1,000人限定!!企画に参加してEAをGetする公式ラインに登録して100万円分のプレゼントをもらう

【FXのテクニカル分析】相場全体の流れを把握できるリチャード・D・ワイコフによって開発された相場理論『ワイコフ理論』について徹底解説してみた

FX ワイコフ理論FXのテクニカル分析

相場全体の流れを把握できるリチャード・D・ワイコフによって開発された相場理論

『ワイコフ理論』について徹底解説してみました。

ワイコフ理論とは

FX ワイコフ理論

ワイコフ理論とは、1930年初期にリチャード・D・ワイコフによって開発された相場理論です。

リチャード・D・ワイコフはアメリカの株式トレーダーで、

投資コンサルタントやジャーナリストでもあります。

マガジン・オブ・ウォールストリート誌の創刊者でもあります。

ダウ理論の生みの親のチャールズ・H・ダウや、

エリオット波動のラルフ・N・エリオットなどの人物と同じくらい高く評価されており、

テクニカル分析の先駆者の一人です。

ワイコフ理論は株式相場で主に活用された理論でしたが、

現在はFX、先物、仮想通貨などの相場にも応用できる重要なテクニカル分析手法になっています。

ワイコフ理論を簡単に説明すると

『トレンドの定義を需要と供給や市場の心理状態を考慮して分析を行うテクニカル分析』

になります。ワイコフ理論では、チャートパターンだけではなく

その裏側にいるトレーダーの大衆心理を織り込んでいる理論になります。

大衆心理を理解することでチャートを予想して判断する際に応用することができます。

では、具体的にワイコフ理論について説明していきます。

ワイコフ理論の3つの法則

ワイコフ理論の3つの法則があります。

この法則はそこまで難しくないです。(当たり前のことを当たり前に言っているだけ)なので。

・需要と供給の法則
・原因と結果の法則
・価格と結果の法則

需要と供給の法則

需要と供給の法則は、

需要が供給よりも大きければ上昇し、反対に需要が供給よりも少なければ下落すると言った

シンプルな法則になります。

需要(買い注文) > 供給(売り注文) = 価格の上昇(上昇トレンド)
需要(買い注文) < 供給(売り注文) = 価格の下落(下降トレンド)
需要(買い注文) = 供給(売り注文) = 大幅な価格変更なし(レンジ相場)

ワイコフ理論を活用するトレーダーは需要と供給の関係をより可視化するために

『プライスアクション+ボリューム』を比較します。

原因と結果の法則

原因と結果の法則とは『需要と供給はランダムではない』ということを言っています。

つまり、相場はランダムウォークではなく『原因と結果』に結びつきます。

以下はワイコフ理論の4つのフェーズになりますが、原因と結果があることを言っています。

Accumulation(原因)→Mark Up(結果)
Distribution(原因)→Mark Down(結果)

価格と結果の法則

相場の価格の変化はプライスアクションとボリュームで表すことができます。

プライスアクションとボリュームが相関あり:トレンドが継続する可能性が高い
プライスアクションとボリュームが相関なし:レンジかトレンド転換する可能性が高い。

ワイコフ理論の4つのステージ

FX ワイコフ理論

ワイコフ理論は、相場は上記の画像のように

4つのマーケットサイクルで成り立っていると考えます。

実際のUSD/CHFのチャートではこのように同じ動きをしていることが確認できます。

FX ワイコフ理論

では、ワイコフ理論の4つのステージについて紹介していきます。

ステージ1:Accumulation(蓄積期間)
ステージ2:Mark Up(上昇トレンド)
ステージ3:Distribution(分布期間)
ステージ4:Mark Down(下降トレンド)

ステージ1:Accumulation(蓄積期間)

Accumulationは長く続いたトレンドの終了前に起こるレンジ相場です。

需要と供給が均衡しているのでレンジ相場となり、値幅が少ないです。

しかし、Accumulationはレンジに見えますが、

大口投資家が買い注文を大量に仕込んでいるので、

このタイミングから上昇トレンドの兆しがあります。

大具投資家が買い集めて仕込みが終わった後にトレンド転換の方向にブレイクします。

ステージ2:Mark Up(上昇トレンド)

Mark Upは実際に相場が上昇し始めるタイミングです。

需要と供給の法則により、需要が供給を上回り上昇トレンドになります。

エリオット波動で言うところの推進波になります。

トレンドが強い場合は、各トレンドの途中で、

『re-accumulation』という小さなレンジ段階が形成されます。

ステージ3:Distribution(分布期間)

Distributionは上昇トレンドのトップです。

Distributionでは、買われ続けたポジションが解消されてレンジを形成し始めます。

需要と供給のバランスが均衡してレンジ相場になっていますが、

大口投資家が徐々にまたポジションを大量に仕込んでいる段階になります。

ステージ4:Mark Down(下降トレンド)

Mark Downは相場が下降し始めるタイミングです。

トレンドが強い場合は、各トレンドの途中で、

『re-distribution』という小さなレンジ段階が形成されます。

売りが全て解消されると再びステージ1に戻ります。

ワイコフ理論の2つの図について

ワイコフ理論は4つのマーケットサイクルがあると紹介したので、

さらに掘り下げて説明すると以下の2つが存在します。

・Accumulation Schematic
・Distribution Schematic

この2つについて紹介していきます。

Accumulation Schematic(蓄積期間図)

FX ワイコフ理論

フェーズA

フェーズAでは、下落トレンドのトレンドが弱くなっていきます。

フェーズAでは通常ボリュームの増加によって特徴づけられます。

『PS(Preliminary Support)』は一部の買い注文が発生しますが、

下落を止めるには不十分であることを示しています。

『SC(Selling Climax)』ではパニック売りが発生して大きな値動きになります。

しかし、この場合は買い手が現れて強い下落後には『AR( Automatic Rally)』に戻ります。

一般的にAccumulation Schematicの『TR(the trading range)』は、

『SCの安値とARの高値の間』によって定義されます。

相場がSCの近くで下落した時に『ST(the Secondary Test )』が発生して

下落トレンドが本当に終わったのかをテストします。

この時点で、ボリュームとボラティリティが低くなる傾向があります。

多くの場合は、STはSCに対して高い低値を形成しますが、常にそうなるわけではないです。

フェーズB

フェーズBでは、統合段階で大口投資家が買い注文を大量に仕込みます。

この段階では、相場はサポレジの両方をテストする傾向があります。

フェーズBには多数のSTが行われる場合があります。

場合によっては、フェーズAのSCやARに関連した高値や低値が生成される場合があります。

フェーズC

フェーズCでは『Spring』と呼ばれるものが含まれています。

相場が高い安値を付ける前に最後の下落が行われます。

フェーズCの間では大口投資家が『供給が残っていないことを最終確認』します。

ただし、場合によっては、サポートラインが反応してSpringが発生しないこともあります。

フェーズD

フェーズDではフェーズCとフェーズEの間に位置します。

通常フェーズDでは『ボリューム+ボラティリティ』が大幅増加します。

『LPS(Last Point Support)』があり、市場が上昇する前に安値を切り上げます。

LPSはレジスタンスレベルのブレイクアウト前にあり、それによって高い高値が作られます。

これは、以前のレジスタンスラインが新しいサポートラインに切り替わるため、

『SOS(Signs of Strength)』を示しています。

フェーズDでは複数のLPSが存在する場合があり、

新しいサポートラインのテストしている間にボリュームが増加します。

フェーズE

フェーズEは最終段階になります。

相場の需要が増加に起因した明らかなブレイクアウトが確認できるのが特徴です。

このブレイクアウトは取引範囲が事実上のブレイクであり上昇トレンドの始まりになります。

Distribution Schematic(分布期間図)

FX ワイコフ理論

フェーズA

フェーズAでは上昇トレンドの需要が減少によりトレンドが弱まり始めた時に発生します。

『PSY(The Preliminary Supply)』は上昇トレンドの動きを止めるのには不十分ですが、

売り圧力が現れていることを示唆しています。

その後に『BC(The Buying Climax)』が形成されます。

これは、通常FXの経験の浅いトレーダーの心理によって発生します。

次に『AR(Automatic Reaction)』を引き起こされて、

買い注文がマーケットメーカーによって吸収されます。

マーケットメーカーとは、流動性を提供し金融市場がスムーズに機能することを目的に、

特定の資産を大量に売買する市場参加者のことです。

言い換えると、大口投資家が買い手に配布し始める段階です。

『ST(The Secondary Test)』は相場が、BCに再度タッチした時に発生して、

より小さな高値を形成します。

フェーズB

フェーズBは大口投資家が徐々に売却し始めて、相場の需要を吸収してトレンドを弱めます。

通常取引範囲の上下のバンドは複数回テストされますが、ブレイクのダマシが含まれています。

相場はBCによって作成されたレジスタンスを超えて

『UT(Upthrust)』と呼ばれるSTが発生します。

フェーズC

フェーズCは相場の最後の買いのダマシである

『UTAD(Upthrust After Distribution)』を一つ発生します。

基本的には、Accumulation SchematicのフェーズCの『Spring』の反対です。

フェーズD

フェーズDは通常範囲の中央に『LPSY(Last Point of Supply )』があり、

より低い高値を作成し続けて徐々に売り圧力が高まり、新しいLPSYが作成されます。

相場がサポートラインを下回ると『SOW( Sign of Weakness)』が発生します。

フェーズE

フェーズEは下降トレンドの始まりです。

相場の供給が増加に起因した明らかなブレイクアウトが確認できるのが特徴です。

このブレイクアウトは取引範囲が事実上のブレイクであり下降トレンドの始まりになります。

ワイコフ理論のトレード方法

ワイコフ理論のトレード方法は基本的には、

『Mark UpとMark Down』を狙ってトレードしていきます。

Mark Upのエントリーポイント

FX ワイコフ理論

Mark Upのエントリーポイントは以下の5つです。

それぞれについて解説していきます。

・Spring
・BreakOut
・ThrowBack
・Re-Accumulation
・Correction

Spring

Springでは積極的なトレーダーはここでロングエントリーを狙っていきます。

Springは売りのクライマックスを狙ったロングエントリーになりますが、

リターンが大きい分リスクも高いエントリーポイントになります。

BreakOut

BreakOutはレジスタンスラインをブレイクしたタイミングで、

ロングエントリーをする方法です。

ThrowBack

ThrowBackはブレイクアウトのタイミングではなく、

一旦再度価格がその位置に戻ってくるのを待って、

レジスタンスラインがサポートラインに切り替わったタイミングでロングエントリーします。

個人的にThrowBackがオススメです。

Re-Accumulation

Re-Accumulationは上昇トレンド後に再び小さなレンジが発生して、

上にブレイクした場合はトレンド継続する可能性が高いので、

ブレイクアウトもしくはレンジの戻りでエントリーします。

Correction

Correctionは上昇トレンド中のレンジを上にブレイクした後に戻りを待って押し目買いします。

トレンドライン、サポートライン、フィボナッチ・リトレースメントを活用します。

Mark Downのエントリーポイント

FX ワイコフ理論

Mark Downのエントリーポイントは以下の5つです。

それぞれについて解説していきます。

・Lower Peak
・BreakDown
・ThrowBack

・Re-Distribution
・Correction

Lower Peak

Lower Peakは、積極的なトレーダーはここでショートエントリーを狙っていきます。

Lower Peakは買いのクライマックスを狙ったショートエントリーになりますが、

リターンが大きい分リスクも高いエントリーポイントになります。

BreakDown

BreakOutはサポートラインをブレイクしたタイミングで、

ショートエントリーをする方法です。

ThrowBack

ThrowBackはブレイクアウトのタイミングではなく、

一旦再度価格がその位置に戻ってくるのを待って、

サポートラインがレジスタンス切り替わったタイミングでショートエントリーします。

個人的にThrowBackがオススメです。

Re-Distribution

Re-Distributionは下降トレンド後に再び小さなレンジが発生して、

下にブレイクした場合はトレンド継続する可能性が高いので、

ブレイクアウトもしくはレンジの戻りでエントリーします。

Correction

Correctionは、下降トレンド中のレンジを下にブレイクした後に戻りを待って売りをします。

トレンドライン、サポートライン、フィボナッチ・リトレースメントを活用します。

ワイコフ理論を学ぶための本

ワイコフ理論を学ぶための本をご紹介したいと思います。

スイング売買の心得

FX ワイコフ理論

スイング売買の心得の購入はこちら

ワイコフの相場成功指南

FX ワイコフ理論

ワイコフの相場成功指南の購入はこちら

ワイコフの相場大学

FX ワイコフ理論

ワイコフの相場大学の購入はこちら

まとめ

非常に超大作な内容だったので書くのが大変でした。

ワイコフ理論は私自身が相場の環境認識を行う一つの要素です。

これを理解してからトレードの質が極端に上がりました。

相場全体の流れさえ理解すれば、

現在の相場がどこにいるのかを判断することができ戦略を選ぶことができます。

FXの自動売買(EA)|短期集中講座はこちら

コメント

  1. […] ここで、「値動きが止まって見える」ところに注目すると、以下の3つになります。1.買い占め/売り占め2.売り抜け/買い抜け3.トレンドが終了し取引自体が少ない相場が静かだなと感じるときに、それが上の3つの状態のどれに当てはまるのか、正直言うと、判別できません。しかし、チャートパターンとプライスアクションを組み合わせた分析を行えば、ある程度精度の高い想定はできます。 GBPUSD Watcher!【FXの教科書】2020.11.25シカゴIMM通貨先物ポジションhttps://fxg-watcher.com/index.php/2020/11/25/01/508//シカゴIMM通貨先物ポジションシカゴ・マーカンタイル取引所の国際通貨先物市場に上場されている通貨の建玉明細のことです。各取引所は米商品先物取引委員会(CFTC)に毎週火曜日の取引終了時点の建玉明細を報告します。CFTCは各取引所の建玉明細を集計し、当該週の金… GBPUSD Watcher!【FXの教科書】2020.11.20FXとはどういう取引かhttps://fxg-watcher.com/index.php/2020/11/20/20/6/FXとは「Foreign Exchange」の略です。元々は「外国為替取引」の意味でしたが、最近では、「外国為替証拠金取引」を指し示すものとして一般的な言葉になっています。例をあげると、海外旅行に出かける場合、まず円をその相手国の通貨に両替する必要があります。例え… GBPUSD Watcher!【FXの教科書】2020.11.20差金決済https://fxg-watcher.com/index.php/2020/11/20/20/18/差金決済の具体例をあげてみましょう。例えば、ドル/円が1ドル=100円のときに50,000ドルの取引をするとしましょう。本来であれば100円×50,000ドル=500万円がなければ50,000ドルを入手できません。しかし、「FXとはどういう取引か」で述べたとおり、差金決済を採用… fx-ea-system-project外部リンク【FXのテクニカル分析】相場全体の流れを把握で… […]

  2. […] […]

タイトルとURLをコピーしました