SMCの『Breaker Block(ブレイカーブロック)』とは?Order Blockとの違いと見つけ方・エントリーへの使い方について徹底解説してみた
SMC/ICT系で使われる「Breaker Block(ブレイカーブロック)」の定義、Order Blockとの違い、流動性の刈り取りとMarket Structure Shiftを使った見つけ方、エントリーへの使い方まで初心者向けに整理します。

- Breaker Block(ブレイカーブロック)とは何か
- Breaker BlockとOrder Blockの違い
- Breaker Blockの見つけ方(チャート上の手順)
- Breaker Blockをエントリーへ使う方法
- Breaker Blockを使う際の注意点
せっかく引いたOrder Block(オーダーブロック)で
反発を待っていたのに、そのままゾーンを突き抜けられて
含み損を抱えた経験はないでしょうか。
実はそのゾーンは、突き抜けられた時点で
役割を終えたわけではありません。
SMC(スマートマネーコンセプト)やICT(Inner Circle Trader)系の
解説では、ブレイクされたOrder Blockが反対側の
サポート・レジスタンスとして機能し直すことがある、
という考え方が紹介されています。
この記事では、Breaker Blockの定義、Order Blockとの違い、
見つけ方、エントリーへの使い方まで整理します。
・Breaker Block(ブレイカーブロック)の定義と成り立ち
・Order Blockとの違い(役割が反転する仕組み)
・チャート上でのBreaker Blockの見つけ方
・エントリーへの使い方と注意点
Breaker Block(ブレイカーブロック)とは何か
Breaker Blockとは、いったん機能を失ったOrder Blockが、
役割を反転させて再び意識される価格帯のことです。
まずは名前の由来と基本的な考え方を確認します。
名前の由来と基本的な考え方
Breaker Block(ブレイカーブロック)は、
ICT(Inner Circle Trader)と呼ばれるトレーダーが広めた
SMC系の用語の一つで、「ブレイクされたブロック」という
そのままの意味を持ちます。
SMC(スマートマネーコンセプト)全体の考え方はこちらの記事で基本の考え方と全体像を解説しています。
Order Blockが「無効化」されるとはどういうことか
Order Blockは本来、大口投資家(スマートマネー)の
注文が集中したとされ反発が期待されるゾーンですが、
相場では、このOrder Blockを価格が
そのまま突破してしまうことがあります。
ICT系の解説では、この状態を無効化(invalidation)と呼び、
Breaker Blockが生まれる前提条件としています。
Breaker BlockとOrder Blockの違い
両者は似た価格帯のため混同されやすい概念ですが、役割の違いを整理しておきましょう。
Order Blockは「まだブレイクされていない」ゾーン
Order Blockは、反転前の最後の陽線・陰線を基準に引く、
「これから反発するかもしれない」段階のゾーンです
(引き方は後述のOrder Block記事を参照)。
Breaker Blockは役割が反転したゾーン
一方Breaker Blockは、そのOrder Blockが
一度ブレイクされたあとに生まれる「二段階目」のゾーンです。
サポートだったBullish Order Blockが下抜けられると
Bearish Breaker Block、レジスタンスだった
Bearish Order Blockが上抜けられるとBullish
Breaker Blockへ転じます。
見分け方を表で整理する
| 比較項目 | Order Block | Breaker Block |
|---|---|---|
| 成立の前提 | 反転前の陽線・陰線 | Order Blockの無効化(ブレイク) |
| 役割 | 反発が期待されるゾーン | 反転したサポート/レジスタンス |
| できるタイミング | 反転の起点になった時点 | Order Blockが破られた後 |
| Bullish/Bearishの向き | 元の反転方向のまま | 元のOrder Blockと反対向き |
Breaker Blockの見つけ方(チャート上の手順)
実際のチャート上でBreaker Blockをどう見つけるのか、手順で整理します。
手順1:起点となるOrder Blockを特定する
まずは通常のOrder Blockと同じ手順で、反転の起点になった
陽線・陰線を基準にゾーンを引きます(後述のOrder Block記事を参照)。
手順2:流動性の刈り取りとMarket Structure Shiftを確認する
次に、Order Blockが突き抜けられ高値・安値が更新される
「流動性の刈り取り」と、トレンド転換を示す
Market Structure Shift(構造転換)が揃っているかを確認します。
①元になるOrder Blockが存在する
②そのゾーンが価格に突き抜けられる(流動性の刈り取り)
③Market Structure Shift(構造転換)が伴う
④ブレイクされたゾーンへ価格が戻る(リテスト)
具体的な数値と時間軸でイメージする(仮の例)
手順1〜2の流れを、仮のUSD/JPYの数値と
時間軸で確認してみます
(実際の値動きを保証するものではありません)。
ローソク足の並び(罫線イメージ・仮の値動き、①〜④は上の目安と対応) 陽 陽 陽 ▲▲▲ → 陰 陰 陰 陰 ▼▼▼▼ → 陰 陰 陽 陽 ▲ → 陽 陽 陰 陰 ▼ ①150.00〜150.20円で反発 ②③149.90円まで下抜け ③構造転換 ④150.00〜150.20円で反落
同じ価格帯でも、無効化の前後で役割が
逆転する点がBreaker Blockの特徴です。
①日足:150.00円〜150.20円付近の反発済み安値ゾーンを確認する
②4時間足:そのゾーンをBullish Order Blockとして引く
③1時間足:149.90円まで下抜け、高安値更新(流動性の刈り取り)を確認する
④1時間足:下抜け後に安値切り上げの構造転換を確認する
⑤15分足:150.00円〜150.20円まで戻る「リテスト」の反応を確認する
自分のチャートでも同じ手順を確認してみてください。
Breaker Blockをエントリーへ使う方法
Breaker Blockを見つけたあとのエントリー方法を整理します。
上位足でゾーンを特定し下位足で精度を上げる
日足や4時間足で候補ゾーンを特定したら、
1時間足や15分足など下位足に切り替えて値動きを確認し、
後述のMarket Structure記事で扱うBOS
(Break of Structure、高値・安値更新による
トレンド継続のサイン)や
CHoCH(Change of Character、トレンド転換の兆し)と
あわせて確認すると精度を上げやすいとされています。
検出を補助するインジケーターの例
手作業でゾーンを引く前に、TradingViewの
パブリックライブラリで「Smart Money Concepts
(SMC) [LuxAlgo]」と検索すると、Order Blockや
Breaker Block系のゾーンを自動表示してくれる
無料インジケーターが見つかります。
自動描画は候補の提示にとどまるため、
Market Structureやリテストの反応と
必ず併用して判断しましょう
リテスト(戻り)を待つエントリーの考え方
Breaker Block成立直後に飛び乗らず、価格が一度
そのゾーンまで戻る「リテスト」を待ってから、
小さな構造転換や勢いのある陽線・陰線が
見られるかを確認材料にする考え方がよく紹介されます。
FVGとの重複を確認するUnicorn Modelとの関係
Breaker BlockはFVG(Fair Value Gap、
価格帯が飛ぶ隙間状のゾーン)と重複した
価格帯を狙う手法とセットで語られることもあり、
その代表例が後述するUnicorn Modelです。
Breaker Block単体より根拠を重ねられる点が特徴とされています。
Breaker Blockを使う際の注意点
Breaker Blockを使ううえで押さえておきたい注意点を整理します。
だましのリテストが起こりやすい場面
Breaker Blockまで価格が戻ってきても、そのまま反発せず
さらにブレイクされる「だまし」のケースも珍しくありません。
重要な経済指標の発表前後は値動きが荒くなりやすい点にも注意しましょう。
・リテストが来た時点で反応を確認せず即エントリーする
・だましでさらにブレイクされても損切りを引き延ばす
・Market StructureやFVGを確認せずゾーンだけで判断する
断定的な判断にしないための心構え
Breaker Blockは、あくまで反応しやすいとされる候補であり、
必ずそこで反発するとは決まっていません。
・「反応しやすい候補ゾーン」として扱う
・Market StructureやFVGと組み合わせて確認する
・だましの可能性を前提にリスク管理を先に決めておく
Breaker BlockとMarket Structure・関連概念との関係
Breaker Blockは単独の概念ではなく、SMCの他の考え方と
セットで語られます。関連記事とあわせて確認しましょう。
Market Structureとの組み合わせ方
Breaker Blockの成立にはMarket Structure Shiftの確認が
欠かせません。BOSやCHoCHの見分け方は、
SMC(スマートマネーコンセプト)で重要な「Market Structure」について徹底解説してみたで
整理しています。
Order Block記事で基礎を確認する
Breaker Blockの理解には、Order Blockの引き方の
理解が前提になります。先に
Order Block(オーダーブロック)とは?使い方やインジケーターについて徹底解説してみたを
読んでおくと理解しやすくなります。
Unicorn Model記事でFVGとの組み合わせ手法を確認する
Breaker BlockとFVGを組み合わせた具体的な手法は、
SMC(スマートマネーコンセプト)の鉄板トレード手法「Unicorn Model」について徹底解説してみたで
エントリー例まで解説しています。
よくある質問
よくある質問を整理します。
Breaker BlockとOrder Blockの違いは何ですか?
Order Blockは「反発前」の段階のゾーン、
Breaker Blockはブレイクされた後に役割を反転させ、
機能し直すゾーンです。
Bullish Breaker Blockはどんな時にできますか?
レジスタンスだったBearish Order Blockが上に突き抜けられ、
Market Structure Shiftが伴うと、そのゾーンは
Bullish Breaker Block(サポート想定)に変わります。
Breaker Blockだけでエントリーしていいですか?
Breaker Block単体をエントリーの根拠にするのは
推奨しにくく、Market StructureやFVGとの重複、
リテスト時の反応とあわせて判断するのが基本です。
Breaker BlockとMitigation Blockは同じですか?
どちらもOrder Blockから派生した用語ですが、
一般的には別の概念として区別されます。
Breaker Blockは、無効化されたOrder Blockが
反対側のサポート・レジスタンスへ役割を
反転させたものを指すのに対し、
Mitigation Blockは未達成のOrder Blockまで
価格が戻り、建玉が部分的に決済されると
考えられる水準を指す、という整理が一般的です。
①この記事で定義とOrder Blockとの違いを押さえる
②Order Block記事で引き方の基礎を確認する
③Market Structure記事でBOS・CHoCHを整理する
④Unicorn Model記事でFVGとの組み合わせを確認する
⑤少額やデモで実際のチャートに当てはめて検証する
SMCの『Breaker Block(ブレイカーブロック)』とは?Order Blockとの違いと見つけ方・エントリーへの使い方について徹底解説してみた:まとめ
Breaker Block(ブレイカーブロック)は、
一度ブレイクされて無効化されたOrder Blockが、
役割を反転させて反対側のサポート・レジスタンスとして
機能し直すとされる価格帯です。
Order Blockが「反発前」のゾーンであるのに対し、
Breaker Blockは「ブレイクされた後」のゾーンである点が
両者の大きな違いです。
まずは自分がよく見るチャートで、過去にブレイクされた
Order Blockを探し、その後どちらの役割で
機能したかを振り返ってみてください。
それだけでBreaker Blockの成り立ちが理解しやすくなります。