FX業界でトレンドフォローの順張りが良いとされているルーツはどこにあるのかについて
FX業界でなぜ順張りが良いとされているのか?
よくFX業界ではトレンドフォローで『順張りトレードを初心者は行うべきだ』と言う人がいます。
私自身も順張りのトレンドフォローでトレードをしているのですが、
そもそも順張りがなぜよく、逆張りがダメだという人たちは
本当に『明確な根拠を持っている』のでしょうか?
今回はFXの順張りと逆張りについて解説していきたいと思います。
FXの順張りが良いと言われたルーツは株式市場から
FXの順張りが良いと言われたルーツは『株式市場』から来ていると推測しています。
株式市場というのは『プラスサムゲーム』です。
株式が上がれば保有している人が『全員がプラス』になります。
つまり、株式が上がっているときはその上がっている方向に乗っかるという
これが『トレンドフォローの順張りのルーツ』になっているのではないかと思います。
成功したトレーダーが順張りが大正義だというのは、
あくまで『株式トレーダー』の話だということです。
しかし、株式市場と為替は異なります。
株式市場はプラスサムゲームなのに対して、
FXは『ゼロサムゲーム』であり『誰かの損失は誰かの利益』です。
根本的に『株式市場と為替はゲームが異なるわけ』です。
為替:ゼロサムゲーム
株式が上がっても生活に困らないが為替は変動すると生活に影響が出る
また、株式が上がっても『実社会の生活に何も困ること』はありません。
日経平均株価やNYダウが上がっても生活はできます。しかし、為替は通貨を同士を交換しています。
通貨というのは『私たちのモノやサービスを交換する道具』であり、
レートが上がり過ぎや下がりすぎというのは、
円安円高によってモノやサービスの価格が変わるので『生活に影響が出る』わけです。
為替:モノやサービスの価格が変わり生活に影響が出る
よく物価がデフレやインフレになるというのは為替の動きの連動によるものです。
大きな変動はモノやサービスを交換するための道具としては『使い勝手が悪い』です。
なので、通貨はどちらかというと『変動を少なく均衡化』します。
と考えれば平時の為替は
『通貨同時の価格が乖離すれば価値が均衡化する動きが強くなる』ということです。
もちろん通貨は国の信用に成り立っているので、国自体の信用がなくなりデフォルト化などすると
ハイパーインフレーションなどを起こして『乖離が収集つかないことも例外として』あります。
そもそも明確な順張りや逆張りの定義存在しない
そもそも『明確な順張りや逆張りの定義』は存在しないんですよね。
そんなはずは無いという人は、
逆に『何を持って順張りなのか?逆張りなのか?』説明できますか?
例えば、押し目買いは『順張り』とされていますが、見方を変えれば『逆張り』とも言えます。
また、戻り売りも『順張り』とされていますが、これも『逆張り』とも言えます。
これは『上位足の方向がトレンド方向なのに対して下位足は逆張りしているから』です。
順張りとされている手法は見方を変えれば『相場の流れの方向に逆らって』いるわけです。
つまり、順張りや逆張りはトレードにおいて『さほど重要ではない』ですね。
個人的には株式市場は『順張り』で、為替は『逆張り』というのが望ましいと思います。
理由としては、株式市場では『株価がどんどん上がれば良いねと株主などの総意』があります。
一方、為替の場合は『一定の値のほうが都合が良いねと各国政府と貿易関係社の総意』があります。
つまり、どのように価格を操作したいかの思惑が株式と為替は異なるからです。
今までの内容を表でまとめると以下のとおりになります。
株式 | 為替(FX) | |
ゲーム | プラスサムゲーム | ゼロサムゲーム |
実社会の影響 | 生活には影響を与えない | 生活に影響を与える |
権限 | 株主の総意 | 各政府・貿易関係者の総意 |
トレード方向 | 順張り | 逆張り |
まとめ
今回は順張りと逆張りについて解説しました。
コメント