Power of 3とは
Power of 3とは相場には3つの局面しかないという考え方です。
3つの相場は、
Manipulation:操作フェーズ
Distribution:分配フェーズ
になります。頭文字を取って「AMD」とも呼ばれます。
Power of 3のフェーズの特徴
Power of 3のフェーズの特徴について説明します。
Accumulation
Power of 3のAccumulationは蓄積フェーズです。
レンジ相場で高値と安値にLiquidity(流動性)を集めている状態です。
あえて相場を動かさずに個人投資家(エサ)が集まるのを待ちます。
Manipulation
Power of 3のManipulationは操作フェーズです。
Accumulationで溜まったLiquidityを利用して、
大口投資家がストップ狩りのダマシを行います。これにより大口投資家が大口注文を行います。
Distribution
Power of 3のDistributionは分配フェーズです。
Manipulationでダマシを行い、本来のトレンド方向に価格が進んでいきます。
個人投資家もこのトレンドに後追いで乗っかるため、よりトレンドが大きくなっていきます。
Power of 3の関係性
Power of 3は相場において非常に重要な動きをしています。
そのため、様々な視点からPower of 3を深堀りしていきたいと思います。
Power of 3とローソク足の4本値の関係性
Power of 3は「ローソク足の4本値(OHLC)で同じこと」が言えます。
ローソク足の4本値は最初は必ず、
トレンドと逆方向に価格をつけてから本来の方向に動きます。
ローソク足の陰線:高値をつけてから安値をつける
ローソク足の「陽線の下ヒゲ」と「陰線の上ヒゲ」は、
Power of 3の「Manipulation」であることがわかります。
Power of 3とTurtle Soup(タートルスープ)の関係性
Power of 3と似た動きとして、
「Turtle Soup(タートルスープ)」と呼ばれるトレード手法があります。
軽くタートルズについて説明します。
1980年代に米国のカリスマトレーダーである
リチャード・デニスが友人のウィリアム・エックハートと
「トレーダーは育成できるか」という賭けをしました。
新聞広告で大々的にトレーダー候補生を募集し、
そのなかから精鋭メンバーを選別し、
100万ドルの資金で実際に運用した結果、
彼らは驚異的なパフォーマンスを挙げることに成功しました。
これが伝説のトレーダー集団のタートルズの話です。
彼らのようなブレイクアウト手法を使用するトレーダーが、
エントリーしそうなところでダマシかけて、ストップ狩りをするのが、
「Turtle Soup(タートルスープ)」です。
つまり、タートルズブレイクアウトを逆手に取った戦略です。
Turtle Soup(タートルスープ)のダマシの動きは、
Power of 3の「Manipulation」であることがわかると思います。
Power of 3と時間帯の関係性
Power of 3は3大市場の時間帯の動きからもどこで何が発生するかがわかります。
ロンドン時間:操作フェーズ
NY時間:分配フェーズ
という流れでも見ることができます。
Power of 3の考え方とKillzones(キルゾーン)の考え方を組み合わせた場合、
以下のような例を出すことができます。
Power of 3のトレード
Power of 3のトレードですが、多くのトレーダー狙うべきは、
「Turtle Soup(タートルスープ)後のManipulationからDistribution」です。
これはローソク足の「ヒゲから実体にかけて」です。
また、どこで「陽線の下ヒゲ」もしくは「陰線の上ヒゲ」が発生するのかというタイミングも
Killzones(キルゾーン)を理解してれば、
London KillzoneやNY Killzoneなどの動きを待ってからエントリーすることができます。
Power of 3のまとめ
Power of 3はスマートマネーのダマシを行い、
本来のトレンド方向に進むまでの流れを表しております。
Power of 3を理解することで、自分たちはダンプマネーになることなく、
その後のスマートマネーのトレンド方向に追随することができます。
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