNR7(エヌ・アール・セブン)ですが、NR4も活用されます。
NR7-2
NR7-2はNR7が2日連続で発生したことを表します。
NR7-2はNR7よりも出現頻度が少ないので、
プライスアクションとしての精度はNR7より高いと言われています。
NR7(エヌ・アール・セブン)のインジケーター
NR7(エヌ・アール・セブン)のインジケーターは以下のリンクからダウンロード可能です。
NR7(エヌ・アール・セブン)のインジケーターのダウンロードはこちら
まとめ
NR7(エヌ・アール・セブン)はプライスアクションの一つとして活用できるので、
もし興味があれば今の手法に組み合わせて活用してみてください。
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