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伝説の投資家集団タートルズも使用したDonchian Channels(ドンチャンチャネル)の期間や計算式やインジケーターについて徹底解説してみた

3.5
FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)FXのテクニカル分析

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)とは

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)は、

アメリカの投資家であるリチャード・ドンチャン氏が考案したテクニカル分析の一つになります。

HL(ハイロー)バンド・プライスチャネル・高低線とも呼ばれたりします。

1970年代初頭に開発されたテクニカル指標で、

日本ではかなりマイナーな部類のインジケーターです。

しかし、アメリカの投資家には絶大な人気のトレンドフォロー指標であり、

タートルズというトレーダー集団が用いたことでも有名です。

ボリンジャーバンドと同様に人気があり、様々な手法が研究されています。

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の計算式

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の計算式はシンプルです。

一定期間内の最高値と最安値をラインで表示するだけです。

UPPER BAND = 直近n日の最高値
LOWER BAND = 直近n日の最安値
Mバンド(中間線)  = HバンドとLバンドの平均線
※nは任意で設定

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)とボリンジャーバンドの違い

ドンチャンチャネルは、直近の最高値と最安値を使用してボラティリティを測定します。

ボリンジャーバンドは、平均値からの標準偏差でボラティリティを測定します。

そのため、ドンチャンチャネルでは、価格の異常な変動の影響を直接受けるのに対し、

ボリンジャーバンドはデータを平滑化することで、外れ値の影響が少しマイルドになります。

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の使い方

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の使い方について説明します。

使い方は非常にシンプルで誰でも利用することができます。

まずチャート上で、設定した期間内の最高値と最安値をラインで表示されます。

最高値を結んだラインと最安値を結んだラインと、その中間線が引かれています。

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

ボラティリティを判断できる

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

トレンドの方向性を判断

基本的に順張りで活用します。

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

また、中央にある中央線でトレンドの方向性を確認しながら、

HLバンドの傾きなどでトレンドの強さを判断します。

サポレジラインとして活用

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)はサポレジラインとして活用することもできます。FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル)

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の4週ルール

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)の考案者である、

リチャード・ドンチャン氏は『高値・安値の値動きのパターンの類型』を研究していました。

そこで経験則によると相場は『4週間(20日)』で入れ替わるとして、

過去の20日の高値を上抜きした場合:買いエントリー
過去の20日の安値を下抜きした場合:売りエントリー

というルールを提供しています。非常にシンプルなエントリーやエグジットのルールですが、

このドンチャン4週ルールの有効性は特にスイングトレードでは評価されています。

ちなみにこの4週ルールの優位性は、

『タートル流投資の魔術』『究極のトレーディングガイド』などの本に詳しく解説されています。

タートルズと呼ばれるトレード集団が、4週ルールの変形である29日ブレイクアウトを用いて、

開始1年で1人当たり平均約100%のリターンを上げたとも言います。

この話は米国であまりに有名になってしまったために、

逆に彼らの手法を狙い撃ちするトレード手法が登場してしまったため、

その効果も薄れてしまています。

チャネルブレイクアウト

4週ルールをベースにしたチャネルブレイクアウトという手法があります。

これは過去40日と過去20日を併用した順張り手法で、

以下のルールでエントリー、エグジットのシグナルとします。

・40日バンドの高値抜け:買いエントリー
・20日バンドの安値抜け:決済
・40日バンドの安値抜け:売りエントリー
・20日バンドの高値抜け:決済

オープニングレンジ・ブレイクアウト(ORB)

オープニングレンジ・ブレイクアウト(ORB)は、

過去n期間の値動きの平均値(ATR)を基準にして、

『ある足が始値から基準値のX%以上動いたら』その方向にエントリーします。

例えば、過去3期間の安値–高値の平均値が10万円でXが70%した場合、

次の足で始値から7万円上に動いた時点で買いでエントリーします。

この手法は、ラリーウィリアムズの『短期売買法』などで解説されています。

情報をわかりやすくまとめました。

〜レンジの定義〜
直近のn本分の足のレンジ(高値-安値)の平均値

〜抜け幅〜
・始値〜高値(平均値を基準)を抜けた場合→上昇トレンド→ロングエントリー
・始値〜安値(平均値を基準)を抜けた場合→下降トレンド→ショートエントリー

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)のインジケーター

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)のインジケーターは、

MT4に標準搭載されていないので、オススメのインジケーターを何種類かご紹介します。

HiLobands

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル) インジケーター

HiLobandsは2本の線のみを表示しているインジケーターです。

こちらは中間線が無いのでよりシンプルなインジケーターになります。

HiLobandsのダウンロードはこちら

Donchian Channels

FX Donchian Channels(ドンチャンチャネル) インジケーター

Donchian Channelsは中間線が表示されているインジケーターになります。

こちらのほうがオーソドックスになるので、私はこちらが活用しやすいと思います。

Donchian Channelsのダウンロードはこちら

まとめ

Donchian Channels(ドンチャンチャネル)は、

アメリカではボリンジャーバンド並に活用されているインジケーターですので、

もし興味があればぜひ活用してみてください。

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