アメリカのテクニカルアナリストのトム・デマークが開発したインジケーター
『TDシーケンシャル&デマーカー』についてまとめてみました。
TDシーケンシャルとは
TDシーケンシャとは、アメリカのテクニカルアナリストであるトム・デマークが開発した
サイクルの転換点を掴むインジケーターになります。
簡単に言ってしまえば『チャートの天井と底を取ること』を目的にしています。
TDシーケンシャルは、大手証券会社やヘッジファンドなどでも利用されているインジケータです。
TDシーケンシャルの使い方
TDシーケンシャルはトレンドが出始めると数を数え始めます。
その数がトレンドの変化を教えてくれるというものになります。
このトレンドの変化は、
『ローソク足の4本前の終値が今より高いかどうか』をチェックしています。
『高→低』に変化した場合に『1』としてカウントされます。
これでトレンド転換する可能性があるという気配を教えてくれます。
具体的にどの数字を見ればよいのかと言うと『9』と『13』が重要になります。
TDシーケンシャルにはセットアップとカウントダウンという2つのフェーズが存在します。
それぞれについてご紹介したいと思います。
セットアップ
セットアップとは、『トレンドが確立するかどうかを見極めるフェーズ』です。
TDフリップという条件が成立した場合セットアップが始まります。
ローソク足が作られるたびに、1〜9の数字がカウントされていき、
『9』がでた場合小反発して押しや戻しを形成します。
トレンド確立に失敗した場合はカウントが中断されます。
つまり、ローソク足に『9』が出た場合は『トレンドが転換する可能性がある』というサインです。
カウントダウン
カウントダウンは『相場転換を見極めるフェーズ』です。
セットアップが完了すると、カウントダウンが開始します。
トレンドに沿ったローソク足をカウントしていくのは同じになりますが、
セットアップとは異なり、ローソク足が連続している必要がありません。
『13』が表示された場合にトレンドが転換します。
つまり、ローソク足に『13』が出た場合は
『もうすぐトレンドが転換する可能性が非常に高い』というサインです。
パタメーター
TDシーケンシャルのパラメーターは以下の通りになります。
パラメーター名 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
EnablePerfection | true | パーフェクションを有効にするかどうか |
EnableTdstViolation | true | TDSTバイオレーションを有効にするかどうか |
EnableRecycling | true | リサイクリングを有効にするかどうか |
FadeCounts | false | 古いトレンドのカウントを消すかどうか |
FadeTdstLevel | false | 古いトレンドのTDSTレベルを消すかどうか |
SetupShowStart | 8 | セットアップの表示を開始するカウント |
CountdownShowStart | 12 | カウントダウンの表示を開始するカウント |
FontSize | 10 | 文字の大きさ |
NotificationType | None | 通知機能の種類 |
BuySetupColor | White | 買いセットアップの色 |
BuyCountdownColor | Salmon | 買いカウントダウンの色 |
BuyTdstLevelColor | Gray | 買いTDSTレベルの色 |
SellSetupColor | Salmon | 売りセットアップの色 |
SellCountdownColor | Red | 売りカウントダウンの色 |
SellTdstLevelColor | Salmon | 売りTDSTレベルの色 |
TDシーケンシャルのダウンロード
TDシーケンシャルは以下のリンクからダウンロード可能です。
[ファイル]⇒[データフォルダを開く] ⇒ MQL4、Indicatorsの順にフォルダを開きます。
Indicatorsフォルダの中にファイルを入れます。
MT4を再起動します。
インストールが成功すれば、ナビケ―ターに表示されます。
デマーカーとは
デマーカーとは、TDシーケンシャルを作成した、トム・デマークさんが作りました。
『TDシーケンシャル』と『デマーカー』のインジケーターは組み合わせるのがオススメです。
ちなみにこのデマーカーも、大手の投資銀行でも相場分析に使われているようです。
デマーカーの使い方
デマーカーの使い方ですが、
RSIなどのオシレーターと同じように買われすぎ売られすぎを分析します。
デマーカーの計算方法は、現在のローソク足と一つ前のローソク足の価格差の平均を使っています。
・デマーカーが『0.3』よりも下にあれば『買い』
・デマーカーが『0.7』よりも上にあれば『売り』
というシンプルな活用方法になります。
またローソク足とデマーカーが逆行するダイバージェンスも起きます。
ダイバージェンスが起きた場合は、トレンド転換のサインとして使用することが可能です。
TDシーケンシャルとデマーカーを活用することで、
数字だけに左右されず上手く天底を捉えることが可能になります。
デマーカーのダウンロード
デマーカーはMT4に標準装備されているので、
オシレーターの中から『DeMarker』をダブルクリック、もしくは右クリックして
『チャートに表示』を選択します。ダイアログが表示されるので、そのままOKしましょう。
まとめ
今回はTDシーケンシャルとデマーカーについてご紹介しました。
あまり、メジャーではないインジケーターですが大手銀行やヘッジファンドでも利用されているので
極めればかなりトレードの幅が広がるんじゃないかなと思います。
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