ダイバージェンスとは
ダイバージェンスとはオシレーター系指標の値が逆行する現象のことです。
通常では、相場が上昇している場合はオシレーターも同様に上昇していきますが、
価格が更新しているのにも関わらず、オシレーター系指標が下落しているという現象が起きます。
ダイバージェンスはトレンドが弱まりつつあるとして理解しておきましょう。
ダイバージェンスは必ずしもトレンド転換するとは限らない
ダイバージェンスを解説している本などには、
『ダイバージェンスはトレンド転換のサインとして逆張りに機能します』と書かれています。
しかし、ダイバージェンスの正しい解釈は『トレンドが弱まりつつある』ということです。
ダイバージェンス状態では、
トレンドが弱くなっているだけで更にトレンド方向に動く可能性もありますし、
そのままトレンド転換する場合もあります。
あくまでもダイバージェンスはトレンドが弱くなっていることを示唆しています。
必ずしもトレンド転換するとは限らないということを頭に入れておきましょう。
・ダイバージェンスはトレンドが弱まりつつある→○
ダイバージェンスは主に2種類存在する
ダイバージェンスには、
レギュラーダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの2種類存在します。
それぞれについて詳しく説明していきます。
ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル):順張りのトレンド継続を示唆
レギュラーダイバージェンス
レギュラーダイバージェンスは一般的なダイバージェンスになります。
主に『トレンド転換』を示唆しています。
上昇トレンド中のレギュラーダイバージェンスは、
『価格が上値を更新しているのにオシレーター指標が上値を更新できない場合』です。
下降トレンド中のレギュラーダイバージェンスは、
『価格が下値を更新しているのにオシレーター指標が下値を更新できない場合』です。
ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル)
ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル)は、レギュラーダイバージェンスとは違い、
順張りのトレンド継続を示唆しています。
レギュラーダイバージェンスは大きなトレンドの逆行を狙うのに対して、
ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル)は大きなトレンドに乗って行きます。
上昇トレンド中のヒドゥンダイバージェンスは、
『価格の下値の切り上げ』で判断していきます。
下降トレンド中のヒドゥンダイバージェンスは、
『価格の上値の切り下げ』で判断していきます。
ダイバージェンスの見つけ方
ダイバージェンスを見つけるのにオススメのテクニカル指標は、
MACD
になります。
ダイバージェンスを素早く見つけたい場合はRSIを使い、
正確性を重視したい場合はMACDを使うというのが良いです。
RSIのダイバージェンスの見方
ダイバージェンスを判断する場合は、RSIも使われている場合が多いです。
![](https://i0.wp.com/fx-ea-system-project.com/wp-content/uploads/2020/01/16.png?resize=160%2C90&ssl=1)
MACDよりも反応が早いのが特徴です。その分だましも多いので注意が必要です。
RSIは折れ線のみなので、MACDよりも視覚的にダイバージェンスを見つけやすいです。
MACDのダイバージェンスの見方
MACDはほかのオシレーター系よりも信頼性が高く、ダイバージェンスも発見しやすいです。
![](https://i0.wp.com/fx-ea-system-project.com/wp-content/uploads/2020/01/15.png?resize=160%2C90&ssl=1)
MACDを使いダイバージェンスを見つける場合は、
ローソク足とMACDの期間を同じにするようにしましょう。
ダイバージェンスのインジケーター
FX初心者の方は、いきなりチャートを見てもダイバージェンスを探せないと思います。
初心者のためにダイバージェンスのインジケーターをご紹介します。
RSI Divergence
RSI Divergenceは、RSIのダイバージェンスを自動で検出するインジケーターです。
ダウンロードは以下のリンクからです。
FX5_Divergence
FX5_DivergenceはMACDのダイバージェンスを自動で検出するインジケーターです。
ダウンロードは以下のリンクからです。
まとめ
今回は、ダイバージェンスについてご紹介しました。
ダイバージェンスはオシレーター指標を使う一つのテクニックなので、
ぜひ判断材料の一つとして加えることでより精度の高いエントリーを行うことができると思います。
コメント