GRIT(やり抜く力)とは
FXで大きな成果を出す人を見ると、
あの人には才能があって自分とは違うと思うかもしれないです。
しかし、目標を達成できる人とできない人の違いは諦めないかどうかです。
ウォルト・ディズニーは壮絶な挫折の繰り返しがあったことを知っていますか?
彼は、何度失敗し、挫折しても、「子どもに夢を」という情熱を持ちながら、
粘り強くやり抜いたことで、ディズニーは成功を掴みました。
ディズニーをはじめとする一流の経営者たちの成功の条件は
情熱を維持し、粘り強く続ける力があるかどうかです。
米ペンシルバニア大学心理学教授であるアンジェラ・ダックワース氏は、
ある研究で、米国陸軍士官学校の厳しい基礎訓練や
グリーンベレー(特殊部隊)で行われる過酷な選抜試験をやり遂げて優秀な成績を残す人は
才能があるとされた人ではなく、
挫折しても諦めずに「やり抜く力」を持った人たちであることを明らかにしています。
物事に対する情熱や、何かの目的を達成するために、
とてつもなく長い時間粘り強く努力して物事を最後までやり抜く力のことを
GRIT(グリット)と名付けました。
今回はこのGRIT(やり抜く力)についてご紹介していきたいと思います。
GRIT(やり抜く力)の構成要素
GRIT(やり抜く力)の構成要素は、以下の4つです。
Resilience(復元力):失敗しても諦めずに続ける
Initiative(自発性):自分で目標を見据える
Tenacity(執念):最後までやり遂げる
この4つの頭文字を取ってGRITと呼んでいます。
Guts(度胸)
困難があったとしても、物事を解決するために立ち向かう力のことです。
難易度が高いことや今までとは違うジャンルでも力を駆使して挑戦しようとする人は、
成功する確率が高いです。
Resilience(復元力)
何度も失敗をしても、諦めずに行動していく力も必要です。
上手くいかなかったとしても、成功するまでやり続けていく。
その状態を維持できる人は成功する確率が高いです。
Initiative(自発性)
目標に向かって、自ら行動を起こすこと。
誰かに言われてから行動を起こす受け身の状態ではなく、自ら行動を起こしていくことが重要。
Tenacity(執念)
物事を最後までやり遂げる力も重要です。
目標を達成するまで諦めないなど、途中で放棄しない人は成功する確率が高くなります。
GRIT(やり抜く力)と努力の違い
GRIT(やり抜く力)はただの根性論だという人もいるのですが、努力との違いを説明します。
例えば、テスト前に一夜漬けで勉強することや長続きしない無理なダイエットは、
努力と呼べるかもしれませんが、Gritでは無いんですね。
GRITとは長いスパンで見た時に
「そのことに熱意を持って取り組み続けられるか」ということを問うからです。
達成しようとする、継続的な努力を続ける意志があるかどうか、意志力があるかどうか。
それがGRITと呼ばれます。
GRIT(やり抜く力)は才能や知能は関係がない
GRITの研究の面白い点は才能や知能とGRITには、全く関係が無いと定義付けたことです。
最近では、親ガチャなどと言われていますが生まれ持った才能や知能はGRITには関係しません。
生まれつき才能や知能を持っていても、
長期的・継続的な努力が足りなければ結果は得られないです。
これはFXでも同様です。FXでも学歴や知能は関係ありません。
学歴や知能が低くても長期的な努力をしてFXで成果を上げている人たちは多く居ます。
GRITは誰でもトレーニングすれば後天的に伸ばすことができます。
これまでに成果や結果を出すことができなかった人でも
GRITを高めることで成果の出せる人物になることができるということです。
GRIT(やり抜く力)がある人の特徴
GRIT(やり抜く力)がある人の特徴について説明します。
情熱と粘り強さを持っている
成功や成果を出す人たちは必ず粘り強さを持っています。
簡単に結果が出せるとは思っていません。
簡単に結果が出せると思い始めて失敗する人ほど、すぐに諦めてしまいます。
ですが、やり抜く力がある人は、情熱をもって自分が最も興味のあることを探求し続けます。
結果的にそうした人がFXで成果を上げることができるのです。
努力をしている
才能だけでは目標達成できません。
トレードスキルを習得して目標達成をしようとする時、
才能があれば確かにスキル習得は早いですが、
スキル習得後は目標達成のために努力が必要になります。
地道な努力を続けることこそが、才能よりもはるかに大事なのです。
GRIT(やり抜く力)力があるのかのテスト
GRIT(やり抜く力)力があるのかのテストをしていきましょう。
全10問の点数を合計した数字を10で割ると、それがあなたのGRIT力の点数になります。
点数が5点に近いとあなたは相当なやり抜く力の持ち主です。
1点に近ければやり抜く力がかなり弱いということになります。ぜひ、やってみてください。
①新しいアイデアやプロジェクトが出てくると、ついそちらに気を取られてしまう。
あまり当てはまらない→4点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→2点
非常に当てはまる→1点
②私は挫折をしてもめげない。簡単にはあきらめない。
あまり当てはまらない→2点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→4点
非常に当てはまる→5点
③目標を設定しても、すぐべつの目標に乗り換えることが多い。
あまり当てはまらない→4点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→2点
非常に当てはまる→1点
④私は努力家だ。
あまり当てはまらない→2点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→4点
非常に当てはまる→5点
⑤達成まで何ヵ月もかかることに、ずっと集中して取り組むことがなかなかできない。
あまり当てはまらない→4点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→2点
非常に当てはまる→1点
⑥いちど始めたことは、必ずやり遂げる。
あまり当てはまらない→2点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→4点
非常に当てはまる→5点
⑦興味の対象が毎年のように変わる。
あまり当てはまらない→4点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→2点
非常に当てはまる→1点
⑧私は勤勉だ。絶対にあきらめない。
あまり当てはまらない→2点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→4点
非常に当てはまる→5点
⑨アイデアやプロジェクトに夢中になっても、すぐに興味を失ってしまったことがある。
あまり当てはまらない→4点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→2点
非常に当てはまる→1点
⑩重要な課題を克服するために、挫折を乗り越えた経験がある。
あまり当てはまらない→2点
いくらか当てはまる→3点
かなり当てはまる→4点
非常に当てはまる→5点
GRIT(やり抜く力)を身につける方法
GRIT(やり抜く力)を身につける方法について説明します。
興味があることに打ち込む
まずはFXに興味を持つことが重要です。
FXが面白いなとか興味があると思えれば、たとえ大変であっても楽しめることであれば、
情熱を持って打ち込むことができ、ポジティブな気持ちでGRITを鍛えることができます。
失敗を恐れずチャレンジし続ける
GRITを伸ばすためには成長志向を持つことが重要です。
自分の能力に限界を決めるのではなく、常に努力によって能力を向上していきましょう。
そのためには、新たな課題を自分に与えることで成長することができます。
最初から高いレベルの課題を挑戦するのではなく、
自分が少し頑張れば届くような少し高めの目標を設定して努力することから始めましょう。
また、たとえ失敗をしても否定したり諦めたりせずに
次はどうしたらできるだろうか?と前向きに考えることが大切です。
少し高めの目標をクリアすると「自分にもできる」という自己肯定感や自信が育まれて、
それが次の新しい挑戦に踏み出し、困難を乗り越えていける粘り強さにつながっていきます。
GRITがある人のいる環境に身を置く
人は自分が所属するコミュニティや集団から影響を受けやすいです。
GRITの高い人たちが集まるコミュニティや集団の近くにいることで、
その人の考え方や行動から良い影響を受け取ることができます。
フィードバックを加える
チャレンジし行動した結果をもとにフィードバックを行っていきましょう。
いくら行動してもフィードバックをしないとどれだけ成長したのかがわかりません。
フィードバックを加えることで自分がどれだけ頑張ったのかが可視化できますので、
次回以降の行動に活きていきます。
まとめ
世界で活躍するサッカーの本田圭佑選手もかつてユースに上がることができず、
高校進学をした際に大きな挫折を感じたようです。
しかし、本田選手は才能だけにこだわることなく、
粘り強さと情熱で夢を自分の力で形に変えてきました。
そして、彼は
「最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めないだけ」と言っています。
元野球のイチロー選手も
「努力をすれば報われると本人が思っているとしたら残念。
第三者が見ていると努力に見えるが本人にとってはまったくそうではない、
という状態になくてはならない」
当たり前のことを言っているようですが、
当たり前のことを持続してやり続けることはとても大変であり、
わかっていても実践できないという人も多くいます。
だからこそ、GRIT(やり抜く力)を持っている人は、
才能や能力に関係なく成果を出すことができます。
FX-EA System Projectでは、
今後もやり抜く力を身につけるための努力できる環境づくりを作っていきます。
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