FXの資金管理で重要な適正なロット数を調節するオススメの決め方や計算・早見表・計算ツールについてまとめてみた
目次 FXの適正ロット数FXの適正ロット数以上でトレードした場合の問題利益を伸ばせずチキン利食いになる大きな含み損を抱えると損切りできないエントリーが怖くなってしまうFXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方 […]

- FXの適正ロット数
- FXの適正ロット数以上でトレードした場合の問題
- FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方について
- FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの計算について
- 資金別・損切り幅別の適正ロット早見表
FXの適正ロット数
FXのトレードで悩むのがロット数をどれぐらいにすれば良いのかです。
多くのFX初心者は、早く稼ぎたいという気持ちから
ロット数をなるべく多くするという人がいます。
ロット数を上げるということは、
それだけ利益を得ることに繋がりますが、その反面で損失額も大きくなります。
ロット数が自分の証拠金に対して適正ロットを超えると
冷静な判断能力が維持できなくなるのです。
結果的にはメンタルが乱れて無規律なトレードにより瞬間的に大きな金額を失います。
つまり、FXでは適正なロット数でトレードすることが非常に重要になってくるということです。
自分がどれだけのロットでトレードしたら良いのかわからない方が多いため、
今回はFXでトレードする際の適正ロット数の決め方や計算式に加えて、
証拠金・損切り幅別にすぐ数値がわかる早見表、
トレードスタイル別の考え方、よくある質問までまとめてご紹介します。
「計算するのが面倒」という方は、
後述の早見表を見るだけでもおおよその適正ロットがつかめます。
FXの適正ロット数以上でトレードした場合の問題
FXで自分の証拠金に対して適正ロット数以上でトレードした場合をご紹介します。
利益を伸ばせずチキン利食いになる
適正なロット数以上でトレードをすると、
プロスペクト理論の人間の心理状況上、早く利確したいという気持ちが強くなります。
すると、少し利益出た時にすぐにチキン利食いしてしまいやすくなります。
本来はもっと大きく利益を出せたタイミングでも判断を誤る可能性が高いです。
大きな含み損を抱えると損切りできない
適正なロット数以上でトレードしていると、
プロスペクト理論によって、大きな含み損を抱えた場合、
含み損を損切りして損をしたくないので、損切りできずに塩漬けになります。
すると、含み損を増やしてしまい、最悪の場合そのままロスカットされるケースもあります。
エントリーが怖くなってしまう
適正なロット数以上でトレードしているとエントリーが怖くなってしまう人がいます。
特に投資に慣れていない人ほど大きな金額が動くので不安や恐怖が訪れます。
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方について
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの決め方には、
3つの数字が必要になります。
・1トレードあたりの損失許容額
・損切りまでのPips
が分かれば、あなたのトレードの適正ロットがわかります。
1トレードあたりの損失許容額
1トレードあたりの損失許容額が必要です。
一般的なリスク管理の目安の一つとして、証拠金に対して2%程度を基準にする考え方があります。

例えば、10万円の証拠金に対して2%であれば、
2,000円が一回のトレードの損切り金額になります。
FXの資金管理で自分に合ったリスク許容度から損失許容額を決める方法についてわかりやすく解説してみた
損切りまでのPips
損切りまでのPipsも重要になります。損切りの決め方は以下の記事を参照してください。
FXの損切りラインの決め方・ルール・目安についてわかりやすく解説してみた
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの計算について
FXの証拠金に適正なロット数を調節するオススメの計算は以下のとおりです。

例えば、10万円の証拠金でトレードしていたとしましょう。
1トレードあたりの損失許容額を2%に設定します。
損切り幅は20Pipsと仮定した場合は、1ロットでトレードするのが適正ロットになります
(※本記事の計算例は「1ロット=10,000通貨」を前提としています。
詳しくは後述します)。

同様に、10万円の証拠金でトレードしていたとしましょう。
1トレードあたりの損失許容額を2%に設定します。
損切り幅は10Pipsと仮定した場合は、2ロットでトレードするのが適正ロットになります。

このように証拠金金額、損切りまでのPips、1トレードあたりの損失許容額の
3つの数字が算出されれば、適正のロットを導き出すことが可能です。
資金別・損切り幅別の適正ロット早見表
毎回同じ計算をするのが面倒な方のために、
証拠金と損切り幅の組み合わせ別に、適正ロットの目安を早見表にまとめました。
損失許容額は証拠金の2%、「1ロット=10,000通貨」を前提に、
本記事の計算式で算出しています。
| 証拠金 | 損切り10Pips | 損切り20Pips | 損切り30Pips |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 1.00ロット | 0.50ロット | 約0.33ロット |
| 10万円 | 2.00ロット | 1.00ロット | 約0.67ロット |
| 30万円 | 6.00ロット | 3.00ロット | 2.00ロット |
| 50万円 | 10.00ロット | 5.00ロット | 約3.33ロット |
・自分の証拠金と損切り幅に近い数値を探すだけで、
おおよその適正ロットが分かります
・端数(0.33ロットなど)は、
FX業者の最小発注単位(0.01ロット刻みなど)に合わせて調整してください
複数ポジションを同時に持つ場合の考え方
早見表や計算式は、1回のトレードを前提にした数値です。
複数の通貨ペアやポジションを同時に持つ場合は、
それぞれの想定損失額を合計し、証拠金に対して無理のない範囲に収まるよう調整しましょう。
目安として、同時に持つポジションの想定損失の合計を、
証拠金の2〜4%程度に抑えるという考え方が、
一般的なリスク管理の目安の一つとして紹介されることがあります。
例えば証拠金10万円なら、同時保有時の合計損失許容額を4,000円前後に設定し、
その範囲内で複数ポジションのロットを配分する、といった調整方法です。
・今持っているポジションの想定損失はいくらか
・新しく入れるポジションの想定損失はいくらか
・合計した想定損失が、無理のない範囲(証拠金の2〜4%程度が目安)に収まっているか
FXの証拠金に適正なロット数を調節するメリット
では、FXの証拠金に適正なロット数を調節するメリットについてご紹介します。
ボラティリティに応じてロットサイズを調節できる
例えば、エントリーから損切り幅までの距離が大きければ、
同じエントリータイミングでもロットサイズは小さくなります。
逆にエントリーから損切り幅までの距離が小さければ、
同じエントリータイミングでもロットサイズは大きくなります。
つまり、適正ロットでトレードすることで、
値幅(ボラティリティ)に関係なく、損切りに達した場合の損失額を一定の範囲に抑えられます。
損失を限定してロット数を調節しているので精神的に安心
あらかじめ損失許容額などからロット数を調節しているため、
精神的にも非常に安心できるロット数となります。
ロット数を計算によって決めているから感情がぶれない
ロット数を計算によって決めているから感情がぶれにくいです。
毎回同じように計算式に当てはめてトレードすれば、
感情のブレが無くなり、一貫性のあるトレードをすることができます。
トレードスタイル別の適正ロットの考え方
適正ロットの計算式そのものは共通ですが、
トレードスタイルによって損切り幅の目安が変わるため、結果的にロット数も変わってきます。
スキャルピングの場合
数Pips〜十数Pips程度の値幅を狙う手法のため、
損切り幅も5〜10Pips程度と狭くなる傾向があります。
損切り幅が狭いほど、同じ損失許容額でもロット数は大きくなりやすいため、
スプレッドや滑り(スリッページ)も考慮して余裕を持たせましょう。
デイトレードの場合
その日の値動きに合わせて損切り幅を決めるため、
15〜30Pips程度になることが多いです。
早見表の「10Pips〜20Pips」の列を目安にしつつ、
その日の値動きの大きさに応じてロットを調整してください。
スイングトレードの場合
数日〜数週間ポジションを保有するスタイルのため、
損切り幅は50Pips以上と広めに取ることが多いです。
損切り幅が広い分、同じ損失許容額でもロット数は小さくなりますが、
保有期間が長い分だけ含み損を抱える時間も長くなる点に注意しましょう。
・損切り幅を確認せずに「いつものロット」で発注してしまう
・値動きが小さい相場で焦って損切り幅だけ狭め、ロットは変えずに取引してしまう
・連勝が続いたからといって、計算式を無視してロットだけ大きくしてしまう
ロット数の計算が面倒な場合は計算ツールも活用できる
毎回手計算するのが面倒だと感じる方は、ロット計算ツールを活用するのもひとつの方法です。
「MT4 ポジションサイズ計算 インジケーター」などのキーワードで検索すると、
MT4上で動作する無料のポジションサイズ計算インジケーターが数多く見つかります。
証拠金・損切りPipsを入力するだけで適正ロットを自動計算してくれます。
また、口座を開設しているFX業者の公式サイトや取引ツールにも、
同様の計算機能が用意されていることが多いので、あわせて確認してみましょう。
(1,000通貨・10,000通貨・100,000通貨など)
この記事で紹介した計算例(10万円の証拠金・損失許容額2%・20Pipsで1ロット)は、
「1ロット=10,000通貨」という、
国内の多くのFX業者で採用されている単位を前提にしています。
もし自分が使っているFX業者の1ロットが1,000通貨の場合は、
同じ資金量でトレードするために、算出したロット数を10倍にして読み替えてください
(1,000通貨は10,000通貨の10分の1のため、ロット数は10倍になります)。
逆に1ロットが100,000通貨の場合は、
算出したロット数を10分の1にして読み替えてください
(100,000通貨は10,000通貨の10倍のため、ロット数は10分の1になります)。
実際にトレードする前に、必ず自分が使っているFX業者の
「1ロット=何通貨単位か」を取引ツールやマニュアルで確認したうえで、
計算結果を当てはめるようにしましょう。
通貨ペアによって計算式が変わる点に注意
本記事の「÷100」という計算式は、
ドル/円やユーロ/円のような、円が絡む通貨ペア(対円通貨ペア)を前提にしています。
対円通貨ペアは1Pips=0.01円のため、
「1ロット(10,000通貨)×0.01円=100円」という計算が成り立ちます。
一方、ユーロ/ドルのように円が絡まない通貨ペア(クロス通貨ペア)は、
値動きの表示桁数が異なるため、
同じ「÷100」の式をそのまま使うとロット数がずれる場合があります。
自分が使っているFX業者の公式サイトや、
前述のMT4のポジションサイズ計算インジケーターに、
通貨ペアと損切りPipsを直接入力して計算する方法が確実です。
よくある質問
FXの適正ロット数について、検索でよく寄せられる質問をまとめました。
FX初心者は何ロットから始めればいい?
まずは1,000通貨などの小さい単位で取引し、
本記事の計算式で証拠金の2%以内に損失を抑えられるロットから始めましょう。
慣れないうちに大きなロットで取引すると、
少しの値動きでも冷静な判断ができなくなりやすいためです。
1,000通貨と10,000通貨、どちらを選ぶべき?
少額の証拠金で細かくロットを調整したい方は1,000通貨単位、
ある程度まとまった証拠金がある方は10,000通貨単位が選びやすいです。
1,000通貨単位のほうがロット数を細かく調整できるため、
初心者ほど1,000通貨単位を選べるFX業者がおすすめです。
ロット数を上げるタイミングはいつ?
証拠金が増えたとき、または損益が安定してきたときに、
同じ2%ルールのままロット数を計算し直すのが目安です。
連勝が続いたからといって、ルールを無視してロットを一気に増やすのは避けましょう。
複数のポジションを持つ場合、ロットはどう考える?
前述のとおり、複数ポジションの想定損失を合計し、
証拠金に対して無理のない範囲(2〜4%程度が目安)に収まるようロットを配分してください。
ドル/円以外の通貨ペアでも同じ計算式でいい?
対円通貨ペアなら同じ式が使えますが、円が絡まない通貨ペアは値動きの桁数が異なるため、
前述の注意点を確認したうえで、FX業者の計算ツールを使うのが確実です。
まとめ
FXの適正ロット数は計算式を活用することで自動的に算出することが可能です。
ロット数の決め方などで迷われている方は、次の3ステップで進めてみてください。
STEP2:損切りまでのPipsを決め、この記事の計算式で適正ロットを算出する
STEP3:自分のFX業者の「1ロット=何通貨単位か」を確認し、
必要なら数値を読み替えて実際の発注ロットに反映する
ぜひ今回の適正ロット数の計算式を活用してください。