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FXの損益計算のやり方をpips計算式・損益率・確定申告の視点でわかりやすく解説してみた

FXの損益計算のやり方を、pipsの計算式、レバレッジを絡めた損益率、含み損益と確定損益の違い、年間損益の集計の考え方まで整理して解説します。1ロットの金額換算は別記事で扱っています。

FXの損益計算のやり方を解説する記事のアイキャッチ画像。pips計算式・損益率・確定申告の視点を紹介
この記事でわかること
  • FXの損益計算の全体像:何を求めれば損益がわかるか
  • FX pips計算方法:円がらみ・クロス通貨での違い
  • 通貨ペアごとの1pipsあたりの価値を比較する
  • レバレッジを絡めた損益率の計算方法
  • 含み損益と確定損益の違いを理解する

「含み益が3万円あったのに、決済したら金額が違った」。

そんな経験をしたことはないでしょうか。

実はその差の正体は、pipsの計算方法や、
含み損益と確定損益の違いを知らないことにあるケースがほとんどです。

FXの損益は、pipsの値動きだけでなく、
取引数量やレバレッジ、スワップポイント、決済のタイミングによっても変わります。

この記事では、FXの損益計算のやり方を、
pipsの計算式、レバレッジを絡めた損益率、
含み損益と確定損益の違い、年間の集計の考え方まで順番に整理します。

1ロットあたりの証拠金や金額換算については、以下の記事で先に解説しているため、
本記事ではロットの金額換算そのものには触れず、損益計算の考え方に絞って説明します。

FXの1ロットは実際いくらになるのか計算方法についてわかりやすく解説してみた

FXの損益計算で押さえる3つの視点
1. pipsと取引数量から出す損益額
2. 証拠金に対する損益率(レバレッジの影響)
3. 含み損益と確定損益、年間の集計方法
  1. FXの損益計算の全体像:何を求めれば損益がわかるか
    1. FXの損益は「値動き」と「取引数量」で決まる
    2. 損益計算に必要な3つの要素
    3. 損益計算の前に確認したい通貨ペアの表示ルール
  2. FX pips計算方法:円がらみ・クロス通貨での違い
    1. pipsとは何か
    2. 円がらみ通貨ペアのpips計算式
    3. 円がからまない通貨ペアのpips計算式
  3. 通貨ペアごとの1pipsあたりの価値を比較する
    1. 主要通貨ペアの1pips価値の目安
    2. 取引通貨量を変えると1pipsの価値も変わる
    3. 通貨ペア・数量の違いは資金管理にも影響する
  4. レバレッジを絡めた損益率の計算方法
    1. 損益率とは何を表す数字か
    2. 証拠金に対する損益率の計算式
    3. レバレッジが高いほど損益率のブレが大きくなる
  5. 含み損益と確定損益の違いを理解する
    1. 含み損益(評価損益)とは
    2. 確定損益とは
    3. 含み損益と確定損益で扱いが変わる場面がある
  6. スワップポイントを含めた損益計算のやり方
    1. スワップポイントとは
    2. スポット損益とスワップ損益を合算する考え方
    3. 長期保有ポジションの損益計算で注意する点
  7. 年間の損益を集計する考え方
    1. 年間の確定損益をどう合計するか
    2. なぜ年間集計が重要になるのか
    3. 集計を後回しにすると損益の全体像を見失いやすい
  8. FXの損益計算に関するよくある質問
    1. Q. 含み損は確定申告の計算に含まれますか
    2. Q. スワップだけの利益も損益計算に含めますか
    3. Q. 損益計算を自分で毎回計算する必要がありますか
  9. FXの損益計算のやり方をpips計算式・損益率・確定申告の視点でわかりやすく解説してみた:まとめ

FXの損益計算の全体像:何を求めれば損益がわかるか

損益計算というと難しく感じますが、必要な要素を分けると理解しやすくなります。

FXの損益は「値動き」と「取引数量」で決まる

FXの損益は、決済レートと約定レートの差に、取引した通貨量を掛けて求めます。

値動きの大きさが同じでも、取引数量が大きいほど損益額も大きくなります。

損益計算に必要な3つの要素

損益を求めるには、次の3つの数字を確認します。

・エントリーレートと決済レートの差(pips)
・取引した通貨量(何ロットか)
・買いポジションか売りポジションか

売りポジションの場合は、レートが下がるほど利益になる点に注意してください。

損益計算の前に確認したい通貨ペアの表示ルール

通貨ペアによって、小数点以下の何桁目を1pipsとするかが異なります。

米ドル/円などの円がらみのペアは、小数点第2位(0.01円)が1pipsです。

ユーロ/米ドルなど円がからまないペアは、
小数点第4位(0.0001)が1pipsとして扱われます。

この違いを知らないまま計算すると、損益額が実際と大きくずれてしまいます。

FX pips計算方法:円がらみ・クロス通貨での違い

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pipsの計算式は、通貨ペアの種類によって式の一部が変わります。

pipsとは何か

pipsとは、通貨ペアの値動きを表す共通の単位です。

「何円動いたか」ではなく「何pips動いたか」で、
値動きの大きさを比較できるようにしています。

pips(ピップス)
FXの値動きの大きさを表す共通単位。
通貨ペアごとに、1pipsが示す小数点の桁が異なる。

円がらみ通貨ペアのpips計算式

米ドル/円やユーロ/円など、円がらみの通貨ペアでは次の式で損益を求めます。

損益(円) = 獲得pips × 0.01 × 取引通貨量

たとえば米ドル/円を100.00円で買い、101.00円で決済した場合、
獲得pipsは100pipsです。

1万通貨の取引なら、
100pips × 0.01 × 10,000通貨 = 10,000円の利益になります。

円がからまない通貨ペアのpips計算式

ユーロ/米ドルなど、円がからまない通貨ペアでは式が異なります。

損益(米ドル) = 獲得pips × 0.0001 × 取引通貨量

たとえばユーロ/米ドルを1.1000で買い、1.1050で決済した場合、
獲得pipsは50pipsです。

1万通貨の取引なら、
50pips × 0.0001 × 10,000通貨 = 50米ドルの利益になります。

この式で出た金額は米ドルなど外貨建てのため、
実際の円損益は決済時の為替レートで円に換算し直す必要があります。

米ドル/円が150円なら、
50米ドル × 150円 = 7,500円が円換算した損益の目安です。

通貨ペアごとの1pipsあたりの価値を比較する

同じ1pipsの値動きでも、通貨ペアや取引数量によって金額は変わります。

主要通貨ペアの1pips価値の目安

1万通貨(0.1ロット)を取引した場合の、1pipsあたりの価値の目安は次のとおりです。

通貨ペア 1pipsの単位 1万通貨での目安
米ドル/円 0.01円 約100円
ユーロ/円 0.01円 約100円
ポンド/円 0.01円 約100円
ユーロ/米ドル 0.0001ドル 約1ドル(円換算は別途必要)

為替レートは常に変動するため、上記の金額はあくまで目安として確認してください。

取引通貨量を変えると1pipsの価値も変わる

取引通貨量を増やすほど、1pipsあたりの損益額も比例して大きくなります。

1,000通貨なら1pipsあたり約10円、1万通貨なら約100円、
10万通貨(1ロット)なら約1,000円が目安です。

通貨ペア・数量の違いは資金管理にも影響する

1pipsの価値が大きい通貨ペアほど、少ない値動きで損益が大きく振れます。

自分の資金に対してどのロット数が適正かは、以下の記事で詳しく解説しています。

FXの資金管理で重要な適正なロット数を調節するオススメの決め方や計算についてまとめてみた

レバレッジを絡めた損益率の計算方法

損益額だけでなく、証拠金に対してどれだけ増減したかを見る指標もあります。

損益率とは何を表す数字か

損益率とは、証拠金に対する損益の割合のことです。

同じ損益額でも、証拠金が小さいほど損益率は大きくなります。

証拠金に対する損益率の計算式

損益率(%) = 損益額 ÷ 証拠金 × 100

たとえば証拠金10万円に対して、損益が2万円出た場合の損益率は20%です。

レバレッジが高いほど損益率のブレが大きくなる

レバレッジが高い口座ほど、少ない証拠金で大きな取引数量を動かせます。

その分、同じ値動きでも損益率の変動幅は大きくなります。

国内の個人向け店頭FXにはレバレッジ25倍までの規制がありますが、
海外業者ではより高いレバレッジを扱う場合もあります。

損益率が大きく振れるほどリスクも高まるため、
証拠金維持率とあわせて確認する習慣が必要です。

含み損益と確定損益の違いを理解する

FXの損益には、まだ確定していない損益と確定した損益の2種類があります。

含み損益(評価損益)とは

含み損益とは、ポジションを保有したまま計算した時点での損益です。

決済していないため、その後の値動き次第で金額は変動します。

確定損益とは

確定損益とは、実際に決済したことで金額が確定した損益です。

決済した時点の損益額から、その後変わることはありません。

含み損益と確定損益
含み損益: 未決済ポジションの評価上の損益
確定損益: 決済によって金額が確定した損益

含み損益と確定損益で扱いが変わる場面がある

一般に、税務上の課税対象になるのは決済して確定した損益だけとされています。

含み損益がどれだけ出ていても、決済しない限りその年の課税対象には含まれません。

ただし取扱いは制度や個人の状況によって異なるため、
最終的には国税庁の情報や税理士に確認してください。

スワップポイントを含めた損益計算のやり方

ポジションを保有すると、値動きによる損益とは別にスワップポイントが発生します。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、通貨ペア間の金利差から生じる調整額のことです。

保有する通貨の組み合わせや方向によって、受け取りになる場合も支払いになる場合もあります。

スポット損益とスワップ損益を合算する考え方

トータル損益 = 為替差損益(スポット損益) + スワップ損益

値動きによる損益だけを見ていると、長期保有時の実際の損益を見誤ることがあります。

長期保有ポジションの損益計算で注意する点

スワップポイントは、通貨ペアや業者、市場環境によって変動します。

過去のスワップ実績が、そのまま将来も続くとは限りません。

保有期間が長くなるほど、定期的な見直しが必要になります。

年間の損益を集計する考え方

FXの確定損益は、1年間の合計で見て初めて意味を持つ数字になります。

年間の確定損益をどう合計するか

年間の確定損益は、その年に決済した為替差損益とスワップ損益の合計です。

含み損益は含めず、実際に決済した取引だけを合計する点がポイントです。

なぜ年間集計が重要になるのか

多くのFX会社は、取引履歴から年間損益を集計できるレポートを用意しています。

年間の確定損益は、確定申告が必要かどうかを判断する材料にもなります。

具体的な申告要否や税率については状況によって異なるため、
国税庁の情報や税理士に確認してください。
本記事では損益計算の考え方に絞って説明しています。

年内に含み損のポジションを決済すると、その年の確定損益に反映されます。
決済判断そのものは相場観次第ですが、年間集計の視点として知っておくと役立ちます。

集計を後回しにすると損益の全体像を見失いやすい

取引のたびに損益を確認していても、年間トータルでは把握できていないケースがあります。

月単位・年単位で確定損益を集計する習慣をつけると、
自分の資金管理の状態を客観的に振り返りやすくなります。

FXの損益計算に関するよくある質問

ここまでの内容と重なる部分もありますが、よくある疑問をあらためて整理します。

Q. 含み損は確定申告の計算に含まれますか

含み損は、決済していない限りその年の確定申告の計算には含まれません。
年内に決済して確定損益にするかどうかで、集計される損益の内容が変わります。

Q. スワップだけの利益も損益計算に含めますか

受け取ったスワップポイントも、為替差損益とあわせて年間の損益に含めて計算します。
どちらか一方だけを見て判断しないようにしてください。

Q. 損益計算を自分で毎回計算する必要がありますか

多くのFX会社は、取引履歴から損益を自動集計できる機能を提供しています。
仕組みを理解したうえで、実際の集計はツールを活用すると効率的です。

FXの損益計算のやり方をpips計算式・損益率・確定申告の視点でわかりやすく解説してみた:まとめ

FXの損益計算は、pipsと取引数量から出す損益額、証拠金に対する損益率、
含み損益と確定損益の違い、年間の集計方法という視点に分けると整理しやすくなります。

通貨ペアによってpipsの単位や、1pipsあたりの価値が異なる点にも注意してください。

含み損益は決済するまで確定せず、税務上の課税対象になるのは確定した損益のみとされています。

年間の確定申告を意識するなら、その年に決済した損益の合計で考える習慣をつけましょう。

まずは自分が保有中、または直近で決済したポジションを1つ選び、
今回の計算式にレートと取引数量を当てはめて、
実際の損益額を自分で計算し直してみてください。

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