MMXM(Market Maker Model)とは?MMBM・MMSMの見分け方とマルチタイムフレーム分析での使い方についてわかりやすく解説してみた
MMXM(Market Maker Model)を、SMC全体の基礎解説では扱いきれなかった実践レベルまで深掘り。MMBM・MMSMの値動きの型、チャート上での見分け方、Power of 3・IPDAフローとの対応、マルチタイムフレーム分析での具体的な使い方を整理します。

- MMXM(Market Maker Model)とは何か(前提の整理)
- MMXMとPower of 3・IPDAフローの関係
- MMBM(Market Maker Buy Model)の値動きの型
- MMSM(Market Maker Sell Model)の値動きの型
- チャート上でMMBM/MMSMを見分ける実践手順
「MMXMって結局、上位足の押し目や戻りと何が違うの?」
SMC(スマートマネーコンセプト)やICT系の解説では、
MMXMは「MMBM(買い)とMMSMの総称」という基礎定義で終わりがちで、
見分け方までは踏み込みません。
この記事では基礎用語を整理したうえで、MMBM・MMSMの値動きの型、見分け方、
Power of 3・IPDAフローとの対応、
MTF分析での使い方まで実践レベルで深掘りします。
この記事で分かること
・MMXMの基礎定義とMMBM/MMSMの違い
・Power of 3・IPDAフローとの対応関係
・MMBM/MMSMの値動きの型(段階ごとの流れ)
・チャート上での見分け方の実践手順
・マルチタイムフレーム分析での使い方
MMXM(Market Maker Model)とは何か(前提の整理)
まずはMMXMの基礎定義を短く整理します。
用語の全体像は後述するSMC全体像の記事で解説しているため、ここでは要点だけに絞ります。
MMXMの基本定義とMMBM・MMSMの違い
MMXMは「Market Maker Model」の略称です。
IPDA(Interbank Price Delivery Algorithm)のアルゴリズムをベースにした売買プログラムの型だとされ、
買い方向を「MMBM」、売り方向を「MMSM」と呼び分けます。
用語メモ
MMXM=MMBM/MMSMの総称MMBM=買い方向の値動きの型MMSM=売り方向の値動きの型
SMC全体像の中でMMXMがどこに位置するか
MMXMは、Order Block・流動性・Market Structureなど他のSMC概念と組み合わせて使う概念です。
SMC全体の土台は、海外で主流とされているSMC(スマートマネーコンセプト)とは?
トレード方法や考え方について徹底解説してみたで先に整理してあります。
この記事ではそこで軽く触れたMMXMを主題として深掘りします。
MMXMとPower of 3・IPDAフローの関係
MMXMの理解に欠かせないのが、
Power of 3(AMD)とIPDAフローという2つの関連概念との対応関係です。
Power of 3(AMD)とMMXMの対応関係
Power of 3は相場を「蓄積→操作→分配」の3局面で捉える考え方です。
MMXMは、このAMDの流れを上位足の1トレンド区間の中で買い・売りの型として表したものです。
詳しくは、SMC(スマートマネーコンセプト)の3つの相場状態を表す考え方「Power of 3」について徹底解説してみたで確認できます。
IPDAのフロー(Consolidation/Expansion/Retracement/Reversal)との対応
IPDAには「Consolidation→Expansion→Retracement→Reversal」という4つの状態(AMDXサイクル)があるとされています。
MMXMに当てはめると、Consolidationでレンジが作られ、
Expansionで操作と本来方向への値動きが発生し、
Retracementで押し目・戻りが入る、という流れです。
上位足のPD Arrayと下位足のMMXMのつながり
上位足がPremium/Discountのどちらかを先に確認し、
下位足でMMXMの型をなぞっているかを見るのが基本です。
SMC(スマートマネーコンセプト)で重要な「Market Structure」について徹底解説してみたでBOS・CHoCHの定義もあわせて確認すると理解しやすくなります。
MMBM(Market Maker Buy Model)の値動きの型
MMBMとMMSMそれぞれの値動きの型を段階ごとに整理します。
まずは買い方向のMMBMからです。
MMBMが発生しやすい条件(上位足の目線)
MMBMは、上位足が下落トレンド終盤やDiscountゾーンで反発を探る局面で意識されやすい型とされています。
安値圏で下方向へのダマシ(SSL刈り取り)が入ったあとの反発が最初の着目ポイントです。
SSLはSell-side Liquidityの略で、
安値圏に集まりやすい売り注文や損切り注文の流動性を指します。
MMBMの値動きの流れ(段階ごとの整理)
MMBMはおおまかに次の段階で進むとされています(毎回すべてがそろうとは限りません)。
MMBMの値動きの流れ(目安)
①オリジナルコンソリデーション(元になるレンジ)②操作(Manipulation)=安値側のSSLを刈り取る下抜け③ディスプレイスメント=反転して勢いよく上昇する陽線④リテースメント=上昇後の押し目・戻り⑤分配(Distribution)=本来の上昇方向への値動き継続
MMBMのイメージ例(仮の数値)
USD/JPYを例にした仮の数値で確認します(実際の値動きを保証するものではありません)。
①148.80〜149.00円でレンジ(オリジナルコンソリデーション) ②148.70円まで下抜け(SSL刈り取り=操作) ③反転して149.10円まで一気に上昇(ディスプレイスメント) ④148.95円付近まで押し目(リテースメント) ⑤149.30円方向へ上昇継続(分配)
安値側へのダマシを挟んでから反転上昇する流れがMMBMの基本イメージです。
MMSM(Market Maker Sell Model)の値動きの型
MMSMはMMBMを上下反転させた型ですが、あらためて整理します。
MMSMが発生しやすい条件
MMSMは、上位足が上昇トレンド終盤やPremiumゾーンで反落を探る局面で意識されやすい型とされています。
高値圏で上方向へのダマシ(BSL刈り取り)が入ったあとに反落するかどうかが着目ポイントになります。
BSLはBuy-sideLiquidityの略で、
高値圏に集まりやすい買い注文や損切り注文の流動性を指します。
MMSMの値動きの流れ(段階ごとの整理)
MMSMも、MMBMと同じ考え方で次のような段階に整理できます。
MMSMの値動きの流れ(目安)
①オリジナルコンソリデーション(元になるレンジ)②操作(Manipulation)=高値側のBSLを刈り取る上抜け③ディスプレイスメント=反転して勢いよく下落する陰線④リテースメント=下落後の押し目・戻り⑤分配(Distribution)=本来の下落方向への値動き継続
MMSMのイメージ例(仮の数値)
MMBMと対になる下落方向の例として、
USD/JPYを使った仮の数値で確認します(実際の値動きを保証するものではありません)。
①149.30〜149.50円でレンジ(オリジナルコンソリデーション) ②149.60円まで上抜け(BSL刈り取り=操作) ③反転して149.20円まで一気に下落(ディスプレイスメント) ④149.35円付近まで戻り(リテースメント) ⑤149.00円方向へ下落継続(分配)
高値側へのダマシを挟んでから反転下落する流れがMMSMの基本イメージです。
MMBMとMMSMの違いを表で比較
内容を比較表で整理します。
| 比較項目 | MMBM(買い) | MMSM(売り) |
|---|---|---|
| 発生しやすい局面 | 下落トレンド終盤・Discountゾーン | 上昇トレンド終盤・Premiumゾーン |
| 操作(Manipulation)の方向 | 下抜け(SSL刈り取り) | 上抜け(BSL刈り取り) |
| ディスプレイスメントの方向 | 上昇(陽線主体) | 下落(陰線主体) |
| 分配(Distribution)の方向 | 上昇継続 | 下落継続 |
チャート上でMMBM/MMSMを見分ける実践手順
実際のチャートでMMBM/MMSMを見分ける手順を整理します。
手順1:上位足でバイアスとPD Arrayを確認する
日足や4時間足でPremium側かDiscount側かを確認します。
Discount側ならMMBM、Premium側ならMMSMを想定します。
手順2:操作(Manipulation)のダマシを待つ
直近の高値・安値をわずかに超えてから反転する値動き(流動性の刈り取り)が出るかを確認します。
超える前の先回りエントリーは避けましょう。
手順3:CHoCH/BOSとディスプレイスメントで転換を確認する
操作のあと、下位足でCHoCHやBOSが出ているか、
勢いのある陽線・陰線(ディスプレイスメント)が伴うかを確認します。
補足
CHoCH・BOSの定義や見分け方は、
前述のMarket Structure記事で詳しく解説しています
この3つがそろって初めて型の成立が判断できます。
マルチタイムフレーム(MTF)分析でのMMXMの使い方
MMXMは複数の時間足を組み合わせて使います。
上位足でバイアスを決め下位足でMMXMを探す基本の流れ
上位足でPD Arrayを確認しバイアスを決めたうえで、
下位足に切り替えてMMBM/MMSMの型が出ていないかを確認する、
という順序が基本になります。
時間足の組み合わせ例(日足→4時間足→1時間足)
具体的な組み合わせのイメージは次の3段階です。
時間足の組み合わせ例
①日足:Premium/Discountとトレンド方向を確認②4時間足:コンソリデーション候補と操作の有無を確認③1時間足:CHoCH/BOSでエントリータイミングを絞る
MMXMを使う際の注意点
MMXMは便利な枠組みですが、過信すると判断を誤りやすくなります。
MMXMの型だけを断定材料にしない
「操作が入ったから必ず成立する」とは言い切れません。
逆張りしたつもりがそのままトレンド継続することもあるため、
上位足のバイアスやCHoCH/BOSの確認を省略しないことが重要です。
MMXMを断定材料にした場合に起きやすいこと
・操作が入っただけで即座に逆張りエントリーする
・上位足のバイアス確認を省略する
・CHoCH/BOSの確認なしに転換したと思い込む
MMXMを目安として使う場合の考え方
・上位足のPD Arrayとセットで方向性を確認する
・CHoCH/BOS・ディスプレイスメントの確認を省略しない
検証・デモトレードでの練習の重要性
過去チャートをさかのぼるほど型は見えやすくなります。
実弾でいきなり試さず、デモ口座や少額取引で検証を重ねることをおすすめします。
よくある質問
最後に、MMXMに関するよくある質問にお答えします。
MMXMとは何の略ですか?
「Market Maker Model」の略称です。
買いの型をMMBM、売りの型をMMSMと呼びます。
MMXMとPower of 3(AMD)の違いは何ですか?
Power of 3は相場を3局面で捉える枠組みで、
MMXMはそのAMDの流れを買い・売りの値動きの型として具体化したものです。
MMXMは何時間足で使えますか?
特定の時間足に限定されず、日足から分足まで当てはめられます。
ただし上位足でバイアスを決め、下位足に落とし込むMTF分析が前提です。
MMXMだけでエントリーしても大丈夫ですか?
MMXM単体は根拠にしにくく、PD Array、流動性、
CHoCH/BOSなど他のSMC概念と組み合わせて判断するのが基本です。
MMXMは単なる押し目買い・戻り売りと何が違いますか?
高値・安値の更新だけで判断せず、
操作(ダマシ)によるSSL/BSLの刈り取りとディスプレイスメントの有無を確認してから判断する点が異なります。
学習の進め方の目安
①この記事でMMBM/MMSMの型を押さえる②SMC全体像の記事で用語を確認する③Power of 3記事でAMDを整理する④Market Structure記事でCHoCH/BOSを確認する⑤少額やデモでチャートに当てはめて検証する
MMXM(Market Maker Model)とは?MMBM・MMSMの見分け方とマルチタイムフレーム分析での使い方についてわかりやすく解説してみた:まとめ
MMXM(Market Maker Model)は、
上位足の値動きをMMBM(買い)とMMSM(売り)の型に細分化して捉える考え方です。
どちらもコンソリデーションから操作、ディスプレイスメント、リテースメント、
分配という段階で進むと整理でき、Power of 3やIPDAフローとも対応します。
まずはよく見る時間足で上位足のPD Arrayを確認し、
下位足にMMBM/MMSMの型が当てはまっていないか探してみてください。
型だけで断定せず、CHoCH/BOSとあわせて確認する習慣が、
MMXMを使う土台になります。