ビル・ウォルフが考案した作用反作用の法則から導き出された
『ウォルフ波動』について徹底解説してみました。
ウォルフ波動とは
ウォルフ波動とは、ビル・ウォルフの息子であるブライアン・ウォルフが生み出した理論で、
物理学のニュートンの運動法則に基づいた理論です。
運動法則の中にある『作用反作用の法則』から導き出されております。
作用反作用の法則を簡単に説明すると、
『物体Aと物体Bがお互いに力を及ぼし合う場合に一方を作用と呼び、他方を反作用と呼ぶ』
ということです。
それを踏まえた上で、作用反作用の法則を掘り下げると以下のような特徴があります。
・作用と反作用の大きさ(力)は等しい
・作用と反作用の方向は逆向き
・作用、反作用は同時に相互に作用し、片方だけが一方的に力を及ぼさない
押す力と押し返す力が等倍に働くのであれば、
『相場の上げ下げは正確に予測することができるのではないか?』と考案されました。
それがウォルフ波動になります。
ウォルフ波動とエリオット波動の違いついて
ウォルフ波動とエリオット波動の違いついてですが、
双方の違いはは以下のように説明できます。
ウォルフ波動:相場の一部の波動理論
エリオット波動は相場全体を把握するのに対して、
ウォルフ波動は相場の一部を把握すればよいです。
ですので、エリオット波動よりも判断しやすいということから
ウォルフ波動を好むトレーダーも多くいます。
エリオット波動については以下の記事を参照してください。
ウォルフ波動の特徴
ウォルフ波動の特徴について説明してきます。
・トレンドの天井や底を捉えることが出来る
・成立した際の利益幅が広い
・時間足に関係なく活用することができる
・チャート上で見つけづらい
エントリーポイントや利確ポイントが明確
ウォルフ波動は、エントリーポイントや利確ポイントが明確です。
ですので、ウォルフ波動を理解するだけでトレード自体が安定します。
トレンドの天井や底を捉えることが出来る
ウォルフ波動は、エリオット波動の5波目の逆張りで利用するので、
使えるようになると、トレンドの天井や底を捉えることが出来るようになります。
成立した際の利益幅が広い
ウォルフ波動は、作用反作用の法則をベースにしているので、
成立した場合の利益幅が広いので、大きなピップスを取ることができます。
ただし、逆張り手法ですので安易に判断すると損害が大きいというのもあります。
時間足に関係なく活用することができる
ウォルフ波動は、5分足でも日足でも時間足に関係なく活用することができる理論です。
チャート上で見つけづらい
ウォルフ波動は、必ずしもきれいな形になることが無いので見つけづらいです。
ウォルフ波動の使い方
ウォルフ波動の使い方について説明してきます。
基本的な使い方
ウォルフ波動は明確に『上昇・下降トレンド』が現れる場合に『逆張り』として使用します。
ウォルフ波動のエントリーや利確は以下のとおりです。
②:『3』は最初の下落で付けた底である
③:『1』は『2』の前の底であり、『3』は『1』の底よりも安くならなければならない
④:『4』は『3』の次に来る天井である。『4』は『1』の底よりも高くなければならない。
⑤:トレンドラインを『1』から『3』へ引くことができる。
⑥:『1』から『4』へ引かれるトレンドライン上がターゲットになる。
ウォルフ波動を判断するコツは『ウェッジパターン』として覚えるのがオススメです。
フォーメーションパターンについては以下の記事を参照してください。
チャートパターンにある
・下降ウェッジ
をより定義づたものがウォルフ波動になります。
ウォルフ波動は、5つの波動のパターン形成で1〜4波をウェッジで形成した後に
5波からウェッジを抜けていきます。
また、ウォルフ波動の注意点として5つのポイントがあります。
・ロングエントリーの場合は『3』は『1』よりも安くなければならない。
・ショートエントリーの場合は『3』は『1』よりも高くなければならない。
・『4』はロングエントリーの場合は『1』よりも高くなければならない。
・『4』はショートエントリーの倍は『1』よりも安くなければならない。
ショートエントリー
実際のウォルフ波動のショートエントリーについてです。
以下の2つポイントをしっかりと守っていることがわかります。
②:『4』は『2』よりも高くなければならない
ロングエントリー
実際のウォルフ波動のショートエントリーについてです。
以下の2つポイントをしっかりと守っていることがわかります。
②:『4』は『2』よりも低くなければならない
ウォルフ波動の簡単な見つけ方
ウォルフ波動は非常に見つけるのが難しいので、
FX初心者でも簡単にウォルフ波動を見つけるコツをご紹介します。
基本的には以下の5つのステップです。
②:そのチャートでウェッジ(三角持合い) or フラッグ(チャネル)を探す。
③:トレンドラインを引き、対となるライン(チャネル)の角度がゆるくなっていたらウォルフ波動のパターンが来るとスタンバイする。
④:ウォルフ波動の条件を満たすジグザグパターンを探す。
⑤:エントリー
ウォルフ波動のインジケーター
ウォルフ波動を見つけるのはFX初心者だと難しい方もいるので、
ウォルフ波動のインジケーターをご紹介したいと思います。
Wolf
Wolfは自動でウォルフ波動を認識するインジケーターです。
青い線はZigZagが表示されて番号が振られています。
また、緑のラインが利確ポイントになります。
WolfeWave indicator
WolfeWave indicatorはウォルフ波動を認識してくれるインジケーターです。
青ラインがZigZagでウェッジを見つけて5の数字のラインから赤ラインをターゲットに利確します。
WolfeWave indicatorのダウンロードはこちら
F Wolfe Wave
F Wolfe Waveはウォルフ波動のパターンを認識してくれるインジケーターです。
どちらかというとウェッジ(三角持合い)パターンを認識します。
ウォルフ波動のエントリータイミングを図ることができます。
WolfWave_nen
WolfWave_nenはエントリー水準を目安にしているインジケーターです。
他のウォルフ波動のインジケーターはZigZagでウォルフ波動を認識して、
利確ターゲットを表示しますがWolfWave_nenはエントリー水準を目安にしています。
赤いラインは利確ターゲットで、緑のラインはエントリー水準の目安です。
緑のラインは5波目のピークの形成が予想されるポイントを示しています。
PZ WolfeWave
PZ WolfeWaveもウォルフ波動を認識してシグナルを表示してくれるインジケーターです。
PZシリーズのインジケーターは以下の記事を参照してください。
Wolfe Waves Dashboard
Wolfe Waves Dashboardは、
ウォルフ波動のポイントをダッシュボードとして履歴が表示してくれるインジケーターです。
ダッシュボードに書かれているポイントで見るべきなのは『Age』と『Breakout』です。
Ageはチャートパターンができた時間です。
『〇〇 bars ago』は『〇〇本前にできたチャートパターン』ということです。
Break outは、シグナルが出た時間になります。
シグナルがまだ出ていない時は『NO』と表示されます。
Wolfe Waves Dashboardのダウンロードはこちら
まとめ
今回はウォルフ波動についてでした。
個人的に『エリオット波動+ウォルフ波動+サイクル理論』などをうまく活用することで、
相場のトレンド転換で優位性のあるトレードを行うことが出来ると思います。
ぜひエリオット波動をベースにトレードしている方はマスターしてみてください。
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