FXのボリンジャーバンドの設定や計算式や使い方や組み合わせについて徹底解説してみた
目次 ボリンジャーバンドとはエンベロープとボリンジャーバンドの違いボリンジャーバンドの計算式ボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率ボリンジャーバンドの設定方法(MT4・MT5)ボリンジャーバンドの3つの使い方や見方につ […]

- ボリンジャーバンドとは
- エンベロープとボリンジャーバンドの違い
- ボリンジャーバンドの計算式
- ボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率
- ボリンジャーバンドの設定方法(MT4・MT5)
ボリンジャーバンドとは
今回は、FX初心者が大好きなボリンジャーバンドについてです。
多くの人がボリンジャーバンドを間違った使い方をしているので、
今回はボリンジャーバンドにフォーカスを当てていきたいと思います。
ボリンジャーバンドとは、移動平均を表す線と、
その上下に値動きの幅を示す線を加えた指標のことをいいます。
1980年ころにジョン・ボリンジャー氏が考案した指標で、
価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まるという統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。
ボリンジャーバンドのバンドをσ(シグマ)で表現します。
ボリンジャーバンドは移動平均線と標準偏差で作られています。
移動平均線については下記の記事を参照してください。

標準偏差とは統計学で使用される用語であり、あるデータのばらつきの大きさを表しています。
言い換えれば、
データから平均値を引いた値で標準となる線(ボリンジャーバンドの場合は移動平均線)からの
ずれの度合いを示しています。
ボリンジャーバンドはたったこの2つを活用しただけのテクニカル指標ですので
非常にシンプルな構成をしています。
エンベロープとボリンジャーバンドの違い
エンベロープとは移動平均線から上下に一定に乖離させた線のことで、
移動平均乖離率バンドとも言います。

エンベロープはボリンジャーバンドと似たようなバンドを表示するテクニカル指標ですが、
しかし、エンベロープは乖離率を利用しているのに対し、
ボリンジャーバンドは標準偏差をもとに計算されています。
エンベロープは「価格は平均値に戻る」という考えのもと逆張りで使われます。
一方で、ボリンジャーバンドはブレイクアウトをもとに
トレンドを把握するための順張り指標という大きな違いがあります。

ボリンジャーバンドの計算式
ボリンジャーバンドの上下のバンドは、
中央の移動平均線に標準偏差を加減したものになります。
±2σ:単純移動平均±標準偏差×2
±3σ:単純移動平均±標準偏差×3
標準偏差とは、ある一定期間のデータの平均値から、
どのくらいのばらつきがあるのかを計算した数値です。
単純移動平均に離れた終値が多ければ標準偏差は大きくなり、
単純移動平均に近い終値が多ければ標準偏差は小さくなります。
この性質がバンド幅の拡大や縮小になって現れます。
よって、標準偏差の数値が高くなるほど、ボラティリティが高くなるのです。
ボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率
ボリンジャーバンドのバンド内に収まる確率ですが、

±2σ:95.45%
±3σ:99.73%
といった感じで収まります。
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心にその上下に2本から3本の
ラインが引かれているのがボリンジャーバンドの特徴になります。
ボリンジャーバンドの設定方法(MT4・MT5)
ボリンジャーバンドをMT4・MT5に表示する設定手順は以下の通りです。
②「期間(Period)」と「偏差(Deviation)」の数値を設定する
③「OK」を押してチャートに反映する
設定画面で入力する2つの数値の目安は以下の通りです。
偏差(Deviation):2(±2σを表示する場合の初期設定値)
MT4・MT5を開いてすぐの初期設定は「期間20・偏差2」になっており、これは多くのトレーダーが使っている標準的な設定です。
開発者のジョン・ボリンジャー氏自身は、期間20に加えて期間50も良いと述べているため、
短期的な値動きを見たい場合は期間20、より大きな流れを見たい場合は期間50も試してみると良いでしょう。
初心者の方でどの数値にすればよいか迷った場合は、まず初期設定の「期間20・偏差2」のまま使い始め、
チャートの動きに慣れてから期間や偏差の数値を調整していくのがおすすめです。
ボリンジャーバンドの3つの使い方や見方について
ボリンジャーバンドの3つの使い方や見方について説明していきます。
・エクスパンション
・バンドウォーク
スクイーズ

スクイーズとは、バンド幅が収束している状態のことです。
スクイーズ時はチャートがレンジ相場でありトレンドのパワーを貯めている状態です。
スクイーズのポイントは移動平均線の傾きが水平になっているところです。
移動平均線が水平ということはバンド幅も水平です。
ボリンジャーバンドの中心は移動平均線です。
移動平均線が水平であるということは方向性がなくレンジ相場です。
繰り返しになりますが、ボリンジャーバンドの中心は、移動平均線でした。
つまり、今後上昇トレンドもしくは下降トレンドにブレイクするのでスクイーズ時は
基本的に逆張りトレードをしない限りは待ちの状態です。
エクスパンション

エクスパンションとは、バンド幅が拡大する状態のことです。
エクスパンション時はトレンドが発生します。
基本的にボリンジャーバンドはこのエクスパンション時に逆張りではなく、
順張りでトレードすることが大切です。
また、エクスパンション時は移動平均線もトレンド方向に傾きます。
つまり移動平均線とボリンジャーバンドは常に同じ方向へ向くのが特徴です。
バンドウォーク

バンドウォークとは、バンド幅に沿って価格がじりじりと推移している状態のことです。
バンドウォークをしている相場はトレンドが非常に強いので、
トレンドフォローでトレードしましょう。
FXのボリンジャーバンドの1σ使い方
FXのボリンジャーバンドの1σ使い方について説明します。
FXのボリンジャーバンドの1σは順張りとして活用するのがおすすめです。
FXのボリンジャーバンドの1σのバンドをブレイクすればトレンドが発生する可能性があります。
FXのボリンジャーバンドの2σ使い方
FXのボリンジャーバンドの2σ使い方について説明します。
ボリンジャーバンドを開発者であるジョン・ボリンジャーは、
移動平均線と±2σの合計3本を基本としています。
なので基本的な動きを活用するのにこのFXのボリンジャーバンドの2σが適しています。
FXのボリンジャーバンドの3σ使い方
FXのボリンジャーバンドの3σ使い方について説明します。
FXのボリンジャーバンドの3σは99.73%で収まると言われていますが、
これは5分足や15分足ではそこから収まらずにトレンドが継続することが多々あります。
ですので、FXのボリンジャーバンドの3σを使う場合は、
1時間足や4時間足で3σタッチで逆張りトレードを行いましょう。
さらにローソク足の大陽線や大陰線が出た場合は逆張りに効果があります。
ボリンジャーバンドは基本的に逆張りではなく順張りで活用するべき
ボリンジャーバンドは逆張りではなく順張りで活用するべきです。
FX初心者の多くはボリンジャーバンドを逆張りで使用するものだと考えておりますが、
実はボリンジャーバンドは順張りで使用するのが良いです。
3σ使えば逆張りトレードできると思われがちですが、これが落とし穴となっています。
実際にはこのような考え方だけでは、逆張りとしては全く使えません。
そもそもボリンジャーバンドを開発した、
ジョン・ボリンジャー氏は、逆張り指標として発案したのではないと自身の書籍で述べています。
発案したジョン・ボリンジャーが言っているのであれば、
逆張りではなく順張りとして使うのが良いわけです。
ボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせた順張りのトレード方法
ボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせた順張りのトレード方法を説明します。
基本的には順張りのトレンドフォローでボリンジャーバンドは狙っていくことが良いです。
ボリンジャーバンドと移動平均線を組み合わせて、
長期の移動平均線の方向性に対してボリンジャーバンドが、
エクスパンションした時にエントリーを行います。
こちらが上昇トレンドでのロングエントリーです。

こちらが下降トレンドでのショートエントリーです。

ボリンジャーバンドで押し目買いや戻り売りを狙うというのも良い方法です。
長期の移動平均線よりも上にある状態で、
ボリンジャーバンドの下バンドにタッチしたら押し目買いのロングエントリーを狙います。

長期の移動平均線よりも下にある状態で、
ボリンジャーバンドの上バンドにタッチしたら戻り売りのショートエントリーを狙います。

エントリー判断の際には、プライスアクションのピンバーでエントリーしましょう。

ボリンジャーバンドのダマシが出やすい局面と対処法
ボリンジャーバンドにもダマシは存在します。代表的なパターンと対処法を整理します。
スクイーズ明けにバンドを一瞬だけ突き抜けて、すぐバンド内に戻ってくる動きです。エクスパンション(移動平均線の傾きが同じ方向に変わり、バンド幅が連続して拡大していく状態)を確認してからエントリーすることで回避しやすくなります。1本のローソク足だけで判断しないのがポイントです。
②レンジ相場での3σタッチ多用
3σは統計上99.73%が収まる範囲ですが、これはあくまで正規分布を前提にした目安であり、相場の値動きは正規分布通りに動くとは限りません。特に5分足・15分足のような短い時間足では3σを超えたままトレンドが継続するケースが多いため、3σタッチ単独での逆張りは避け、1時間足以上の時間足かつローソク足の実体(大陽線・大陰線)による反発シグナルとあわせて判断することをおすすめします。
③指標発表・要人発言直後のバンド急拡大
経済指標発表などで一時的にボラティリティが急上昇し、バンドが大きく開くことがあります。この動きはボリンジャーバンドの計算(標準偏差)が値動きに反応した結果であり、必ずしもトレンド継続を意味しません。指標発表直後の数分〜数十分は様子見し、バンド幅の拡大が落ち着いてから判断するほうが安全です。
ボリンジャーバンドと他インジケーターの組み合わせ例
ボリンジャーバンド単体は「価格のばらつき」しか示さないため、他の指標と役割分担させることで判断の精度を補えます。
バンドの上下バンドにタッチしたタイミングで、RSIが70以上(買われすぎ)・30以下(売られすぎ)であれば、逆張りの補強材料として使えます。ただし前述の通り、順張り(エクスパンション時のトレンドフォロー)が基本方針であることは変わりません。
・MACDとの組み合わせ
スクイーズ中にMACDのヒストグラムが0ラインをまたぐ動きが出始めたら、その後のエクスパンション(ブレイク方向)を先読みする材料になります。
・出来高(ボリューム系インジケーター)との組み合わせ
エクスパンション時に出来高の増加が伴っていれば、ブレイクの信頼度が上がります。出来高が伴わないブレイクはダマシになりやすい傾向があります。
なお、これらの組み合わせは判断材料を増やすためのものであり、シグナルが重なったからといって必ず利益が出ることを保証するものではありません。実際のトレードでは、必ず損切りラインを決めたうえでエントリーしてください。
まとめ
ボリンジャーバンドはFXを始めた初心者がかなり愛用するテクニカル指標ですね。
ですが、絶対にボリンジャーバンドを使うということではなく
自分に合ったインジケータを選ぶべきですね。