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SMCの『CBDR(Central Bank Dealers Range)』とは?標準偏差(SD)で翌日の高値安値を計算する手順と仮の数値例

SMC/ICT系で使われる「CBDR(Central Bank Dealers Range)」の定義、NY時間14:00〜20:00という時間帯の意味、標準偏差(SD)を使った翌日の高値安値の見立て方まで初心者向けに整理します。

この記事でわかること
  • CBDR(Central Bank Dealers Range)とは何か
  • CBDRの時間帯と計算方法
  • 標準偏差(Standard Deviation)を使った翌日高値安値の予測
  • CBDRの見つけ方・引き方(チャート上の手順)
  • CBDRとKillzones・Market Structureとの関係

Killzoneでエントリーしたものの、

「今日はどこまで伸びるのか」が分からず、

利益確定が早すぎたり、

逆に耐えすぎて含み益を減らしてしまったり

した経験はないでしょうか。

SMC(スマートマネーコンセプト)やICT(Inner Circle Trader)系の

手法解説では、

「NY時間の特定の時間帯のレンジから、翌日の高値安値を見立てる」

という考え方が紹介されることがあります。

その代表格がCBDR(Central Bank Dealers Range)です。

この記事では、ICT系の解説をもとに、CBDRの定義、時間帯の考え方、

標準偏差(Standard Deviation)を使った測定方法まで、

初心者向けに整理します。

この記事で分かること
・CBDR(Central Bank Dealers Range)の定義と時間帯
・標準偏差(SD)を使った翌日高値安値の見立て方
・CBDRの引き方とチェック手順
・KillzonesやMarket Structureとの関係

CBDR(Central Bank Dealers Range)とは何か

CBDRとは、NY時間の特定の時間帯に形成される値幅(レンジ)のことで、

翌日の値動きの目安として使われる考え方です。

まずは定義と背景を確認します。

名前の由来と考え方の背景

CBDR(Central Bank Dealers Range)は、

ICT(Inner Circle Trader)と呼ばれるトレーダーが広めた

SMC系の用語の一つで、

日本語では「中央銀行ディーラーのレンジ」のような意味合いで使われます。

NY時間の午後、中央銀行や大手金融機関の

ディーリングデスクの取引が活発になる時間帯に

形成されるレンジを指します。

なぜ「翌日の高値安値」を見立てる材料になるのか

この時間帯に形成されたレンジの値幅を基準にして、その上下に一定の倍率をかけた水準を、

翌営業日に価格が到達しやすい目安として見立てる、

というのがICT(Inner Circle Trader)系の解説における

基本的な考え方です。

用語メモ
CBDR=NY時間14:00〜20:00に形成されるレンジ
このレンジの値幅を基準に、標準偏差(SD)という
考え方で翌日の値動きの目安を測定する

SMC全体の中での位置づけ

CBDRは、SMCの数ある考え方の中でも「時間帯」を軸にした概念の一つです。

Killzonesが「いつエントリーを狙うか」を扱うのに対し、

CBDRは「翌日どこまで伸びそうか」を見立てるための材料として位置づけられています。

CBDRの時間帯と計算方法

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CBDRの時間帯には明確な定義があります。

日本時間への換算方法とあわせて確認します。

NY時間14:00〜20:00(日本時間換算)

CBDRの時間帯は、NY時間(米国東部時間)の14:00〜20:00と定義されています。

夏時間(EDT)適用時は日本時間3:00〜9:00、

冬時間(EST)適用時は日本時間4:00〜10:00にあたります。

基準 時間帯
NY時間(米国東部時間) 14:00〜20:00
日本時間(夏時間EDT適用時) 3:00〜9:00
日本時間(冬時間EST適用時) 4:00〜10:00

ちょうどこの時間帯が終わる20:00(NY時間)は、

東京時間のAsian Range(Tokyo Killzone)が

始まる時刻と重なります。

レンジの高値・安値の記録方法

手順はシンプルで、次の2ステップです。

①NY時間14:00の時点のローソク足から、高値と安値の記録を開始する。

②NY時間20:00になった時点で、その間の最高値と最安値を、

CBDRの上限・下限として確定する。

15分足や30分足のチャートで確認すると、値幅を把握しやすいとされています。

理想的なレンジ幅の目安(pips)

CBDRの値幅については、情報源によって多少のばらつきがありますが、

目安として20〜40pips程度が「機能しやすい」範囲とされ、

40pipsを超えると、その日の見立ては機能しにくいとされています。

CBDR値幅の目安
・20〜40pips程度:見立てが機能しやすいとされる範囲
・40pips超:その日の見立ては当てにしにくいとされる
・極端に狭い場合も、倍率をかけた予測が小さくなりすぎる点に注意

標準偏差(Standard Deviation)を使った翌日高値安値の予測

CBDRの値幅から、翌日の高値安値の目安を測定する方法を確認します。

CBDRにおける「標準偏差」は統計学の標準偏差と違う

ここでいう標準偏差(SD)は、統計学で使う「ばらつきの度合い」

を示す標準偏差とは異なる使われ方をしている点に注意が必要です。

CBDR/SDという呼び方自体、ICT(Inner Circle Trader)系の教材で

使われてきた独自の用語であり、統計学の正式な定義を

そのまま転用したものではありません。

CBDRの文脈では、CBDRの値幅(レンジの高さ)そのものを「1標準偏差(1SD)」

とみなし、その整数倍を上下に伸ばしていく、という使い方をします。

1SD・2SD・3SDの計算方法

計算の考え方は次の通りです。

①CBDRの上限・下限の差(値幅)を「1SD」とする。

②CBDRの上限からその値幅の1倍・2倍・3倍を上に伸ばした水準を、

それぞれ+1SD・+2SD・+3SDとする。

③CBDRの下限からその値幅の1倍・2倍・3倍を下に伸ばした水準を、

それぞれ-1SD・-2SD・-3SDとする。

レベル 計算方法 位置づけの目安
1SD CBDR上限/下限 ± 値幅×1 届きやすいとされる水準
2SD CBDR上限/下限 ± 値幅×2 伸びた場合に届くことがあるとされる水準
3SD CBDR上限/下限 ± 値幅×3 上限の目安とされる水準

売却日(Bearish)・買値日(Bullish)での見方の違い

CBDRを使った見立てでは、

その日が下落優勢(Bearish)か上昇優勢(Bullish)かで、

高値側・安値側どちらのSDを重視するかが変わる、とICT系の解説では説明されています。

下落優勢の日は、高値側は+1SD〜+2SD程度、安値側は-3SD程度まで見る、

といった考え方が紹介される一方、上昇優勢の日は逆に、安値側は-1SD〜-2SD程度、

高値側は+2SD〜+3SD程度まで見る、という傾向が紹介されています。

これらの数値はいずれも目安であり、なぜ断定できないかは、

後述の「CBDRを使う際の注意点」で整理します。

CBDRの見つけ方・引き方(チャート上の手順)

実際のチャート上でCBDRをどう引くのか、具体的な手順で整理します。

手順1:NY時間14:00にレンジの記録を始める

チャートの時刻表示をNY時間(米国東部時間)に合わせるか、

日本時間からの換算表で14:00(NY時間)にあたる時刻を確認します。

その時点のローソク足から、高値・安値の記録を開始します。

(具体的には次の「具体的な数値でイメージする」の

仮の例のように、この時点から値動きを

記録していくイメージです。)

手順2:NY時間20:00にレンジを確定し水平線を引く

NY時間20:00になった時点で、記録していた区間の最高値・最安値を上限・下限として、

それぞれに水平線を1本ずつ引きます。

この2本の水平線に挟まれた範囲がCBDRです。

(具体的には次の例のように、この上限・下限の

価格がCBDR本体の2本のラインにあたります。)

手順3:標準偏差のラインを追加で引く

CBDRの上限・下限の差(値幅)を測定し、その値幅を1SDとして、

上下に1倍・2倍・3倍伸ばした水準にも水平線を引きます。

翌営業日のチャートに、CBDR本体とSDラインをあわせて表示しておくと、

高値・安値がどのSD付近で反応しているかを確認しやすくなります。

(具体的には次の例のように、値幅を1SDとして

上下に1〜3倍した水準を計算します。)

具体的な数値でイメージする(仮の例)

手順1〜3の通りに引くと、たとえば次のようになります。

実際のチャート画像の代わりに、仮の数値を使って

CBDR本体とSDラインの位置関係をイメージしてみます。

以下は説明のための仮定の数値であり、

実際のトレード結果や検証データではない点にご注意ください。

例えば、USD/JPYでCBDRの高値が150.20円、

安値が150.00円だったと仮定します。

この場合、値幅(1SD)は20pips(0.20円)です。

水準 計算(仮) 価格(仮)
+3SD 150.20円 + 0.60円 150.80円
+2SD 150.20円 + 0.40円 150.60円
+1SD 150.20円 + 0.20円 150.40円
CBDR上限 – 150.20円
CBDR下限 – 150.00円
-1SD 150.00円 − 0.20円 149.80円
-2SD 150.00円 − 0.40円 149.60円
-3SD 150.00円 − 0.60円 149.40円

このように、CBDRの値幅が20pipsであれば、

1SDごとに20pips刻みで水準が広がっていきます。

仮に値幅が40pips(0.40円)だった場合は、

1SDごとの間隔も40pips刻みに変わります。

あくまで計算方法を理解するための仮の数値例であり、

実際の値動きがこの通りになると保証するものではありません。

CBDRとKillzones・Market Structureとの関係

CBDRは単独の概念ではなく、SMCの他の考え方とセットで語られるキーワードです。

関連する記事とあわせて確認しておきましょう。

Asian Range(Tokyo Killzone)との時間的なつながり

CBDRの終了時刻であるNY時間20:00は、

東京時間のKillzone(Asian Range)が始まる時刻と重なります。

各Killzoneの時間帯やそれぞれの特徴については、SMC(スマートマネーコンセプト)でエントリーする時間帯「Killzones(キルゾーン)」

について徹底解説してみたで確認できます。

Market Structureとの組み合わせ方

CBDRのSDラインに到達したあとの値動きは、

Market Structure(市場構造)の観点から

BOS(高値・安値の明確な更新)や

CHoCH(トレンドの流れの転換)が

起きているかどうかとあわせて確認するとよいと、

ICT系の解説でも紹介されています。

SMC全体像を先に押さえておきたい方へ

ここまでCBDR単体の使い方を見てきましたが、

SMCには他にも複数の考え方があります。

全体像を先に確認しておくと、CBDRの立ち位置が

より理解しやすくなります。

海外で主流とされているSMC(スマートマネーコンセプト)とは?

トレード方法や考え方について徹底解説してみたもあわせてご覧ください。

CBDRを使う際の注意点

CBDRを実際に使ううえで、押さえておきたい注意点を整理します。

レンジ幅が異常な場合の扱い

値幅が40pipsを大きく超える、あるいは極端に狭いといったケースでは、

その日はCBDRに基づく見立てを控えめに扱ったほうがよい、という考え方もあります。

経済指標発表時の扱い

CBDRの時間帯やその前後に重要な経済指標の発表が重なる場合、

通常とは異なる値幅・値動きになりやすい点に注意が必要です。

指標発表のスケジュールは事前に確認しておきましょう。

断定的な予測にしないための心構え

CBDRやSDのラインは、あくまで値動きの目安を示す考え方であり、

価格が必ずその水準まで到達すると決まっているわけではありません。

CBDRを断定材料として使う場合に起きやすいこと
・SDラインに届くまで無理にポジションを保有する
・レンジ幅が異常な日でも通常どおり判断してしまう
・他の根拠を確認せずSDラインだけでエントリーする
CBDRを目安として使う場合の考え方
・SDラインは「反応しやすい水準の候補」として扱う
・Market StructureやKillzoneと組み合わせて確認する
・レンジ幅が異常な日は見立ての精度が落ちると考える

よくある質問

ここまでの内容を、質問形式で整理します。

CBDRとKillzoneの違いは何ですか?

Killzoneは「いつエントリーを狙うか」を示す時間帯の考え方です。

CBDRは「NY時間14:00〜20:00のレンジから翌日の高値安値を見立てる」

ための測定の考え方で、目的が異なります。

標準偏差は何倍まで見ればいいですか?

紹介されることが多いのは1SD〜3SD程度で、とくに1SD・2SDが「届きやすい」

水準として扱われる傾向があります。

ただし通貨ペアや相場状況によって差があるため、

前述の「CBDRを使う際の注意点」を踏まえて判断してください。

CBDRだけでエントリーしていいですか?

CBDR単体をエントリーの根拠にするのは推奨しにくい考え方です。

Market StructureやKillzone、その他のSMC概念と

あわせて検証したうえで判断することが推奨されています。

学習の進め方の目安
①この記事でCBDRの時間帯とSDの計算方法を押さえる
②Killzonesの記事で時間帯全体の位置づけを確認する
③SMC全体像の記事で他の概念との関係を整理する
④少額やデモで実際のチャートに当てはめて検証する

SMCの『CBDR(Central Bank Dealers Range)』とは?標準偏差(SD)で翌日の高値安値を計算する手順と仮の数値例:まとめ

CBDR(Central Bank Dealers Range)は、

NY時間14:00〜20:00(日本時間では夏時間3:00〜9:00、

冬時間4:00〜10:00)に形成されるレンジを基準に、

翌日の高値安値を見立てる考え方です。

このレンジの値幅を1SDとみなし、1倍・2倍・3倍伸ばした水準を目安にする点が特徴で、

統計学上の標準偏差とは異なる使われ方をしています。

まずは今日のNY時間14:00〜20:00のチャートを開き、

その間の高値・安値に水平線を引いてみてください。

それだけでCBDRの範囲が視覚的に見えるようになります。

余裕があれば、過去5営業日分のチャートでも

同じ手順を試し、高値・安値がどのSD付近で

反応していたかを記録してみると、

感覚をつかみやすくなります。

慣れてきたら、KillzoneやMarket Structureと

あわせて理解を深めていきましょう。

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