投資家の心理状況である『リスクオン・リスクオフ』について徹底解説してみました。
リスクオン・リスクオフについて
相場というのは、基本的に人の感情がチャートに反映されています。(機械的なトレードを除く)
世界的に注目されているイベントが発生すると
「リスクオン・リスクオフ」になる可能性が高いです。
世界経済の状況によって投資家の心理状況が揺れ動いて
チャートに反映され買われたり売られたります。
今回はファンダメンタルズ分析の要素である、
リスクオン・リスクオフについてご紹介したいと思います。
リスクオンとは
リスクオンとは、「多少のリスクを負ってでも相場で儲けたい心理状態」です。
リスクオンは、2008年のリーマン・ショック以降から浸透してきました。
リスクオンとは世界経済で「今まで重要な問題が解決に向かいそう」というタイミングになります。
リスクオンで買われやすい・売られやすい通貨
リスクオンで買われやすい通貨は、「豪ドル・NZドル・カナダドル・英ポンド・ユーロ」などです。
逆に売られやすいのは、「米ドル・円・スイスフラン」などになります。
リスクオン | |
---|---|
買われる通貨 | 売られる通貨 |
豪ドル | 米ドル |
NZドル | 円 |
カナダドル | スイスフラン |
英ポンド | |
ユーロ |
リスクオフとは
リスクオフとは、「リスクはなるべく避けて資産を守りたい心理状態」です。
最近だとリスクオフの場面というのは米中関税などですね。
アメリカと中国という資本主義社会2トップが喧嘩していれば、
もちろん周りの経済にも影響を与えるのは当然です。
また、少し前の北朝鮮などがミサイルを発射したときなどですね。
世界経済で「波風が立ちそうな雰囲気」が起こるとリスクオフと成りやすいです。
リスクオフで買われやすい通貨
リスクオフで買われやすい通貨は「米ドル・円・スイスフラン」ですね。
リスクオフで売られやすい通貨は「豪ドル・NZドル・カナダドル・英ポンド・ユーロ」
リスクオフで買われやすい通貨の総称を「安全通貨」と呼びます。
米ドル:世界の基軸通貨
円:世界一の債権国
スイスフラン:国防意識が高い永世中立国なので地政学リスクが低い
などの理由で買われやすいです。
リスクオフ | |
---|---|
買われる通貨 | 売られる通貨 |
米ドル | オージードル |
円 | NZドル |
スイスフラン | カナダドル |
ポンド |
リスクオン・リスクオフの度合いを見極めるVIX指数(恐怖指数)
リスクオン・リスクオフの度合いを見極める方法として私が重要視しているのは、
「VIX指数(恐怖指数)」です。
VIX指数(恐怖指数)とは、アメリカの主要株価指数の「S&P500」をベースに出される数字です。
VIX指数(恐怖指数)は、
「数字が低ければリスクオン状態」であり「数値が高いとリスクオフ状態」になります。
最初にも言いましたが、相場は投資家の心理状況がチャートに反映されます。
VIX指数(恐怖指数)を知ることで投資家の「心理的な恐怖な状態」を判断することができます。
VIX指数(恐怖指数)はアメリカの株価指標ですが、多くの投資家が注目している数値です。
株式・為替・先物・債権などありとあらゆる金融市場のリスク目安となります。
VIX指数(恐怖指数)の数値
VIX指数(恐怖指数)の数値は、
平常値:14〜24
リスクオフ状態:12以下
リスクオン状態24以上
です。
2018年の12月にドル円も非常に大きく暴落していましたが、
その時のVIX指数(恐怖指数)は最大36でした。
リスクオンとして円買いが加速したことなどがわかりますね。
また、最近でも5月に24に近いVIX指数(恐怖指数)を付けていることがわかります。
この時も同様に円が買われています。
VIX指数(恐怖指数)を確認する方法
VIX指数(恐怖指数)を確認する方法はTradingViewなどで見ると良いと思います。
FX-EA System Projectでは通知でお知らせしてくれるので一々確認しなくても良いです。
まとめ
今回はFXのリスクオン・リスクオフについてご紹介しました。
リスクオン・リスクオフは相場の大きな流れを読み取るのに良いと思います。
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