ウィリアムズ%Rとは
ウィリアムズ%Rとは、アメリカのリアルマネーコンテンストで資金を113倍まで増やした
ラリー・ウィリアムズが作成したオシレーター系テクニカル指標です。
ウィリアムズ%Rは直近の価格の終値が一定期間の値幅の中で
売られすぎと買われすぎを表すオシレーター系のインジケーターになります。
ウィリアムズ%Rの最大の特徴でありメリットなのが、
値動きに敏感に反応することと、レートに先行してサインが現れることです。
商品先物と株式のトレーダーであるラリー・ウィリアムズは、
デイトレードを中心とした短期売買を得意とする売買スタイルです。
そのため、ウィリアムズ%Rは、ダマシを排除することよりも、
売買サインの早さにこだわって開発したようです。
一方で、小さな値動きに反応が良すぎるため、ダマシの多さが欠点となります。
ウィリアムズ%Rの計算式
ウィリアムズ%Rの計算式についてです。
ウィリアムズ%Rはストキャスティクスと同じ計算式を使用します。
※設定する期間Nは10日
ウィリアムズ%Rは当日の価格が値動きの中のどこに位置するかを表しています。
当日の高値に近いほど数値が小さくなります。逆に安値に近づくほど数値は高くなります。
ウィリアムズ%Rとストキャスティクスの違い
ウィリアムズ%Rとストキャスティクスの違いですが、
ウィリアムズ%Rの「%R」は、基本的にストキャスティクスの「%K」に近いものです。
その違いは計算式の分子にあり、当日終値との差を求めるのが、
ウィリアムズ%Rの場合→最高値(%R)
という部分が異なるということです。
計算式的にはウィリアムズ%Rとストキャスティクスは近いです。
また、ウィリアムズ%Rとストキャスティクスは表示形式が異なります。
ウィリアムズ%Rは、-100%~0%で示されますが、
ストキャスティクスの場合は、0%~100%で示されます。
ウィリアムズ%Rの期間や設定
ウィリアムズ%Rの期間や設定ですが一般的に14というパラメータが用いらます。
MT4でもデフォルトとなっています。
ラリー・ウィリアムズ氏は10で設定していました。
期間を短くすると反応が良くなり、期間を長くすると精度が上がります。
なので、ウィリアムズ%Rの期間や設定で迷われたら、14か10で設定するのが良いでしょう。
ウィリアムズ%Rの使い方
ウィリアムズ%Rのトレード方法について説明していきたいと思います。
買われすぎや売られすぎの判断
ウィリアムズ%Rは買われすぎや売られすぎの判断することができます。
-80%を下回れば:売られ過ぎで買いサイン
ガーベージトップ・ガーベージボトム
ガーベージトップ・ガーベージボトムがあります。
天井の張り付きをガーベージトップと言います。
底の張り付きをガーベージボトムと言います。
フェイラー
ウィリアムズ%Rは、フェイラーと呼ばれる動きを利用します。
フェイラーは「失敗」を意味しています。
ウィリアムズ%Rが-80%(-90%)に達せず、反転した場合は価格が上がる可能性が高いです。
ウィリアムズ%Rが-20%(-10%)に達せず、反転した場合は価格が下がる可能性が高いです。
ダイバージェンス
ウィリアムズ%Rにも他のオシレーター系指標と同じようにダイバージェンスが出現します。
ダイバージェンスとは、オシレーター系指標のみに現れる価格との逆行現象になります。
ラリーウィリアムズが活用していたウィリアムズ%Rのトレード手法
ラリーウィリアムズが活用していたウィリアムズ%Rのトレード手法について説明します。
ラリーウィリアムズ氏は、ウィリアムズ%Rで10日の期間を使用し、
以下条件を売買ルールとしていたようです。
・0%に到達後、5日間待ち、-5%から-15%以下に下落したあとに売りエントリー
・移動平均線を組み合わせる
以下は、-100%に到達後、5日間待ち、-95%から-85%以上に上昇したあとに買いエントリーです。
以下は0%に到達後、5日間待ち、-5%から-15%以下に下落したあとに売りエントリーです。
ウィリアムズ%Rの組み合わせ
ウィリアムズ%Rの組み合わせについて説明します。
ウィリアムズ%Rは移動平均線と組み合わせるのが良いです。
ローソク足が移動平均線よりも上にあり、ウィリアムズ%Rが-90%で押し目買いを狙います。
ローソク足が移動平均線よりも下にあり、ウィリアムズ%Rが-10%で戻り売りを狙います。
まとめ
ウィリアムズ%Rはダマシを排除することよりも、
売買サインの早さにこだわって開発したようです。
そのためスキャルピングトレードなどとは相性が良いため、
興味がある方はぜひ活用してみてください。
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