DMAとは
DMAとは、Displaced Moving Averageの略で日本語では先行移動平均線と言います。
DMAは移動平均線を本来の位置から未来や過去にずらして表示させたものです。
DMAはディナポリ手法でメインで使用される移動平均線になります。
今回はこのDMAについて徹底解説していきます。
DMAの特徴
DMAの特徴についてご紹介します。
ちゃぶつきを回避できる
通常のSMA(単純移動平均線)でトレンド継続するかどうかを判断しようとすると、
一時的な相場のレンジで移動平均線を抜けてしまい、ちゃぶつきがはっせいします。
ちゃぶつきはトレンド継続中のレンジで発生します。
このちゃぶつきを回避する対策としてDMAで未来にシフトするという発想になりました。
未来にシフトすることでちゃぶつきを回避できるためトレンド方向が安定しやすいです。
押し目や戻りがわかりやすい
DMAは通常の移動平均線をN期間分シフトさせているためN期間分トレンドが早く分かります。
よって早くトレンド転換を把握することができますし、
押し目や戻り目のタイミングを知ることができます。
利確タイミング
DMAはN期間分シフトさせているため、利確タイミングとしても機能します。
ローソク足の価格の実体が、DMAを割り込んだりタッチした場合は利確タイミングになります。
DMAの設定や期間
DMAの設定や期間ですが、主なDMAの期間としては次の3本のDMAを利用します。
DMA(7×5)→7SMA×シフト+5
DMA(25×5)→25SMA×シフト+5
個人的には「DMA(3×3)」が最も使いやすいです。
DMAの使い方
DMAの使い方について説明します。
シングル・ペネトレーション
DMAは通常、ディナポリ手法として使用されます。
その中でも「シングル・ペネトレーション」が最もシンプルで使いやすいです。
シングル・ペネトレーションは、8本〜15本以上のスラストが発生したあとに
フィボナッチ・リトレースメントの「38.2%」で押し目や戻り売りを狙う方法です。
グランビルの法則
DMAは押し目買いや戻り売りタイミングが、
非常にわかりやすいため、グランビルの法則などに使用するのが良いでしょう。
移動平均線がゴールデンクロスしているため上昇トレンドであることがわかります。
そしてDMA(3×3)をローソク足が上回り、
短期の移動平均線を抜けてグランビルの法則でロングエントリーします。
移動平均線がデッドクロスしているため下降トレンドであることがわかります。
そしてDMA(3×3)をローソク足が下回り、
短期の移動平均線を抜けてグランビルの法則でショートエントリーします。
DMAの組み合わせ
DMAの組み合わせについて説明します。
ストキャスティクス
DMAはストキャスティクスと組み合わせるのもオススメになります。
ストキャスティクスについては以下の記事を参照してください。
DMAとストキャスティクスを組み合わせることで、
それぞれの波のうねりを活用して、押し目や戻り売りのタイミングが掴みやすくなります。
ストキャスティクスが20以下でクロスして、
ローソク足がDMAを上回るタイミングでロングエントリーします。
ストキャスティクスが80以上でクロスして、
ローソク足がDMAを下回るタイミングでショートエントリーします。
一目均衡表
DMAは「一目均衡表の雲」と組み合わせして使用するもオススメです。
一目均衡表については以下の記事を参照してください。
DMAと一目均衡表の雲の共通点は、
「値動きよりも先行しており将来の予測に使える」点です。
一目均衡表のトレンド方向とDMAの押し目買いや戻り売りのタイミングを合わせます。
ローソク足は一目均衡表の雲よりも上にあることを確認します。
DMAよりもローソク足が上回るタイミングでロングエントリーをします。
ローソク足は一目均衡表の雲よりも下にあることを確認します。
DMAよりもローソク足が下回るタイミングでショートエントリーをします。
まとめ
DMAは使い方が様々あり通常の移動平均線に加えて使用すると、
ちゃぶつきが無くよりエントリーの精度も高くなると思います。
ぜひ、DMAを活用してトレードしてみてください。
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