FXのDeMarker(デマーカー)の使い方・組み合わせ・RSIとの違いについて徹底解説してみた
目次 FXのDeMarker(デマーカー)とはFXのDeMarker(デマーカー)の計算式MT4/MT5が実際に使っている計算方法(N期間の平滑化)FXのDeMarker(デマーカー)の期間DeMarker(デマーカー) […]

- FXのDeMarker(デマーカー)とは
- FXのDeMarker(デマーカー)の計算式
- FXのDeMarker(デマーカー)の期間
- DeMarker(デマーカー)とRSIの違い
- FXのDeMarker(デマーカー)の使い方
FXのDeMarker(デマーカー)とは
DeMarker(デマーカー)とは、
単純移動平均線(SMA)を使用したインジケーターです。
トーマス・デマーク氏により開発されました。
一定期間の最高値・最安値から現在の価格がどれくらいの位置にあるのかを示したものです。
買われすぎや売られすぎを判断するオシレーター系指標になります。
FXのDeMarker(デマーカー)の計算式
FXのDeMarker(デマーカー)の計算式は以下のとおりです。
前日の終値と今日の高値と安値から、今日の価格の変動幅を算出しています。
MT4/MT5が実際に使っている計算方法(N期間の平滑化)
チャートソフト上のデマーカーは、実際には1本のローソク足だけでなく、設定期間(デフォルト14)分の値動きを平滑化して算出しています。具体的な手順は以下のとおりです。
②DeMin(下落分):前日安値-当日安値。プラスならその値、マイナスなら0
③デマーカー = 14期間のDeMax平均 ÷(14期間のDeMax平均 + 14期間のDeMin平均)
例えば直近14日間で「高値の切り上げ」が平均0.42円、「安値の切り下げ」が平均0.18円だった場合、
デマーカー = 0.42 ÷(0.42+0.18)= 0.70
となり、ちょうど買われすぎゾーンの入り口に位置していることが分かります。この「高値・安値それぞれの伸びを比較する」という発想が、後述するRSIとの違いの核心になります。
FXのDeMarker(デマーカー)の期間
DeMarker(デマーカー)の期間は、MT4やMT5では「14」がデフォルトです。
基本的にこだわりなどなければ、14の期間で使用するようにしましょう。
短期売買で反応を早くしたい場合は「9」前後、逆に長期足でノイズを減らしたい場合は「21」前後に伸ばすトレーダーもいます。ただし期間を短くするほどダマシが増えるトレードオフがあるため、まずはデフォルトの14で値動きの癖を掴んでから調整するのが安全です。
DeMarker(デマーカー)とRSIの違い
DeMarker(デマーカー)とRSIは期間と表示ともに似ていますが、
全く別のテクニカル指標になります。

RSIについては以下の記事を参照してください。

計算の視点そのものが違う
RSIは「一定期間の値幅のうち上昇分が何%を占めるか」という値幅の比率で算出するのに対し、デマーカーは「高値の切り上げ幅」と「安値の切り下げ幅」という高値・安値それぞれの伸び方を比較します。そのため、同じ相場を見ていてもRSIが70で買われすぎを示している局面で、デマーカーはまだ0.5台にとどまっているというズレが起きることがあります。実務上は「RSIは値幅の過熱感」「デマーカーは高値・安値の勢いの偏り」と役割分担して見ると使い分けがしやすくなります。
ストキャスティクスとの違い
ストキャスティクスは「一定期間のレンジの中で現在値がどの位置にあるか」を示すのに対し、デマーカーは「前日比でどれだけ高値・安値が伸びたか」という変化量を見ています。レンジ相場ではどちらも似た動きになりやすいですが、トレンド相場ではデマーカーの方が反応がやや早い、と感じるトレーダーが多いです(ただしこれは相場環境や通貨ペアによって変わる傾向であり、常にそうとは限りません)。
FXのDeMarker(デマーカー)の使い方
FXのDeMarker(デマーカー)の使い方について説明します。
0.7と0.3で買われすぎや売られすぎを判断
デマーカーは0~1.0の範囲で算出され、チャートには一定期間の最小値と最大値が表示されます。
デマーカーでは「0.7」と「0.3」が重要な数値となります。
0.7以上のエリアが買われすぎゾーンで、0.3以下のエリアが売られすぎゾーンになります。

0.5を基準にトレンドを判断
デマーカーは0.5をベースにしているため、
0.5(中央)より下に向かうと下降トレンド
という見方もすることができます。

ダイバージェンス
デマーカーはオシレーター系指標に共通するダイバージェンスという逆行現象が発生します。
ダイバージェンスが発生した場合は、トレンドの転換を示唆します。
ダイバージェンスについては以下の記事を参照してください。


ダマシが出やすい局面と対処法
デマーカーはトレンドの初動を捉えやすい反面、以下の局面ではダマシが出やすいので注意が必要です。
・強いトレンド相場:0.7を超えた後も高値更新が続き、買われすぎシグナルのまま上昇が継続することがあります。逆張りでいきなり売るのではなく、上位足のトレンド方向を確認し、トレンドと逆の合図は「利確・警戒の目安」程度に留めるのが安全です。
・指標発表直後の急変動:短期間で高値・安値が一方向に跳ねると、デマーカーが極端な値(0.9台や0.1台)に張り付き、通常のダイバージェンス判定が機能しにくくなります。指標発表の前後30分程度はシグナルの信頼度が下がると考え、様子見するトレーダーも多いです。
・レンジ相場での早すぎるシグナル:0.7/0.3のラインを頻繁に往復し、逆張りエントリーを繰り返すと損切りが連続しやすくなります。ボリンジャーバンドなど値幅の指標を併用し、レンジの上限・下限付近でのみデマーカーのシグナルを採用すると精度が上がりやすくなります。
FXのDeMarker(デマーカー)の組み合わせ
デマーカーは単体で使用することはほぼなく、他のテクニカル指標と組み合わせて使用します。
デマーカーにオススメなのが移動平均線になります。
移動平均線については以下の記事を参照してください。

デマーカーは転換が早いためダイバージェンスを活用して押し目買いと戻り売りを狙っていきます。




移動平均線以外の組み合わせ例
・上位足のトレンド系指標(移動平均線・ダウ理論)で環境認識:まず上位足で大きな方向性を確認し、その方向と一致するデマーカーのシグナルだけを採用すると、前述の「強いトレンド相場でのダマシ」を減らしやすくなります。
・ボリンジャーバンドで値幅を確認:バンドの±2σ付近でデマーカーが0.7/0.3ラインに達したタイミングは、値幅・オシレーター両方の過熱感が重なるため、単体で使うより判断材料が増えます。
・出来高やATRでボラティリティを確認:値動きが小さい閑散相場では0.7/0.3ラインの往復が頻発しやすいため、ATRが低水準のときはシグナルの信頼度を下げて考えるのが実践的です。
まとめ
FXのDeMarker(デマーカー)はマイナーですが、
MT4やMT5に標準搭載されていますので、興味がある方はぜひ活用してみてください。
ただし、どのオシレーター系指標も単体で「必ず勝てる」ものではありません。上位足のトレンド確認や他指標との組み合わせを前提に、ダマシへの対処法とセットで使うことを心がけましょう。