練行足と平均足をハイブリッドした『練行足平均化チャート』について徹底解説してみました。
練行足平均化チャート

最近は少し暇なので色々とテクニカル分析について試したところ、練行足が興味が湧きました。
練行足は日本発のテクニカル分析指標なのですが、日本では馴染みが薄くあまり使われていません。
しかし、海外ではローソク足に匹敵するほど人気です。
練行足については以下の記事を参照してください。

そんな練行足を平均化させたのが『練行足平均化チャート』です。
そもそも練行足は、オフラインチャートなので、
日足や1時間足などをMTFで分析する必要がなくなります。
また、価格幅を10pipsと設定すれば10pips以下の変動は無視してくれるので、
通常のローソク足に比べてダマシやノイズが少ないです。
この練行足を平均化してよりダマシやノイズのないチャートにしました。
平均足については以下の記事を参照してください。

練行足平均化チャートは『練行足 × 平均足』のいいとこ取りのハイブリッドになります。
| 練行足の特徴 | 平均足の特徴 |
| 非時系列チャート | 時系列チャート |
| ある値幅以上の値動きがあったときに足が表示 | 売買シグナルがわかりやすい |
| 2倍以上の変化が反対方向にあったときに反転 | トレンドに強い |
| 大きなトレンドの流れがわかりやすい | トレンドの転換ポイントが綺麗に見える |
練行足平均化チャートの設定方法
練行足平均化チャートの設定方法について説明してきます。
まずは、必要なファイルなどをダウンロードしましょう。
MT4を設定する
練行足は1分足のデータを基に描画されるので、MT4のヒストリーデータを残していおきます。
・ツール→オプション→エキスパートアドバイザタブ→DLLの使用を許可する→チェック
※2つの数字を大きめな値に変更する

RenkoLiveChartsを設定する
まず最初に『表示させたい通貨ペア』の『1分足チャート』を表示させます。
その後にエキスパートアドバイザーにある
『RenkoLiveCharts』をドラッグアンドドロップしましょう。
パラメーターの入力タブで2つの設定を行います。
・RenkoTimeFrame:マジックナンバーみたいなもの

RenkoBoxSizeは基本的にはデフォルトで良いですが、
通貨ペアによって変わるので以下のサイズを参考にしましょう。
| 銘柄名 | RenkoBoxSize |
| AUDCAD | 6.0 |
| AUDJPY | 6.0 |
| AUDUSD | 6.0 |
| AUS200 | 500 |
| CADJPY | 6.0 |
| EURAUD | 6.0 |
| EURCAD | 6.0 |
| EURGBP | 6.0 |
| EURJPY | 6.0 |
| EURUSD | 6.0 |
| GBPAUD | 6.0 |
| GBPJPY | 6.0 |
| GBPUSD | 6.0 |
| GER30 | 500 |
| Gold | 100 |
| IT40 | 20 |
| JP225 | 20 |
| NETH25 | 25 |
| NZDJPY | 6.0 |
| NZDUSD | 6.0 |
| SPAIN35 | 20 |
| UK100 | 500 |
| US100 | 400 |
| US30 | 2000 |
| USDCAD | 6.0 |
| USDCHF | 6.0 |
| USDJPY | 6.0 |
| USDTRY | 200 |
タイムフレームは時間足の名前に付加される数字です。
マジックナンバーみたいなものなので、数字が被らなければ良いです。
そして全般タブの2つにチェックします。
・全般タブ→外部エキスパートの使用を許可するをチェック

するとこのうような感じでチャートが表示されていると思います。

今回設定した『1分足のチャートウィンドウは閉じないように』しましょう。
というのもオフラインチャートですので、1分足を表示していないと更新されないからです。
練行足平均化チャートを表示させる
まず、メニューにある『ファイル→オフラインチャート』に進みます。
すると、先程タイムフレームで作ったものがあると思います。それを選択しましょう。
私はM2とタイムフレームをツケたのでM2を選択します。

チャート上で、右クリックして以下の2つの設定をします。
・色の設定タブ→ラインチャート→Noneにする

インディケータの中から『Heiken Ashi』をチャートにドラッグして表示されたら完了です。

テンプレートをセットで登録しておく
毎回毎回この作業をするのは面倒なので、
1つの銘柄を1つの組セットのテンプレートを作りましょう。
まず、チャートを今回作成した『RenkoLiveCharts』と『練行足平均化チャート』の2つにします。
画面下部にあるdefaultと表示されたところから名前を付けて保存をしましょう。
名前は『Renko-USDJPY』などで良いです。
この作業を自分が活用したい通貨ペアごとに登録しておきましょう。
練行足平均化チャートとローソク足の動きを比較してみた

練行足平均化チャートとローソク足の動きを比較してみました。
右が練行足平均化チャートで左がローソク足になります。
練行足平均化チャートの方がダマシやノイズが少ないのがわかります。
また、練行足をベースにしているので一定の値幅が動かないと足が描画されません。
練行足平均化チャートの使い方
練行足平均化チャートの使い方について説明します。
平均足のように活用する

基本的には平均足のように活用します。
長い下ヒゲ:下降力が強い→安値を更新していて下降力が強い
陽線でも下ヒゲが伸びている場合は、上昇が失速する可能性があります。
逆に陰線でも上ヒゲが伸びている場合は、下落が失速する可能性があります。
移動平均線

移動平均線も追加するとよりトレンド方向が確認しやすくなります。
チャート上に200EMAと日足の動きを表示するDaily Candleを表示させました。
200EMAよりも下にありますし、
Daily Candleは赤色で全体が1日の動きが下降トレンドであることがわかります。
MACD

練行足平均化チャートはオシレーター系指標も組み合わせも良いです。
MACDを表示させてみました。GCとDCと合わせても上手くトレンドに乗ることができます。
サポレジインジケーター

練行足平均化チャートはサポレジインジケーターと組み合わせはシンプルに良いですね。
オススメのサポレジインジケータは以下の記事を参照してください。

まとめ
練行足平均化チャートはマイナーな分析方法なので、
もしFXにマニアックな方がいれば設定してみるのも良いかなと思います。
もしかするとバッコシハマる可能性がある方もいると思うので試してみてください。



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