フォーメーション分析とは
FXのチャートには様々なパターンが存在しています。
フォーメーション分析とは過去に幾度と出現した値動きをパターンに当てはめて分析する手法です。
多くのトレーダーは過去のチャートから未来を予測しています。
過去に多く出現するチャートパターンは、
多くのトレーダーも同じ目線で分析していることから高い優位性があります。
チャートパターンを覚えておくと、今後将来的にチャートが同じ形になった場合に
その後の値動きを予想する際に役に立ちます。
フォーメーション分析は大きく分けると2つのパターンに分かれます。
トレンド相場で天井や底付近でトレンド転換するパターンがあります。
これをリバーサルフォーメーションと呼びます。
現状のトレンドの買われ過ぎや売られすぎ状態から、
しばらく調整するための休止パターンをコンティニュエーションフォーメーションと呼びます。
・コンティニュエーションフォーメーション(トレンド継続型)
今回はそんなFXのチャートパターンを徹底網羅してみました。
リバーサル・フォーメーション(トレンド反転型)のチャートパターン
トレンド相場で天井や底付近でトレンド転換するパターンがあります。
これをリバーサル・フォーメーションと呼びます。
具体的なリバーサル・フォーメーションを紹介していきます。
・トリプルトップ/トリプルボトム
・ヘッドアンドショルダー/逆ヘッドアンドショルダー
・ソーサートップ/ソーサーボトム
・スパイクトップ/スパイクボトム
ダブルトップ・ダブルボトム
よく現れるチャートパターンの代表格はダブルトップ・ダブルボトムになります。
ダブルトップ・ダブルボトムは、
上昇トレンド(下降トレンド)中にに上値(下値)が詰まり、
2つの山(谷)を形成する動きなった後に真ん中の谷(ネックライン)を割り込むと
トレンド転換して下落が強くなるというパターンです。
ダブルボトム:2つの谷を形成したパターン。
また、このダブルトップやダブルボトムは3つの山と谷のパターンがあります。
高値安値が同値のパターンは、出現頻度が高くオーソドックスなパターンです。
高値切り下げ・安値切り上げパターンは最も成功頻度が高いパターンです。
積極的に狙っていくのがオススメです。
高値切り上げ・安値切り下げパターンは、成功確率が低いパターンです。
ダイバージェンスなどと組み合わせるのが良いでしょう。
ダブルトップとダブルボトムのエントリータイミングは、以下のようになります。
・もう一度ネックラインに戻るタイミング
トリプルトップ/トリプルボトム
トリプルトップ・トリプルボトムも有名なチャートパターンとなります。
トリプルトップ・トリプルボトムは、
ダブルトップ・ダブルボトムの山と谷が3つになったパターンです。
トリプルボトム:3つの谷を形成したパターン。
トリプルトップ・トリプルボトムのエントリータイミングは、以下のようにになります。
・もう一度ネックラインに戻るタイミング
ヘッドアンドショルダー/逆ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーはチャートの形が頭と2つの肩のように見えることから
ヘッドアンドショルダーと呼ばれています。別名三尊とも呼ばれます。
ヘッドアンドショルダーは真ん中の山が一番大きく形成された後に、
2つの谷を結んだネックラインを割り込むとトレンド転換します。
逆ヘッドアンドショルダー:3つの谷の中で、真ん中の谷が一番大きく形成されたパターン。
ヘッドアンドショルダー・逆ヘッドアンドショルダーのエントリータイミングは、
以下のようになります。
・もう一度ネックラインに戻るタイミング
ソーサートップ/ソーサーボトム
ソーサートップ・ソーサーボトムは文字通り半円型の形を形成するチャートパターンです。
ソーサーとは、コーヒーカップの受け皿(ソーサー)から由来しています。
ソーサートップは上昇後に緩やかに弧を描くようにネックラインを割れるとトレンド転換します。
ソーサーボトムは下落後に緩やかに弧を描くようにネックラインを割れるとトレンド転換します。
ソーサーボトム:下落後に緩やかに弧を描くパターン。
スパイクトップ・スパイクボトム
スパイクトップ・スパイクボトムはV字型のチャートパターンです。
急激に価格変動が起きた後に急激に値を戻すパターンです。
大きな値動きなので、ローソク足などを見るとヒゲになることも多いです。
また、重要な指標発表時やセリングクライマックス時の値動きなどで出現しやすいです。
スパイクトップは急激にV時字型に上昇した後に、
急激に下落してネックラインを割り込むとトレンド転換します。
スパイクボトムは急激にV字型に下落した後に、
急激に上昇してネックラインを割り込むとトレンド転換します。
スパイクボトム:急激にV字型に下落した後に、急激に上昇するパターン。
スパイクトップ・スパイクボトムのエントリータイミングは、以下のようになります。
コンティニュエーション・フォーメーション(トレンド継続型)のチャートパターン
現状のトレンドの買われ過ぎや売られすぎ状態から、
しばらく調整するための休止パターンをコンティニュエーション・フォーメーションと呼びます。
コンティニュエーション・フォーメーション後は元のトレンドを継続する動きとなります。
また、リバーサル・フォーメーションと比べるとパターン形成期間が短くなります。
具体的なコンティニュエーション・フォーメーションについてご紹介します。
・上昇ウェッジ/下降ウェッジ
・上昇レクタングル/下降レクタングル
・上昇ペナント/下降ペナント
・上昇逆ペナント/下降逆ペナント
・アセンディングトライアングル/ディセンディングトライアングル
上昇フラッグ・下降フラッグ
フラッグは、トレンドの途中で出現するパターンです。
フラッグの由来は旗のように見えることから名付けられました。
一時的な反動がありますが、その後元のトレンド方向に動くが続きます。
この一時的な反動を『調整』とも言います。
上昇フラッグは売りの調整の勢いが弱まり再度トレンド方向に動くパターンです。
下降フラッグは買いの調整の勢いが弱まり再度トレンド方向に動くパターンです。
下降フラッグ:買いの調整の勢いが弱まり再度トレンド方向に動くパターン。
上昇ウェッジ/下降ウェッジ
ウェッジは、フラッグとは違い徐々に先端が先細りになるパターンです。
上昇ウェッジは上方向に先細りになり上にブレイクするパターンです。
下降ウェッジは下方向に先細りになり下にブレイクするパターンです。
下降ウェッジ:下方向に先細りになり下にブレイクするパターン。
上昇レクタングル/下降レクタングル
レクタングルは、サポートラインとレジスタンスラインの水平ラインをもみ合いになり
再度トレンド方向にブレイクしていくパターンです。
上昇レクタングルはもみ合い後にレジスタンスラインをブレイクするパターンです。
下降レクタングルはもみ合い後にサポートラインをブレイクするパターンです。
下降レクタングル:もみ合い後にサポートラインをブレイクするパターン。
上昇ペナント/下降ペナント
ペナントは、徐々に値動きが収縮していき、均衡が崩れた方向に価格が大きく動き出します。
値動きが収縮するような動きとなり、均衡が崩れた方に価格が勢いづくパターンです。
下降ペナント:値動きが収縮して均衡が下にブレイクするパターン。
上昇ペナント・下降ペナントのエントリータイミングは、
チャートの三角形が上辺と下辺のどちらかをブレイクしたタイミングになります。
上昇逆ペナント/下降逆ペナント
上昇逆ペナント・下降逆ペナントとは、ペナントの逆の動きになります。
最初は値動きが小さいものの徐々に大きくなり価格が勢いづきます。
上昇逆ペナントは、上値は切り上がり、下値は切り下がりながら上放れするパターンです。
下降逆ペナントは、上値は切り上がり、下値は切り下がりながら下放れするパターンです。
下降逆ペナント:上値は切り上がり、下値は切り下がりながら下放れするパターン
アセンディングトライアングル・ディセンディングトライアングル
アセンディングトライアングルとは、
保ち合いの中で、買いが徐々に強くなりブレイクするパターンです。
買いの力が優勢にならない時に現れるチャートパターンです。
ディセンディングトライアングルとは、
保ち合いの中で、売りが徐々に強くなりブレイクするパターンです。
ディセンディングトライアングル:保ち合いの中で、売りが徐々に強くなりブレイクするパターン
アセンディングトライアングルのエントリータイミングは、以下のようになります。
・レジスタンスラインに一度戻り反発したタイミング
ディセンディングトライアングルのエントリータイミングは、以下のようになります。
・サポートラインに一度戻り反発したタイミング
まとめ
回はフォーメーション分析についてご紹介しました。
本記事に記載しているチャートパターンは過去にも多く出現したチャートパターンになります。
チャートパターンを上手く活用してより精度の高いトレードを行ってください。
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