仮説思考とは
仮説思考とは、先を見通していく思考方法になります。
仮説とは、自分なりの「仮の答え」です。
情報やデータから問に対する答えを探しにくのではなく、
限られた情報から最も確からしい仮の答えを先に想定した上で、
その答えに必要な根拠を探しに行きます。
FXで仮説思考が必要なのかと言うと、相場には絶対が無いからです。
テストなどで模範解答や答えがあるわけではないので、
今の現状で答えに近いであろう仮の答えを導き出すことが求められます。
仮説思考を活用することで、トレードの優位性を見つけることに役立ちます。
優位性を見つけることができれば、それが自分のトレードの型に繋がっていきます。
FXに仮説思考を取り入れるメリット
FXに仮説思考を取り入れるメリットについてご紹介します。
トレードの型を素早く作ることができる
仮説思考は「仮説の設定→仮説の実行→仮説の検証→仮説の設定→」と言う形で、
サイクルを回すことで仮説のの精度を高めていくことができます。
よって、仮説思考を活用することで、トレードの型を素早く作ることができます。
思い込みを回避する
よくFXでは「有名なFXトレーダー〇〇さんが言っているから」「本に書いてあるか」と、
それを正しいと思い込む人たちがいますが、必ずしもその発言が正しいとは限りません。
自分でその言っていることが正しいかどうかを仮説思考で試してみることで、
思い込みを回避することができます。
大局的に相場を判断できる
仮説思考を行うことによって、全体を俯瞰しながらチャートを見ることができます。
よって大局的に相場を判断できるようになっていきます。
仮説思考を活用してトレードの型を作る4つのステップ
仮説思考を活用してトレードの型を作る4つのステップについてご紹介します。
Step1：目的（問い）を押さえる
トレードの型を作るためには相場の状況をよく観察し、課題の背景にあるものが何かを推測します。
そして目的であるトレードの型を作るヒントを押さえましょう。
・上位足はどうなっているのか？
・移動平均線はどうなっているのか？
・オシレーターはどうなっているのか？
・チャートパターンはどうなっているのか？
・ローソク足の形状はどうなっているのか？
Step2：仮説を設定する
相場を観察し分析した上で、それぞれの要素から仮の結論を導き出します。
例えば、「移動平均線が〇〇になっている場合は□□だから優位性が高い」などです。
こうした仮説を相場を観察する中で見つけていきましょう。
仮説を設定する際は、仮説を構築するために使用した状況を明確にしておくことで、
振り返りする際に良い材料になります。
Step3：仮説を実行・検証する
自分の仮説が正しいかどうかを検証していきます。
検証の方法は、実際にトレードしてみるのが最適な方法です。
例えば、「移動平均線が〇〇になっている場合は□□だから優位性が高い」のかどうかを
実際のチャートでトレードしてみましょう。
Step4：仮説を修正する
仮説に基づいてエントリーした結果、上手く行かなければ仮説の修正を行います。
仮説思考の進め方のポイントとして
仮説を実行し間違いを発見し、仮説を検証し修正して再実行する
ということを繰り返しサイクルを行うことが重要になります。
より良い仮説思考を行うために重要なこと
より良い仮説思考を行うために重要なことをご紹介します。
ゼロベースで考えること
仮説を立てる際に必要なのが、ゼロベースで考えるということです。
ゼロベースとは、偏見や先入観を捨ててゼロから物事を考える思考法です。
仮説を立てる際は、ゼロベースで考えると誰も思いつかないような
トレードの型のアイディアを引き出せることがあります。
新規性がないと感じている場合は、一度ゼロベースで考えてみると良いでしょう。
自分とは真逆の視点で物事を見る
自分とは真逆の視点で物事を見るという観点です。
例えば、日頃から逆張りトレードをしている方は、
順張りトレードで相場を見ると良い仮説が生まれたりもします。
So What? Why So?を考えるクセをつける
十分に掘り下げられていない仮説は良いトレードの型を作ることができないです。
十分に仮説を掘り下げるためには、
・Why So?（なぜそうなのか）
という2つを自問自答することで、仮説を掘り下げることができます。
常にSo What?（だから何？）やWhy So?（なぜそうなのか）を考えることが良いです。
So What?（だから何？）とWhy So?（なぜそうなのか）の例は以下のようになります。
→「なぜスーパーAのほうがスーパーBよりも人が多いのだろう？」（Why So？）
「今日はスーパーBが特売セールをしている」
→「だから今日はスーパーAよりもスーパーBのほうが人が多いな」（So What？）
これをFXで置き換えると、以下のようになります。
→「なぜ移動平均線から価格が乖離すると移動平均線に近づいてくるのだろう？」（Why So？）
「移動平均線は終値の平均値を表している」
→「だから移動平均線が乖離すると移動平均線に近づいてくる」（So What？）
まとめ
仮説を立てるということは「考える」ということです。
仮説思考を身につけることで、FXのトレードの上達はどんどん早くなっていきますし、
現時点で仮説思考が身についていない方でも、
トレーニングを繰り返すことで使いこなせるようになっていきます。
自分の頭で考えてトレードするために仮説思考を理解して活用できるようになりましょう。
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